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【のりこえねっと通信0039号】本日21時より「永住外国人と生活保護法 村田悠輔×雨宮処凛×安田浩一」 生放送です!
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【のりこえねっと通信0039号】本日21時より「永住外国人と生活保護法 村田悠輔×雨宮処凛×安田浩一」 生放送です!

2014-07-28 14:22
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
    ■■■■
    ■■■    のりこえねっと通信 0039号 2014年7月28日発行
    ■■
    ■                        ◆転送歓迎◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

     賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

     昨年10月31日の差別主義者への「説得」中でのきわめてささいな「接触」
    をもって、16日に8人が逮捕されたことを先週お知らせしました。この逮捕
    が果たして正当性を持つかどうかは、多くの人たちから疑問を出されまし
    た。8人の署名を求める署名は、オンライン・直筆とあわせ6日間で4千名を
    超えました。手弁当で動いてくれた10人を超える弁護士の奮闘もあり、25日
    金曜日に10日ぶりに釈放されました。署名などでご協力いただいた皆さんに
    は、お礼申し上げます。今後このような「逮捕」が起きないよう、警察は慎
    重な対応することを求めます。
     先週土曜日には、川崎で「レイシスト川崎市長福田から川崎を護るデモ」
    なるヘイトデモが行われました。おおぜいの人たちが抗議行動(カウン
    ター)に立ち上がり、差別デモを圧倒しました。のりこえねっともカウン
    ターに立ち上がり、これまで参加する機会がなかった地元神奈川の市民団
    体・労働組合の仲間と抗議しました。
    当日の詳しい様子は以下をご覧ください。
    http://togetter.com/li/698012?page=8
    https://www.youtube.com/watch?v=TOjXSNeiDTo&feature=youtu.be

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    〈今号の目次〉
    1.7月28日 のりこえねっとTVのお知らせ
    2.7月21日のりこえTV報告 「韓国系日本人」のイキザマって?
    3.今後の反レイシズム情報
    4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
    5.新聞・雑誌記事・Webより
    6.ヘイトスピーチまんがコンテストのシナリオが完成しました!
    7.ツイッターのフォローをお願いします!
    8.編集後記
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――


    ●1.7月28日のりこえねっとTVのお知らせ

    ★タイトル:永住外国人と生活保護法 村田悠輔×雨宮処凛×安田浩一

    本日21日午後9時からの放送です

    ◎放送日時 7/28(月) 21:00-22:00

    ◎ニコニコ生放送入口URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv187277951

    7月から、毎週月曜日よる9時スタート!

    日本で生まれ、日本で育ったいわゆる「永住外国人」は、
     生活保護法の対象となるのか。
     大分市の中国籍の女性が起こした訴えに対し、
     最高裁は18日、「外国人は生活保護法の対象ではなく
     受給権もない」とする判断を示しました。
     この問題について、作家の雨宮処凛さんと
     ジャーナリストの安田浩一さんでトークしていただきます。

     <出演>
    解説:村田悠輔(むらた ゆうすけ)
    東京自治問題研究所研究員・生活保護問題対策全国会議幹事

    雨宮処凛(あまみや かりん)
     「反貧困ネットワーク」副代表。
     近著に『右翼と左翼はどうちがう?』 (河出文庫)
     『生活保護で生きちゃおう! ―崖っぷちのあなた! 死んだらダメです』
     (あけび書房・共著)、
     『「ポスト戦後」を生きる─繁栄のその先に 』(講談社)
     命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ (創出版)
     ツイッター:https://twitter.com/karin_amamiya

    安田浩一(やすだ・こういち)
     ジャーナリスト
     1964年静岡県生まれ。週刊誌記者を経て、フリーライターに。
     外国人労働者問題などを取材。
     代表作、『ネットと愛国』(講談社)では、
     2012年度の講談社ノンフィクション賞と
     日本ジャーナリスト会議賞をW受賞。
     近著に『ヘイトスピーチとネット右翼』(共著・オークラ出版)、
     『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか』(共著・三一書房 )がある。

    ●(重要)7月から放送日が月曜日に変更になりました!

     のりこえねっとTVはこれまで毎週水曜日午後9時~10時に放送してきまし
    たが、諸般の事情により、7月から毎週月曜日に変更になっています。
    7月の放送は、14・21・28日を予定しております。曜日が変わることで生放
    送を見られなくなる方は、下記にあるタイムシフト予約をご活用下さい。
    (放送後1週間はいつでも見られます)

    ◆視聴方法についてあらためて記載します。
    【視聴方法】
     ▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
      http://www.nicovideo.jp/

     ▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
      パスワードを登録してください。
     ▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
      http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv

    ※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
    フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
    放映後1週間以内はいつでも見ることができます。


    ◆皆さまへのお願い

    現在、のりこえねっとTVはニコニコ生放送( http://live.nicovideo.jp/)
    のトップページ番組表に掲載されておりません。
    Twitter、公式サイトにて告知しておりますが、ニコ生のトップページ番組
    表に掲載されると目に留まりやすく、さらに視聴者が増えると思われます。
    番組表に掲載されるためには、【タイムシフト予約】の人数が200名を
    超えなければなりません。ぜひ、みなさまのご協力が必要です。
    拡散・周知も続けて頂けますよう何卒お願い致します。


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●2.7月21日のりこえTV報告
    「「韓国系日本人」のイキザマって? 深沢潮×朴順梨」

     ネトウヨは口を揃えて在日に「いつまでも在日であることにこだわる方が
    おかしい。日本にいたければ帰化しろ」と言います。でもしたところで何も
    変わらない。それどころか「帰化人」と揶揄され、かえって悪化することも
    あります。そもそも「帰化」って簡単にできるの? した人は一体なんのた
    めにしたの? それで変わったことはあったの? ルーツは韓国にあるけれ
    ど、自分の生きる社会への愛情があるからこそ、成人してから「あえての日
    本国籍取得」を選んだ深沢さんと朴さんのお二人が、「韓国系日本人」のイ
    キザマについてあれこれ話します。

    深沢さん「帰化後の方が自分のアイデンティティを意識」

     深沢さんは、お子さんが生まれた90年代末に日本国籍を申請し、取得まで
    2年間かかったそうです。その間、書類不足ということで何度も足を運んだ
    り、申請していないのにもかかわらず両親は指輪までチェックされて財産を
    細かく調べられたりと手間がかかったと語ります。
     1世の父と、2世として苦労も経験した母との間に生まれた深沢さんは、そ
    れまでは通名で暮らしていたそうです。姉が難病にかかっており、韓国人・
    韓国名・難病と重なると辛い思いをするのではないかと、母が通名を使うよ
    う父に頼んだらしいと語ります。日本学校に通い、実際にいじめられたこと
    もあったらしく、病弱な子には耐えられないと思ったのだろうとのことです。
     国籍取得申請の動機は、生まれた子はここで育っていくのだから生きる上
    での選択肢がそれによって広がるだろうし、自立する可能性のあった在日の
    夫の仕事の関係でも日本国籍であることで障害となることが減ると思ったか
    らだと語ります。実際、地域など身近なコミュニティーの中でも同じという
    前提で物事が進むことが多く、外国籍ということでやりづらい面もあったそ
    うです。
     また実際に取得してみて、日本国籍になったといってもルーツが変わるわ
    けではなく、国籍も便宜上のものと感じていたので、かえって変更後に自分
    のアイデンティティーを意識するようになったと語ります。また当時は日本
    人のふりして生きていたので、日本国籍の取得によって虚と実が一緒になっ
    たような感覚で、なじんでいない名前で出かけていた海外旅行も自分の名前
    で行っているという感じだったそうです。

    朴さん「日本人と結婚して家族の一員になりたかった」
     
     一方、朴さんは2010年に申請して8か月後に取得できたそうです。日本人
    の夫と結婚し、古い感覚といわれるかも知れないが、家族の一員になりたい
    との思いが申請の動機だったと語ります。朴さんは子供のときから本名で生
    活していたので、国籍取得で結婚したんだという気持ちになったそうです。
     お二人によれば、日本国籍を取得するきっかけはバックグラウンドが異な
    る以上、人さまざまであり、基本的にプライベートな理由が大きいとのこと
    です。
     また申請の手続きも簡単ではないそうです。書類の多さだけでなく、親族
    関係を証明する本国の書類など、在日3世くらいになるとどうにもならない
    場合もあるといいます。書類の用意に5年くらいかかって結局は諦めた人も
    いるとのことです。
     ここで、大変ならばやめろとのコメントがありました。お二人とも、国籍
    変更という希有の体験をできたことはラッキーだったと笑いながら、手続き
    が大変だったというのは文句ではなく、その時の状況を語っているだけなの
    に責めていると受けとる人が多いようだと反応します。深沢さんは、在日だ
    というと反日的感情を持っているのじゃないかとか権利を主張するのじゃな
    いかとか、説明しているだけなのに何か思うのかなと感じると語ります。

    日本国籍取得し選挙で投票できて嬉しかった

     次に、日本国籍取得後の変化について語りあいます。朴さんは、何となく
    覚悟はしていたが日本人よりも在日の反応が大きかったと語り、深沢さん
    は、周囲は日本人が多かったので変わったことはそんなになかったが、小説
    が出て在日とわかったことで親戚から文句が出たそうです。しかし朴さん
    は、各人をとりまく背景が違うので申請するなとかしろとかいう気も必要も
    ないが、自分の思いを直接伝えられるので選挙に行けたことは嬉しかったと
    回顧します。深沢さんも、支持候補が落選したのは悲しかったが、投票でき
    たことは嬉しかったと同意します。
     さらに朴さんは、韓国では外国人にも地方参政権が付与されるらしいが、
    日本では住民=国民=国籍の考えが強く、在日も日本社会の一員として思い
    を形にしたいと思いながらも選挙権がなく社会参加できない現実がある。そ
    うでない状態をつくりたいと思う人が意思表示することが大事で、これから
    生まれてくる人々がこの社会で生きられて幸せだと思えるような小さな石こ
    ろに自分がなれればいいなとの思いがある。だから自分が意思表示できる側
    に移ることを選択したことは後悔していないと語ります。嫌な思いをしてい
    る人がいたら声をかける、その延長に取得があったとも。
     また深沢さんによれば、子どもが生まれると地域や身近なことに接する機
    会が増え、日常的に意識するようになるそうです。自宅近くに二つの地方自
    治体の境界をなす道があり、ガードレール設置の密度が左右で違い、子ども
    の安全にも関わる。そんなときに住民として表現できる選挙権があって良
    かったと思ったと語ります。

    フィリピン系韓国女性国会議員との出会いから

     お二人は、フィリピン出身で韓国人男性と結婚して韓国国籍取を取得した
    国会議員のイ・ジャスミンさんと交流する機会があったそうです。彼女は移
    民や女性が社会に貢献できる同等の構成員になれる多文化共生に力を注いで
    いるそうです。移民と在日の違いや重国籍の保障などの違いなど異なる事情
    もあって多文化共生はなかなか難しいが、そうありたいとお二人は語ります。

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

    ●3.今後の反レイシズム情報
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    ★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
    http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
    ★集会・デモ・カウンター・セミナーなどのお知らせを掲載します。
     日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
     以内で、お送り下さい。件名に「のりこえねっと通信掲載希望」と明記して下
    さい。

    1)在日韓人歴史資料館 土曜セミナー

    日時: 8月2日(土)14時~16時
    場所:在日韓人歴史資料館(港区南麻布1-7-32 韓国中央会館別館3F)
       南北線・大江戸線「麻布十番」駅 2番出口から徒歩3分
    講師:井上勝生 北海道大学名誉教授
    内容:抗日・東学農民戦争、隠蔽された殲滅作戦 -日清戦争120周年にあ
    たって-
    参加費:1,000円(要事前申込)
    主催:在日韓人歴史資料館 03-3457-1088(申込もこちらまで)

    2)2014平和の灯を! ヤスクニの闇へ 8・9キャンドル行動

    ●日時:8月9日(土)13:30~18:30 19:00~キャンドルデモ
    ●会場:在日本韓国YMCA地下ホール(水道橋駅・御茶ノ水駅徒歩5分)
    ●発言:パウル・シュナイス牧師 「旧枢軸国」ドイツからヤスクニを見る
        ダグラス・ラミス沖縄国際大学教員「「同盟国」アメリカからヤス
    ク    ニを見る」
        内田雅敏弁護士「戦没者追悼と靖国」
        山田昭次立教大学名誉教授「軍事大国化への道と戦没者顕彰」
    ●主催:主 催|平和の灯を! ヤスクニの闇へ キャンドル行動実行委員会
    http://peace-candle.net/node/231
    ※このキャンドルデモには在特会が妨害行動を予告しています。


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    ●4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up

    カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。
    経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。

    1)8・5前日行動!反日左翼の横暴を絶対に許すな!広島決戦【広島支部】
    ●日時:8月5日(火)14:00~15:00 街宣 (元安橋上)15:00デモ出発
    ●主催:在特会広島支部

    2)鶏泥棒強盗団(俗称「朝鮮通信使」)パレードに断固抗議 in 対馬
    ●日時:8月3日(日)13:30~
    ●場所:対馬市役所(長崎県対馬市)
    ●主催:在特会福岡支部ほか


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●5.新聞・雑誌記事・Webより

    1)キリスト教10団体、日本キリスト教会館に対するヘイトスピーチに抗
    議声明
    Christian Today  7月18日


    外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)や日
    本キリスト教協議会(NCC)在日外国人の人権委員会を含むキリスト教
    10団体は16日、早稲田で6日午後に行われた人種的差別と憎悪を煽動す
    る行為に強く抗議する「教会共同声明」を発表した。

    同声明文は、旧約聖書レビ記19章33?34節を引用した上で、「私たち
    は、2014年7月6日午後、高田馬場から早稲田に至る地域で行われた、
    日本キリスト教会館ならびにキリスト教視聴覚センター(AVACO)に事
    務所を置く団体を標的とする、人種的差別と憎悪を煽動する行為(ヘイトス
    ピーチ)に強く抗議します」と述べている。

    また、「『朝鮮カルト組織犯罪撲滅デモ行進 in 高田馬場~早稲田』と題さ
    れた今回のデモは、『外国人犯罪撲滅協議会』主催、『政教分離を求める
    会』後援により開催されました」と同声明文は述べた上で、「主催者は『反
    日の牙城(日本基督教会館に突入!)』と謳い、日本キリスト教会館ならび
    にキリスト教視聴覚センター(AVACO)を『朝鮮カルト』と名指しまし
    た」と指摘している。

    そして、「この主張は、全くの事実誤認にもとづく名誉毀損行為です」と主
    張し、この行為が「人種差別撤廃条約によって禁止されている差別行為であ
    り、立法を含むすべての適当な方法により禁止し終了させられるべきもので
    あることは明らか」だと述べている。
    (略)

    http://www.christiantoday.co.jp/articles/13703/20140718/statement-hate-speech.htm
    ※声明全文は以下のURLで見ることができます。
    http://www.hoshien.or.jp/blog/2014/07/18/hate-speech-in-waseda/


    2)「いきなりレッドカード」 強制連行追悼碑問題
    東京新聞 7月23日

     高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人強制連行追悼碑をめぐる問題は、
    県が二十二日、碑を管理する市民団体に対して設置許可を更新しない決定を
    行い急展開した。不許可の決定直前に県庁であった県と市民団体の話し合い
    も、両者の主張は平行線をたどり、事実上決裂した状態だった。市民団体側
    は、県の決定に反発を強めている。
     この日県庁で記者会見した「記憶 反省 そして友好の追悼碑を守る会」
    (前橋市)によると、十一日に解決に向けて提案した「当面は碑の前で追悼
    集会を開かない」「両者で期限ごとに更新について話し合う」などの三項目
    について県は全て拒否し、碑の撤去をあらためて求めた。
     「追悼碑のある敷地を購入させてほしい」との提案に対しては、県側は都
    市公園法上、一部の敷地を公園から除外しなければならないが手続き上でき
    ないと説明したという。
     記者会見の席上、守る会の代表世話人を務める角田義一弁護士は、県の姿
    勢について「いきなりレッドカードとはおかしい。不許可ありきだ。私たち
    はたとえ殺されても、撤去に応じない」と憤っていた。
    (略)
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20140723/CK2014072302000184.html?ref=rank

    3)【特報】「直接抑制も必要」 ヘイトスピーチ 自治体どう立ち向かう
    東京新聞  7月23日

     「ひどすぎる」(橋下徹大阪市長)「民主主義の否定」(舛添要一東京都
    知事)-。日本を代表する自治体のトップが最近の記者会見で、ヘイトス
    ピーチ(差別扇動表現)を厳しく批判した。日本にはヘイトスピーチを直接
    規制する法律がない。大半の自治体は「表現の自由」との兼ね合いで独自対
    策に及び腰だが、山形県や大阪府門真市では、排外主義団体の公共施設使用
    を拒否したケースもある。自治体はヘイトにどう立ち向かうべきか。
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014072302000160.html

    4)多様性を祝おう! "OSAKA AGAINST RACISM 仲良くしようぜパレード2014"
    現代ビジネス 7月23日  取材・文/ 西岡研介

      スタート地点の大阪・中之島公園に着くと、既に昨年を上回る数の人た
    ちが集まっていた。参加者の多様さも、前回のそれより増していた。
      中国の慶事に登場する龍や獅子が勇壮な舞いを披露し、車椅子に座った
    人たちの後ろにはドラァグクイーンが控え、朝鮮王朝楽団の隣には、様々な
    民族衣装を身にまとった「サウンド隊」・・・。一目見ただけではどこの国
    のパレードか分からないが、この"混在感"こそ、彼らが訴えたいことなのだ
    と改めて思う。
      7月20日、昨夏に引き続き大阪で行われた「仲良くしようぜパレード
    2014」。このパレードの成り立ちについては前回のルポで詳しく述べたので
    そちらに譲るが、「在特会」などのレイシストによるヘイトスピーチを放置
    できなくなった人々が、それを阻止しようとする「カウンター」行動の中か
    ら生まれたものだ。

    4年半前の事件で子供たちが負った心の傷
      スタート直前、集まった参加者にパレードの行程や注意事項を説明して
    いたスタッフで、京都に住む在日三世の「凡ちゃん」(28)が「最後に一言だ
    け」と語り始めた。
      「今月8日に京都の朝鮮学校の事件の(大阪)高裁判決が出ました・・・」
      彼の言う「京都の朝鮮学校の事件」とは、2009年12月、在特会の会員ら
    が京都市南区の「京都第一初級学校」(当時)の校門前に押しかけ、校内の子
    供たちに「北朝鮮へ帰れ」、「保健所で処分しろ」と罵詈雑言の限りを尽く
    し、その後も街宣を繰り返した事件のことだ。
      朝鮮学校の教師や保護者らは、我が子の尊厳と民族教育を守るため、在
    特会などを相手取り、学校周辺での街宣活動の禁止や損害賠償を求め提訴した。
      一審の京都地裁は13年10月、在特会の会員らが在日朝鮮人の子供たちに
    浴びせ続けたヘイトスピーチを〈いずれも、在日朝鮮人に対する差別意識を
    世間に訴える意図の下、差別発言を織り交ぜてされたもの〉と厳しく指弾。
    約1,200万円という異例の高額賠償を命じた。
      そして二審の大阪高裁も、子供たちは〈人種差別という不条理な行為で
    多大な精神的被害を被った〉と認定。一審判決を支持し、在特会側の控訴を
    棄却した。
      つまり、在特会によるヘイトスピーチは二度にわたって司法に断罪され
    たわけだ。が、それによって、5年前の事件で子供たちが負った心の傷が癒
    されたわけでは決して、ない。
      レイシストたちの言葉の暴力がいかに凄惨で、それが幼い子供たちの心
    をどれほど深く傷つけたかについては、ジャーナリストの中村一成氏が著し
    た『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件---〈ヘイトクライム〉に抗して』(岩波書
    店)に詳しいので是非、ご一読いただきたいが、凡ちゃんの言葉を聞いて、
    私の胸に、4年半前の自分に対する罪悪感にも似た思いが蘇ってきた。
      (なぜあの時、すぐにでも現場に駆けつけ、あの子たちの"盾"にならな
    かったのか・・・)
      おそらくパレードの参加者の中にも、私と似たような苦い思いを抱えて
    いた「大人」が少なからずいたはずだ。凡ちゃんが続ける。
      「先日、あたらめて(在特会が朝鮮学校を襲撃した)当時の動画を見たん
    ですね。その中で一番ショックだったのは(在特会が子供たちに向かって吐
    いた)『お前らは、道の端っこ歩いとったらええねん』という言葉でし
    た・・・。けれども、皆さん、今日は堂々と、道のど真ん中歩いてやりま
    しょう! 笑顔で!」
      彼がこう呼びかけると会場は一斉に沸き、それがスタートの合図になった。
    (略)
    http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140723-00039922-gendaibiz-soci&p=1

    5)「慰安婦」日本に矛盾 ヘイトスピーチ禁止要求 国連委
    産経新聞 7月25日

     国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)の自由権規約委員会は24日、ジュ
    ネーブで今月15、16日に日本政府に対して行った、日本の人権状況に関
    する審査の最終見解を公表した。見解は慰安婦問題について、日本政府が
    「慰安婦の強制連行はなかった」と主張しながら、平成5年の河野洋平官房
    長官談話が、慰安婦募集には「甘言、強圧によるなど、本人たちの意思に反
    して集められた事例が数多くある」としているのは、「立場に矛盾がある」
    と指摘した。
     強制連行を示す資料が発見されていないにもかかわらず、河野談話が慰安
    婦募集の強制性を認めたことが突かれた形だ。
     最終見解は「被害者の意思に反したそのような行為は、政府の直接的な法
    的責任を伴う人権侵害であると考えるに十分だ」とした。前回2008年の
    審査での最終見解に明記されていなかった「性奴隷」の表現も登場した。
     また、慰安婦問題での人権侵害を調査し、責任者の処罰などを可能にする
    法的、行政的措置を早急に取ることを勧告した。このほか、ヘイトスピーチ
    (憎悪表現)に関し、差別や敵意などをあおる宣伝行為やデモの禁止を求めた。
    (略)
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140725-00000062-san-int

    6)「政府はヘイトスピーチを禁止すべき」 NGO23団体が「国連勧告」の実
    行を求める
    弁護士ドットコム 7月25日

    国連人権委員会が日本政府に対して、差別をあおる宣伝活動(ヘイトスピー
    チ)を禁止することなどを勧告したのを受け、日本国内の非政府組織
    (NGO)23団体は7月25日、東京・永田町で共同記者会見を開き、政府が「国
    連勧告」にしたがって対策を実行するよう求めた。
     日弁連を代表して出席した海渡雄一弁護士は「マスコミは、この勧告には
    法的拘束力がないと報道している。しかし、日本は(国連の)規約を批准し
    ているので、人権委員会の勧告を、国際法上、誠実に順守する義務がある」
    と強調した。
     日本の人権をめぐる状況を6年ぶりに審査した国連人権委員会は7月24日、
    日本政府に対して勧告をおこなった。「代用監獄」など、人権委員会で繰り
    返し取り上げられてきた問題にくわえ、秘密保護法やヘイトスピーチ、福島
    原発事故など、日本社会を象徴するような問題の解決も対象となった。

    ●「政府の反論は間違いだった」
     今回の勧告の注目点の1つは、人種差別問題だ。国連人権委員会は、在日
    韓国・朝鮮人などに対する憎悪や差別をあおる発言(ヘイトスピーチ)や、
    「ジャパニーズ・オンリー(日本人以外お断り)」などの横断幕がスポーツ
    施設に掲げられたことに対して懸念を示した。そのうえで、人種的優越や憎
    悪をとなえる宣伝や排外的なデモを禁止するよう求めている。
     この日の記者会見で、ヘイトスピーチ問題などに取り組む「反差別国際運
    動」の小森恵事務局長は「勧告は大変歓迎すべきだ」と表明。そのうえで、
    「政府は、『日本の人種差別は、法規制が必要なほど深刻ではない』と反論
    してきたが、この勧告で間違いだったことが明らかになった。法律を制定す
    るように動かなければいけない」と述べ、ヘイトスピーチなど差別的表現を
    法律で規制するよう強く訴えた。
    http://www.bengo4.com/topics/1837/
    ※この共同記者会見のもようは、同日25日にのりこえねっとTVでも放送しま
    した。
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv187367395


    7)外国人の生活保護受給は是か非か
    最高裁判決を読み解く「共同体」というキーワード
    ダイアモンドオンライン 7月25日 みわよしこ [フリーランス・ライター]

    外国人の生活保護受給は是か非か
    最高裁判決を読み解く「共同体」というキーワード

     2014年7月18日、最高裁において「外国人は生活保護法による保護の対象
    にはならない」という判決が下された。この判決は、何を意味しているのだ
    ろうか?
     今回は予定を変更し、この最高裁判決について、憲法学者・笹沼弘志氏の
    見解を紹介する。そもそも、日本に在住する外国人が生活保護を利用できる
    根拠は何なのだろうか??それは、なくすべき運用なのだろうか?

    最高裁は本当に
     「外国人は生活保護の対象外」としたのか?

     2014年7月18日、最高裁第二小法廷において、「外国人は生活保護法によ
    る保護の対象にはならない」という内容の判決が行われた。毎日新聞によれ
    ば、下記のように報道されている。

    生活保護訴訟:中国人女性の逆転敗訴確定?最高裁
     毎日新聞?2014年07月18日?21時01分
     ?外国籍であることなどを理由に生活保護の申請を却下されたとして、永住
    資格を持つ中国人女性(82)が大分市の処分取り消しを求めた訴訟の上告審
    判決で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は18日、女性の訴えを認めた2
    審・福岡高裁判決(2011年11月)を破棄し、女性側敗訴の1審を支持した。
    女性側の逆転敗訴が確定した。小法廷は「生活保護法が適用対象とする『国
    民』は日本人を意味し、永住外国人にも準用される根拠は見当たらない」と
    いう初判断を示した。
     (以下略)

     この判決を受けて、ネットでは「在日外国人は生活保護を利用することが
    できない、と最高裁が判断した」という理解に基づいた感想が数多く見受け
    られる。
     現在、判決文全文はTBSラジオ「Session 22」のサイト内のページで読む
    ことができる。直後、パーソナリティの荻上チキ氏が、この判決について番
    組内で取り上げたからだ。
     そもそも、最高裁が今回、改めて「生活保護法下で、外国人は生活保護法
    による保護対象ではない」としたわけではない。生活保護法第一条には
     「第一条 ?この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する理念に基づき、
    国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保
    護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長するこ
    とを目的とする。」
     とあり、対象は「日本国民」となっている。現在、永住外国人も生活保護
    の対象になっているのは、1954年の厚生省(当時)通達に、
     「当分の間、生活に困窮する外国人に対しては一般国民に対する生活保護
    の決定実施の取扱いに準じて」必要ならば保護を行うことが指示されて現在
    に至っているからだ。
    (略)
    http://diamond.jp/articles/-/56591


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    ●6.ヘイトスピーチまんがコンテストのシナリオが完成しました!

    のりこえねっとでは現在ヘイトスピーチまんがコンテストを行っております。
    諸般の事情により、シナリオを主催者側で用意することになりお時間を頂い
    ていましたが、シナリオが完成しました。新進気鋭の女性作家・深沢潮さん
    (著作に新潮社「ハンサラン 愛する人びと」ほか)に制作頂きました。ぜ
    ひともプロ・アマを問いませんので、このシナリオを元に、まんがコンテス
    トへのご応募をお待ちしております。ご連絡頂いたから、順次シナリオを送
    付させていただき、制作にあたって頂きます。〆切は8月末日です。くわし
    くはのりこえねっとのHPをご覧下さい。
     http://www.norikoenet.org/manga_contest.html
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    ●7.ツイッターのフォローをお願いします!

    今年2月より、のりこえねっと公式Twitterを始めました。毎週ののりこえね
    っとTVやヘイトスピーチ・デモに対する抗議活動をリアルタイムで伝えたり、
    レイシズムやさまざまな社会現象に対して発言する皆さんのリツイートする
    など、お知らせしてきました。おかげさまで900名を超える方にフォローを
    頂きありがとうございます。
    しかしまだまだ情報発信を広げて、多くの方に日本の人種差別状況を知って
    いただかなければなりません。ぜひのりこえねっとのTwitterをご覧いただ
    くと同時に、アカウントをお持ちの方はフォロー頂きますようお願いします。

    ツイッター
    https://twitter.com/norikoenet
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    て下さい。フォローするとのりこえねっとの最新情報やつぶやきを見逃すこ
    となく、見ることができます。
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    ●8.編集後記

     先週金曜日に緊急生放送しましたが、国連自由権規約委員会から日本政府
    に対して「勧告」が出されました。多岐にわたる勧告なのですが、ヘイトス
    ピーチの部分だけ触れると、はっきりと国の責任でヘイトスピーチを禁止す
    るよう求めています。さらに「裁判官、検察官および警察官が憎悪および人
    種的動機に基づく犯罪を発見する訓練を受けるようにするための努力を強化
    するべきである」とまで踏み込んでいます。日本政府は今こそ「表現の自
    由」を隠れ蓑にした消極姿勢を改め、何らかのヘイトスピーチ規制をするべ
    きだと考えます。
    近日中にのりこえねっととしても、この勧告についての学習会を開催してい
    きたいと思いますので、その際にはぜひご参加ください。
    (か)

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