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私の家系はそんなに毛髪量がないからか、私も髪のボリュームはあまりない方で、猫っ毛なのが昔から大嫌いでした。
中学生のときに生まれて初めてのショートカットにしました。
ですが猫っ毛だった私には全く似合わず、それからはずっとショートヘアにしていません。
しかし私がまだ思春期だった頃はただ髪のボリュームが少ないだけで、髪が薄くはなかったのでそこまで真剣に自分の髪について考えたことはありませんでした。
大学入学
夢に見ていた華の大学生活は、出だしが大事だろうと言うことで、大学入学前に初めておしゃれの勉強をしました。
私の大好きな芸能人になるべく、赤リップを塗って髪は金髪に大変身。
もともと私のことを知っている友人が見たらきっと驚いたことでしょう。
しかし雑誌を見てその人の化粧の真似をしても、髪のボリュームが出ないためにうまくスタイリングがきまりませんでした。
そこで、私は外出するときはいつもスプレーをふって逆毛をたてるようにしました。
こうすることで私がコンプレックスを抱いていた猫っ毛も解消されるのです。
大学入学当初から金髪にする人はかなり珍しかったようで、私はクラスの中でかなり奇抜な部類に入ってしまいました。
しかし、高校時代に勉強しかしてこなかった私には目立つことがとても嬉しく感じられました。
それからというものの、他の人が真似できないような髪色に挑戦するのが好きになり、2ヶ月に1回は髪色を変えていました。
といっても美容院に行って染めてもらうのはお金がかかるので、自宅で染められるヘアカラー剤を買って自分でしていました。
そんな私は大学2年生になると、もっとおしゃれを追求するためにまとまったお金が必要になりました。
たくさんお金を得られるバイト先を探していたときに、ちょうど夜の仕事をしていた友達から誘われて仕事をすることになりました。
ただお客様と話してお酒を飲むだけの仕事ですが、この世界では顔とトークが命。
もともと顔は中の下くらいだったのですが、この仕事を始めてから自分の顔がとてつもなくブサイクに感じられたのです。
その日からは濃い化粧から薄化粧に変えて、毎日美容室で髪をセットしてもらい出勤するようになりました。
セットをする際にはかならず逆毛をたててしっかりとスプレーで固定し、髪を結ぶときはきつくゴムでしばります。
さらに毎日お酒を浴びるほど飲んでシメは必ずラーメン、という生活を2年ほど続けた頃、私に変化が出るようになりました。
髪が薄くなっていったんです。