「煮干し」と聞くと、銀色に光った小さなカタクチイワシを思い出しますよね。「煮干し」とは、その言葉の通り、小魚を干したものの総称ですから、実はさまざまなバリエーションがあります。ポピュラーなところでは、濃厚な風味のトビウオを干した"アゴだし"などは人気が高まっていますよね。

そんな煮干しに、「鯛」があるのをはじめて見て驚きました。ピンク色にキラキラと輝く鯛は、どことなく品格があり「煮干し」と呼ぶには恐れ多いような気すらしてしまいます。

鯛の煮干し」の使い道は、そのままダシをとれば、上品なお澄ましにお米と一緒に炊きあげと、なんと「鯛めし」風のごはんになるんです。あまりにかんたんですが、レシピを紹介しますね。

|「鯛めし」風、煮干しのだしご飯

〈材料〉

・お米:2〜3合分

・鯛の煮干し:3〜5枚分ぐらい

・昆布

・日本酒:大さじ1くらい

・しょうゆ:大さじ1くらい

〈作り方〉

炊飯器で一緒に炊き上げるだけ!

日本酒と醤油で水分が増えるので、米の水加減を気持ち調整しましょう。

土鍋で炊いて食卓に出すと、もっと盛り上がります。その際は、沸騰するまで中火で、沸騰したら弱火で15分炊いて、蒸らします。蓋を開けると、おだしの良い香りの湯気とともに、ふっくらと戻った鯛の姿が現れ、テンションが上がります。身もほぐして食べることができますが、小骨が多いので、無理して食べずに、あくまで「だし」と考えるのが良いでしょう。

来客やホームパーティの機会が多い、お正月のおもてなしに重宝する上、 見た目のインパクトに反して、国産の天然ものが550円というびっくり価格。食卓で話題になること間違いなしの楽しい食材です。

丸一

image via Shutterstock

RSS情報:http://www.mylohas.net/2015/12/051318niboshi.html