​​▼第546号
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                     2023/08/15

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
           vol.546
  【楽天モバイル、“右腕”退任は終焉の合図か?】
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《目次》
01.時事ネタキュレーション
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.ビジネスモデル分析のバックナンバーをピックアップしてみた
08.編集後記

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【01.時事ネタキュレーション】
 未来を読むためのニュースを、私がキュレーターとなって解説していくものです。
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◆「Amazonプライム」値上げ発表、8・24より 年間4900円→5900円、月間500円→600円に
https://bit.ly/3Oxk379
〈概要〉
 アマゾンジャパンは、8月24日から「Amazonプライム」の年会費・月会費を改定すると公式サイトで告知。年会費は4900円から5900円に、月会費は500円から600円に値上げされる。

〈コメント〉
 昨今の経済的背景や物流コストの増加を考慮すると、Amazonプライムの値上げはある程度理解できるかな。
 しかし、そのタイミングやスピード感は、アメリカの企業文化っぽい。彼らは、状況に応じて迅速にビジネスモデルや価格を調整する柔軟さが特徴的。

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◆「音楽フェスは携帯がつながらない」、解決の切り札として活躍するStarlink
https://bit.ly/446sFaE
〈概要〉
 KDDIが注目するStarlink衛星通信は、低コスト・大容量を実現。
 今年、野外の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」でStarlinkが活用され、会場のネットワーク改善を目的として導入。

〈コメント〉
 ROCK IN JAPAN FESTIVALのような一時的な大規模イベントでも、安定した通信を提供することは難しい課題であった。一時的な需要の増加にあわせてインフラを投資することは非効率すぎるからだ。
 その点、Starlinkの導入は、通信の新しい可能性を示す素晴らしい例となった。
 固定設備の投資が難しい場所や、一時的な大規模イベントにとって、Starlinkのような衛星通信は革命的な解決策をもたらす。通常、大規模な通信設備の投資や、車載型基地局の導入には限界がある。
 今回の件は、携帯通信業界における新たな節目ともいえる。
 今後、Starlinkがどのような場面での活用が増えるのか、その可能性は計り知れないし、Starlinkは携帯業界の常識を変えていく。

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◆「ドコモはセカンドブランドで負けている」「最大の売りは高い回線品質」 NTT島田社長がコメント
https://bit.ly/3QG0bBw
〈概要〉
 NTTの島田社長は、ドコモの新料金プラン(小容量のirumoと大容量のeximo)について、他社への転出が増加傾向であること、特にirumoはサブブランド対抗として導入したことを明らかにした。 ドコモの通信品質低下の問題に対しても言及。

〈コメント〉
 たしかに「最大の売りは高い回線品質」であるべきだと思うが、本当にそれを実践しているのか? 昨今の体たらくはさすがに目に余る。