蔓延するヘイトスピーチに、国連が、国としての対策が必要だと勧告し、法務大臣も、ヘイトスピーチは「恥ずかしい」「許されることではない」と語ったというのに、現場では反ヘイト(カウンター)の人たちが次々と逮捕される。
これはダブルスタンダードである。
言っていることとやっていることが違いすぎる。しかも、京都朝鮮学園の控訴審判決が出た後、見せしめのように8名の集団逮捕を行った。これは、「世界が何と言おうと日本の警察は差別者を支持する」と宣言したことに他ならない。その絶望は深く、日本社会をより暗いものにした。
しかし、そこにブレーキがかかった。
本日、全員の釈放が確認できたのだ。
塚部貴子検事の判断で、この社会にも希望が見えた気がします。声を上げてくれた多くの人々、署名活動をしてくれた友人、知人のみなさん、そして、昼夜を分かたず東京-大阪を行き来してくださった弁護士の方々にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
不当に勾留された人たちの家族は、どれほどつらく、眠れない日々を送ったことでしょうか。しかし、それだけでなく、8名の無実を信じる人たちの思いが、数えきれないほどあったことをここに記しておきます。
英断をしてくださった塚部検事に重ねてお礼を申し上げると共に、誇りある歴史を一緒に作っていきましょうと伝えたいと思います。
2014年7月25日