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色白で、小さな頃から「きれいな白い肌だね」と言われ続けていた私。

肌の悩みなんてまったくない幼少期を過ごしました。

ところが中学生になったある日。

給食の後に友達から

「ねぇ、唇に海苔ついてるよ」

と言われました。

慌てて洗いに行くと、下唇の中央に直径1ミリ程の小さな黒い点が。

洗っても洗っても、とれません。

よく鏡を見てみると、海苔じゃない。

これ……ほくろ?

まだ顔にシミなんてひとつもできていない中学生。

ほくろができたてしまったのだと思い、ショックを受けました。

ひとつだったシミが、いつの間にか3つに。

しかし、唇に大きなほくろのある友達もいましたし、根っからの明るい性分でしたので、

「ほくろできちゃった! けどまぁ、いっか!」

と特に気にせず中学時代を過ごしました。

そして高校生になり、初めて好きな人ができました。

「付き合えたら、キスするのかなぁ……」

なんて妄想も。

そんなとき、自分の唇のほくろが初めてコンプレックスになりました。

「この唇のほくろ、彼に気持ち悪いって思われたらどうしよう……」

久しぶりに自分の唇をしっかり見てみると、さらに上唇に2つ、ほくろが増えていました。

慌てて母親に相談すると、

「これ、ほくろじゃないよ。シミだよ」と言われました。

「シミはできてしまったものは仕方ないけれど、お化粧で隠すことができるから気にしなくていいよ。女の人なんて、みんなシミのうえからお化粧して隠してるんだからね」

そのときは

「あぁ、そうだよね。メイクで何とでもなるか!」

と少し気持ちが軽くなったのを覚えています。

しかし、結局その彼にはシミが気になって話しかけることができず、思いを伝えることもないまま卒業となってしまいました。

唇のシミは、メイクでは完全に隠れない……

冒頭で自分のことを「色白だ」と言いましたが、肌だけではなくて唇の色も薄いんです。

色白でもバラのようなピンク色の唇をした友達がいましたが、うらやましかったなぁ……。

私は体調不良でも寒いわけでもないのに、いつも唇の色が薄いので

「体調悪い?」

と心配されるタイプでした。

そしてさらに残念なことに、色素が薄いから、シミが目立つんです。

高校生でしたし、お小遣いは月に3,000円。

吹奏楽部に入っていて、毎日部活と勉強で大忙しだったためアルバイトもできず……。

となると、しっかり発色してくれる口紅を買うようなお金はありません。

ドラッグストアのプチプラコスメコーナーで売っている、安い色つきリップやグロスを使っていました。

そういうリップはカバー力が低いし、すぐに落ちるしでまったくシミを隠してくれません。

大学生になってからも、奨学金とアルバイトでなんとか卒業できましたが、リッチな学生生活ではなかったため、高い口紅に手を出すことなんてできませんでした。

大学卒業の頃には、正面からは見えない位置でしたがまたひとつ唇にシミが増え、かなりコンプレックスになっていました。

みんなが私の唇を見てる……ネガティブな感情に襲われる日々。


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