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【のりこえねっと通信0055号】本日21時より『「慰安婦問題」の始まり 山下英愛×北原みのり』放送です!
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【のりこえねっと通信0055号】本日21時より『「慰安婦問題」の始まり 山下英愛×北原みのり』放送です!

2014-11-10 18:00
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
    ■■■■
    ■■    のりこえねっと通信 0055号 2014年11月10日発行
    ■■
    ■                        ◆転送歓迎◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    
     賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
    
     「東京大行進2014」は前日までの雨模様を吹き飛ばして、新宿の街を一周
    する形で行われました。第1ブロックから第4ブロックまでそれぞれの個性を
    いかした行進で、2800名もの人々が参加しました。のりこえねっと及び差別
    反対東京アクションが共同運営した第2ブロックはその中でも一番多くの
    人々が一緒に参加してくれました。数多くのスピーカーが差別反対を先頭の
    トラック(フロート)から訴え、K-POPのDJや最後尾には韓国・朝鮮の打楽
    器隊チャンゴ隊も元気に盛り上げてくれました。くわしくは今号のまとめを
    ご覧ください。また映像はのりこえねっと公式サイト、トップページよりご
    覧いただけますので、どうぞご視聴ください。
    
    http://www.norikoenet.org/
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    〈今号の目次〉
    1.11月10日 のりこえねっとTVのお知らせ
     「慰安婦問題」の始まり 山下英愛×北原みのり
    2.11月2日のりこえねっとTV報告
      東京大行進2014 生中継
    3.今後の反レイシズム情報
    4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
    5.新聞・雑誌記事・Webより
    6.のりこえねっと動画アーカイブ公開のお知らせ
    7.編集後記
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●1.のりこえねっとTVのお知らせ
     
    ★タイトル:「慰安婦問題」の始まり 山下英愛×北原みのり
    
    ◎放送日時 11/10(月) 21:00-22:00(予定)
    
    ◎ニコニコ生放送入口URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv199321952
    ◎YouTube 生放送入口URL https://www.youtube.com/watch?v=JGclLwRKTVI
    
     毎月第2月曜日は、北原みのりさんによる
     「おんなのワイドショー」。
     今回は、ゲストに山下英愛さんをお迎えします。
     80年代に韓国に留学していた山下英愛さんは、
     韓国の女性運動の盛り上がりのまっただ中にいらっしゃいました。
     「従軍慰安婦問題」が、韓国の女性運動の中でどのように捉えられ、
     女の怒りがどのように運動に結びついていったのか。
     正に歴史の証人として、またご自身も歴史を動かした一人として、
     関わっていらっしゃいました。
     2014年、「従軍慰安婦問題」は、過去最悪の状況を迎えています
     まるで朝日新聞の誤報によって、日本の名誉が損なわれた・・・という論
    調  が 国会でも堂々と語られるようになりました。
     それは「朝日新聞」が、「従軍慰安婦問題」をつくった、
     というような印象すら与えかねない乱暴な語りです。
     誰が、どのように、どのような思いで、声をあげはじめたのか。
     声をあげた者を、どのように支えてきたのか。なぜ、この「問題」は、
     ここまでこじれてしまったのか。
     運動のはじまりから、そして今までを丁寧にみてきた
     山下英愛さんにしか語れないことがあります。
     今日は山下英愛さんに、「従軍慰安婦問題」の始まり、
     女たちの思いについて、伺っていきます。
    
     <出演>
     山下英愛(やました・よんえ)さん
      文教大学文学部教授。津田塾大学修士課程修了。
     梨花女子大学女性学科研碩士課程修了。
     「ナショナリズムの狭間から」(明石書店)
     「女たちの韓流」(岩波書店)など著書多数。
    ◆視聴方法について
    のりこえねっとTVは、YouTube Liveでも中継を始めました。こちらは
    会員登録もいりませんので、お気軽にご覧できます。以下のニコニコ動画と
    合わせてご覧ください。
    
    【視聴方法】
     ▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
      http://www.nicovideo.jp/
    
     ▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
      パスワードを登録してください。
     ▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
      http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
    
    ※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
    フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
    放映後1週間以内はいつでも見ることができます。
    
    ◆皆さまへのお願い
    
    現在、のりこえねっとTVはニコニコ生放送( http://live.nicovideo.jp/)
    のトップページ番組表に掲載されておりません。
    Twitter、公式サイトにて告知しておりますが、ニコ生のトップページ番組
    表に掲載されると目に留まりやすく、さらに視聴者が増えると思われます。
    番組表に掲載されるためには、【タイムシフト予約】の人数が200名を
    超えなければなりません。ぜひ、みなさまのご協力が必要です。
    拡散・周知も続けて頂けますよう何卒お願い致します。
    
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●2.11月2日のりこえTV報告
    「東京大行進2014 差別のない世界を、子どもたちへ 生中継」
    
    フロート車でアピールをする第2ブロック
    
    「東京大行進2014」の模様を、「のりこえねっと」が参加する第2ブロック
    を中心に北原みのりさんが生中継でレポートしました。第1梯団の先頭には
    共産党の小池晃議員の姿も。党派の問題ではないし、去年の行進時にも沿道
    からの若い人々の応援が印象に残っているので今年も参加したとのことで
    す。第2梯団はあでやかなチマ・チョゴリ姿も和服姿もまざって民族楽器で
    盛り上がります。第3梯団はハウス・ミュージック中心でダンスもありで若
    い人が多い様子です。第4梯団はラップで盛り上がっています。
    
    安田浩一さん「ヘイトスピーチは暴力そのものだ」
    
     新宿南口にさしかかり、まずジャーナリストの安田浩一さんが車上から、
    差別に汚された新宿で差別を許さない法的規制を求めることができ晴れがま
    しい思いだと口を切ります。私たちの街に差別の風景があふれかえり人の心
    を傷つけている。ヘイトスピーチは「言葉の暴力」ではなく暴力そのもので
    あり絶対に許されない。暴力を容認しない社会にしよう、東京都は法を整備
    せよと訴えます。マイクが中沢けいさんに渡されます。みなが声を上げて1
    年半、国会でヘイトスピーチを規制しようという機運が出てきたし東京でも
    流れが生まれている。東京からヘイトスピーチをなくし豊かな街にしよう。
    排外主義から東京都守ろうと呼びかけます。
     替わって上村和子国立市議がアピールします。国立市議会はヘイトスピー
    チ規制の立法化を求める意見書を全国で初めて採択した。国連人種差別撤廃
    委員会勧告に、国の責任だけでなく地方自治体の責任についても記されてい
    ることを知った。地域でやるべきことを地域からやっていこうというのは、
    市民にも市議会でもあたりまえのことだった。心ない攻撃があったが、のり
    こえねっとが手をさしのべてくれた。やられているときに手をさしのべるこ
    とが最もわかりやすく有効なアプローチだと知った。行動を起こそう。当た
    り前の国になるために在日韓国・朝鮮人や在日中国人に対する、奥深くにあ
    る差別意識を解こう。そのことに気づき差別を許さない国になると地域から
    世界に声を上げていこう。小石も波を立てる。地域の小さな波を大きくして
    共に生きられるようにしようと呼びかけます。
    
    社会学者の五野井さん「差別に反対することが最もかっこいいこと」
     
     隊列は繁華街に入っていきます。社会学者の北田暁大さんにマイクが渡り
    ます。この10年、音を立てて私たちの社会が崩れていくのを見逃すわけには
    いかないという意志と行動が各地で生まれている。マジョリティがどれだけ
    特権を有しているか在日日本人として考えよう。私たちにできることは当た
    り前と思っている日常を、差別に苦しんでいる人々と共有すること。そのた
    めには言葉を紡いでいくことであり、行動で意志を示していくことだ。さま
    ざまな人々と共に平和な日常を生きていける社会にしていかねばならないと
    アピールし、やはり社会学者の渋谷知美さんにバトンタッチします。「性差
    別社をしばきたい」とのプラカードを手にした渋谷さんは、この行進は属性
    にかかわらず誰もが平等に生きられる社会をつくろうという趣旨だと思うの
    で、人種や民族差別に反対する人も性差別に注目して平和な社会にしていこ
    うと訴えます。
     次にマイクを握ったのは13年の流行語大賞トップテンに「ヘイトスピー
    チ」入った時に授賞式に参加した政治学者の五野井郁夫さん。差別とヘイト
    スピーチに反対することが最もかっこいいことと沿道に訴えます。そしてオ
    リンピックが開かれる東京のような国際都市で差別を許しているのは日本だ
    けだ。ヘイトスピーチは暴力であり、犯罪を誘発する。関東大震災のときの
    朝鮮人虐殺の兆候が出てきている。差別・ヘイトスピーチを許さないと声を
    上げようとアピールします。
     続いて大阪から朝の新幹線で駆けつけた、歌手で作家の八木啓代さん。オ
    リンピックが開かれるという東京でいまだにヘイトスピーチが公然と行われ
    るというのは許しがたいこと。セクハラはすでに企業で排除の対象になって
    いるように「レイハラ」の声を大きな上げよう。美しい日本でありたいなら
    ば私たちの心が美しくなければいけない。それは差別がなく人を傷つけない
    社会のことだ。そうでない社会が日本人として最も恥ずかしい。美しい日本
    を主張する人々が最も美しくない日本を求めている。人を差別し貶めること
    に表現の自由はない。美しい日本にするためにヘイトスピーチにノーを突き
    つけようと力をこめます。
    
    有田議員「差別集団は追い詰められた。差別される人がいる歴史を止めよう」
    
     次に在特会相手に裁判を起こした李信恵さんにマイクが回ります。94年の
    チマ・チョゴリ切り裂き事件は傍観者、09年に朝鮮学校襲撃のときも見てい
    るだけだったことが恥ずかしい。13年に新大久保のヘイトデモを見てこのま
    までは殺されると感じた。切り裂かれたチョゴリは私たち在日の心だ。傍観
    者でいる時期はすでに終わった。いま何ができるのかを考え、動くのが大人
    の役目。共に頑張ろう。裁判も頑張ると決意をこめたスピーチです。
     K-Popを流しながら新宿東口にさしかかり、民主党の有田芳生議員がマイ
    クを握ります。私たちはとても恥ずべき危険な時代を生きている。小田和正
    さんが武道館で3時間歌い続け、最後にピアノの弾き語りで「生まれ来る子
    どもたちのために」を歌った。多くの間違いを犯してきたが、愛するこの祖
    国はどうなるのだろう、もう戻れない、と異例なフィナーレだった。また昨
    年、ヘイトスピーチに反対する曲をつくってくれた桑田佳祐さんが、文化勲
    章受賞のコメントで、平和な日本をつくって平和な世界をつくろうと私たち
    に語った。ヘイトスピーチだけでなくあらゆる差別を共になくしていこう。
    この1年半に差別集団は追い詰められていっている。差別を許さないという
    個人の気持ちが集まって大きくなった結果だ。今月、人種差別撤廃基本法を
    超党派で必ず提出する。国会議員もこうして世論の力で動かざるをえなく
    なっている。議員や政党がどう反応するのか監視して欲しい。ナチスドイツ
    はポーランドを占領したとき、ユダヤ人はシラミだとのポスターを張り巡ら
    し、街にユダヤ人お断りの文字があふれた。Japanese Onlyと掲げられるい
    まの日本と同じだ。その次にはアウシュビッツが待っていた。ヘイトスピー
    チはジェノサイドへの大きな一歩だ。オリンピックのためではなく、差別さ
    れる人々が傷つき続けてきた歴史を止めるために共に前進しようと力強く訴
    えます。
    
    辛淑玉さん「この地は私や親や祖父母が生きてきたふるさとだ」
    
     新宿西口を過ぎて行進の終了点が近づきます。辛淑玉さんがマイクを握っ
    て日本語と朝鮮語で語ります。この地は、親や祖父母がどんな思いで生きて
    きたかを見てきた私のふるさとだ。しかし在日・中国人などさまざまな個性
    を持つ人々に汚い言葉を投げかけている。辛く心が締め付けられるが、ここ
    で生きていくために皆と共に声を上げていく。チマ・チョゴリで脅されたり
    して私には着て歩くことは大変なことだったが、着て歩いてくれてありがと
    う。それをきれいと言って一緒に歩いてくれる皆にありがとう。チマ・チョ
    ゴリをそうやって着られる社会を子どもたちに伝えていきたいと語りかけます。
    
    参加者にインタビュー 八木さん「温かな雰囲気に包まれた良いデモだった」
    
     安田浩一さんにインタビューします。今日は差別デモも行われているが、
    ここにこれだけの人が集まったことは世界の中心がここにあることを示して
    いる。差別に反対する私たちがいまここにいる、そのことを訴え続けたいと
    語ります。
    
     行進が都庁前にさしかかると、都庁は差別を止めろとのシュプレヒコール
    がひときわ大きくなります。そして終了点の中央公園に到着し、先に到着し
    ていた梯団がWe shall overcomeの演奏で迎え入れます。渋谷知美さんはイ
    ンタビューに、性差別に怒るのは女性が多いけれども「しばく」とストレー
    トに怒りを表すべきだと語ります。また辛淑玉さんは、沿道の人々が反応し
    てくれて気持ちが楽になった。当事者がデモに立つのは大変だが、こんなに
    仲間がいることを標的になる人々が感じて欲しいと答えます。そして八木啓
    代さんは、沿道を含めて温かな雰囲気に包まれて良いデモだったと振り返り
    ます。
    
     ようやく最後の第4梯団が到着し始めます。弁護士の神原元さんはインタ
    ビューに、これだけの人が集まったことに感激した。昨年2月からカウン
    ターに参加しているが、運動が広がり日本の市民は信頼に足ると確信した。
    良心に働きかけるものとは異なり、今日も行われているヘイトデモは共感を
    得られないだろう。すでに流れは変わっているし、今日はさらに大きく変え
    る力になったとインタビューに答えます。五野井郁夫さんは、差別はよくな
    いものだときちんと伝わり、沿道からも併走したり拍手する人がいるので楽
    しかったし、ヘイトスピーチは暴力だとの認識の流れが広がっていると感じ
    だと語ります。
    
    上村和子国立市議「当事者を矢面に立たせるのではなく行政・政治家が前に」 
     また上村和子市議は、個人の生活レベルまで引き下げ、かつ楽しいアク
    ションとしての運動が日本で行われていることに感動したと語ります。そし
    て国立市議会の意見書でヘイトスピーチ攻撃を受けたが、むしろ現実に迫る
    ことができたし、それをもとにどう行動できるかにかかっている。そこで出
    会う人々こそ共に生きる仲間であり、決して差別される人は孤立してはいな
    い。10をやられたら20を知らせることを地域からやっていこうという覚悟が
    決まる出会いだった。攻撃されたことでやっと最前線に立った。当事者を矢
    面に立たせるのではなく、政治に携わる人や行政機関が一歩先に立つ行動を
    しなければならない。地域で大行進のような行動をやりたい、また差別禁止
    の条例をつくりたいと考えている。
     フリーライターの朴順梨さんは、去年より多いようだったし、沿道の人々
    も無関心ではなく気にして見ているような気がしたと感想を述べます。そし
    て最後は東京大行進・実行委員の石野さんにインタビュー。参加者は楽しく
    やろうという雰囲気で、こちらも乗せられて疲れよりも楽しい関係だった。
    沿道の人々も何をしているのだろうという視線ではなく、ああ差別反対デモ
    だなとすぐにわかってくれる。ヘイトスピーチという言葉も広まり、それは
    だめだということもわかっているので、差別反対のパレードとわかってニッ
    コリしてくれる印象だったと語ります。2時間あまりにわたりお疲れ様でした。
    
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●3.今後の反レイシズム情報
    ★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
    http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
    ★集会・デモ・カウンター・セミナーなどのお知らせを掲載します。
    日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字以
    内で、お送り下さい。件名に「のりこえねっと通信掲載希望」と明記して下
    さい。
    
    1)第3回差別反対自民党前アピール
    
    日時:11月11日(火)19:30~20:30
    場所:自民党本部前
      (東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅3番出口すぐ)
    ※無茶苦茶な「自民党ヘイトスピーチ対策等に関する検討PT」に抗議をすべ
    く、自民党本部前アピールをします!
    主催:差別反対東京アクション
    
    2)ヘイト・スピーチ被害と被害者への救済支援について」
    
    日時:11月20日(木)18:00~
    場所:龍谷大学深草学舎 至心館1階(京都市伏見区深草塚本町67)
    報告:新 恵里(アタラシ エリ)さん(京都産業大学准教授)
    「ヘイト・スピーチ被害と被害者への救済支援について」
    コメント:金尚均さん(龍谷大学)
    問合せ先:龍谷大学法科大学院 石塚伸一研究室
    TEL:075-645-8466  FAX:075-645-2632 ishizuka@law.ryukoku.ac.jp
    
    
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
    
    カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。
    経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。
    
    1)宇都宮の反原発デモへのカウンター街宣【福島支部】
    
    日時:11月16日(日)14:00~
    場所:群馬銀行宇都宮支店前
    http://www.mapion.co.jp/phonebook/M18004/09201/L09103010001000000095/
    主催:在日特権を許さない市民の会 福島支部
    
    ※これまでほとんど活動が行われなかった北関東での街宣です。「福島原発
    再稼働を求める署名」も行う模様。早めに目をつむ必要があります。カウン
    ター行動も予定されています。
    
    2)日本人弾圧のファシスト福田紀彦川崎市長と反日勢力から川崎を護るデモ
    
    日付:11月16日(日)
    時間・場所などは未定(ぎりぎりまで告知せず抗議から逃れる計算か)
    http://calendar.zaitokukai.info/skantou/scheduler.cgi?mode=view&no=614
    にスローガンがあります。
    ※前回のデモが台風で中止になったため、再度行うもの。あまりにも下品な
    告知にひいてしまうが、それゆえに許せないもの。カウンターが行われる予定。
    
    3)神戸市長久元喜造よ、大阪市長を見習い堂々と特別永住制度、在日特権
    を無くす姿勢を示せ! 街宣 in 元町
    
    日時:11月16日(日)15:00~16:30
    場所:JR元町駅東出口前 http://goo.gl/maps/1xDgN
    主催:在日特権を許さない市民の会 兵庫支部
    
    ※ヘイトスピーチがひどいとも言われている兵庫支部の街宣。前回の街宣、
    http://itokenichiro.tumblr.com/post/101994389312/hate-report-2014-10-26
    を読んでいただくとそのひどさが伝わってきます。
    
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●5.新聞・雑誌記事・Webより
    
    1)ヘイトスピーチ根絶へ 各地へ行動
    解放新聞 10月27日
    
    「ヘイトスピーチ」に反対しその根絶のための法規制求め全会一致で奈良県
    議会が意見書採択
    
     奈良県議会は10月6日、政府にたいして「ヘイト・スピーチ(憎悪表現)
    に反対しその根絶のため法規制を求める意見書」を全会一致で可決。都道府
    県レベルでははじめての可決。
     意見書では在持会による御所市・水平社博物館前での差別街宣(2011年)
    にたいして奈良地裁が差別とし、損害賠償をいい渡した判決や大阪高裁がヘ
    イト・スピーチを「憲法や人種差別撤廃条約に照らして許されない」とした
    判断をあげ、「毅然とした立場で臨み、ヘイト・スピーチ根絶のための国内
    法の整備を進めるよう」強く求めている。
     意見書の提案をおこなったのは川口正志・県議(奈良県連委員長)が所属
    する奈良県議会議員会派「なら元気クラブ」。川口委員長を中心にはたらき
    かけをおこなってきた。
     このほか、名古屋市会と東京・国立市議会も同様のヘイトスピーチの規制
    を求める意見書を採択している。
     あわせて、京都府議会、広島県議会でのとりくみも報告する。
    
    京都府の対応ただす
    平井斉己議員が知事に
    【京都支局】府議会で9月22日、平井斉己・議員 (京都府連書記長)が、
    ヘイトスピーチについての府の対応を山田啓二・知事にただした。
    平井議員は、京都朝鮮第一初級学校裁判の大阪高裁判決、国連の人種差別撤
    廃委員会の日本政府への法規制勧告などをあげ、ヘイトスピーチを許さない
    毅然とした姿勢を知事が府民に示すべき、と訴えた。そして、国にも法規制
    を求めるべきと知事の考えをただした。また、他の自治体と手をとりあい、
    全国知事会の会長としてとりくみを、と求めた。
     山田知事は、安倍首相が法規制の検討を党に指示している、などとのべた
    うえで、「他人にたいする礼儀を著しく欠き、差別的な言質を擁する、これ
    はわれわれ社会に受け入れるものではないと私は断言したい」と答弁した。
    府としては「人を排斥し誹誘中傷する行為は許されないという人権意識が浸
    透するようしっかり啓発にとりくんでいきたい」とした。
     規制については「国が総合的に検討する必要があり、これまでも法的対応
    をふくめた実効性ある対策を求めてきた。全国人権同和行政促進協議会を通
    じても、同様にひき続き要望していく」と答弁した。
     平井議員は、小田垣勉・教育長にも、インターネット上にあふれる悪意や
    差別情報に傷つく者がいる現実などを指摘し、ネットリテラシーなど、情報
    を読み解き、問題に気づく力、思考力を育めるよう、読書活動推進などにつ
    いても質問した。
     教育長は、京都府子ども一の読書活動推進計画の第3次計画の検討をすす
    めている、とのべ、市町村と連携して情報化社会に対応できる思考力の育成
    にとりくんでいく、と答弁した。
    
    広島県議会で一般質問
    山下真澄議員が差別煽動について
    【広島支局】山下宮壷県会議員(県連副委員長)は9月24日、県議会9月定
    例会で一般質問をおこなった。
     山下議員は、①防災対策と被災者支援について②手話言語条例の制定につい
    て③個人情報保護の強化について④差別解消のとりくみについて⑤子どもの貧
    困対策について⑥いじめ防止基本方針について質問。
    「在特会の差別煽動行為や人権感覚を疑う議員の発言をどう認識しているの
    か」という質問に、環境県民局長は「「表現の自由」は、他者の人権を侵し
    てまで無制限に認められるものではない」とし、さらに「部落地名一覧とい
    う冊子がインターネットのオークションに出されている現実にどのような問
    題意識をもっているのか。また、広島法務局職員の発言についての認識は」
    との問いには「「部落地名総鑑」は身元調査以外の目的は考えられないこと
    から、売買・所持自体が、差別行為であると認識している」と答えた。
    
    http://www.bll.gr.jp/news2014/news20141027-2.html
    
    ----------------------------------------------------------------------
    
    2)韓国国会議長に会った安倍首相「河野談話を継承」
    中央日報日本語版 10月28日
    
     安倍晋三首相は27日、訪日中の鄭義和(チョン・ウィファ)国会議長と
    の会談で、「今回の訪日を契機に議員交流がますます盛んになり、日韓関係
    が発展していくことを期待している」と述べた。
     
     会談後、鄭議長は「安倍首相は河野談話を継承するということを明らかに
    し、来月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議または
    G20(主要20カ国・地域)首脳会議で韓日首脳が会えればいいという
    ニュアンスの発言をした」と伝えた。
    
     鄭議長は「安倍首相に『54人の高齢の元慰安婦が女性として悔しさを抱
    えて亡くなることがないよう努力しよう』と話した」とし「来年の韓日国交
    正常化50周年を控え、前向きな関係に向かっていかなければいけない。仁
    義礼智信を基礎に交流協力をしなければいけない」という意見を述べたと伝
    えた。
    
     この日、鄭議長は伊吹文明衆院議長との会談でも「慰安婦問題をきちんと
    解決して進まなければいけない」と強調した。また「日本国内で反韓デモや
    ヘイトスピーチ(差別発言)が続くのは不幸なことだ」とし「この問題を解
    決し、両国関係を改善するために知恵とリーダーシップを発揮してほしい」
    と伝えた。
    
    http://japanese.joins.com/article/908/191908.html
    
    ---------------------------------------------------
    
    3)なぜ僕らは『ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会』
    を立ち上げたのか?
    その1 出版関係者が反ヘイトの声を挙げる意義
    
    マガジン9 10月29日
    
     書店に行くといつの頃からか目につくようになった、いわゆる「嫌韓嫌
    中」本。電車に乗れば中吊りにも、駅売店のビラにも「嫌韓嫌中」を煽る雑
    誌や夕刊紙の広告が並びます。路上ではヘイトスピーチ(差別煽動表現)が
    横行し、排外主義が私たちを覆い始めていることを感じずにはいられませ
    ん。こうした風潮に、出版業界内から「NOヘイト!」の声を上げはじめたの
    が「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」です。設立さ
    れた経緯や行ってきた活動、またこれからの展望について、メンバー3人に
    お話を伺いました。
     岩下結(いわした・ゆう)1979年生まれ。社会科学系出版社勤務。真鍋か
    おる(まなべ・かおる)1964年生まれ。人文系出版社勤務。森幸子(もり・
    さちこ)1976年生まれ。小規模総合出版社勤務。
    
    会の立ち上げを フェイスブックで呼びかけたわけ
    
    ――まず「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」は、どの
    ような経緯で設立されたのでしょうか。会の立ち上げを呼びかけた岩下さん
    から、お話しいただけますか。
    
    岩下 ここ数年、中国や韓国を敵視したり揶揄したりする書籍が書店に堂々
    と並べられるようになって、今や「嫌韓嫌中」本は何万部も売れるひとつの
    ジャンルとして確立しています。そうした現状がさすがに度を越していると
    感じ、出版業界の内部から「これでいいのか?」と問題提起をしたいと思っ
    たのが、今年の2月くらい。周囲の人に声をかけたりしているうちに話がま
    とまってきて、フェイスブックページ開設が3月の中旬です。3月29日に行っ
    た最初のミーティングが正式の立ち上げになるかと思います。
     メンバーとして活動しているのは、おおよそ20人。出版社の社員、編集で
    あったり、営業であったり、その他には小さな出版社の経営者、書店員さ
    ん、フリーランスの編集者やライターもいます。
    
    ――出版業界の中で会を立ち上げるにあたって、フェイスブックで呼びかけた
    わけですね。口コミではなく、SNSを使おうと思ったのはなぜですか。
    
    岩下 当初から業界としての動きにするのと同時に、世論の後押しが欠かせ
    ないと考えていたので、ネットと現実の活動が並行してあるべきだと考えて
    いました。もともと面識のある範囲を超えて広がっていくことを目指すに
    は、ネット上の拠点が必要だろうというのがありました。
     もうひとつは、ネット上で目的がはっきりした会の名前を掲げれば、きっ
    と賛同してくれる人たちがいるだろうと考えたからです。というのは、僕自
    身がもしそういう会ができれば、絶対に賛同すると思っていましたので。そ
    れで、まずは簡単にできるフェイスブックページをつくってみたところ、即
    座に「いいね!」が1週間で500くらいいったので、これはニーズがあるな、と。
    
    ――真鍋さんと森さんのお二人は、どういうきっかけでこの会に参加されたの
    でしょうか。
    
    真鍋 僕の場合、まさにフェイスブックがきっかけです。3月に会のフェイ
    スブックページを見たら、岩下さんが関わっていることがわかった。岩下さ
    んとはずいぶん前にどこかでお会いしていて、お名前は覚えていたので、す
    ぐに「参加したい」と伝えました。
    
    森 私はSNSではなく、リアルなところでのつながりです。出版業界内で出
    版社の人にとどまらず、取次(※)、書店、印刷、製本、デザインの方など
    が集まって交流する懇親会に参加しています。それで岩下さんとはもともと
    面識がありました。2月に行われたある講演会で岩下さんにお会いしたとき
    に、「こういう会を立ち上げたい」というお話を直接聞いたんです。
     そのときに私は、書店がこれほどひどい状態になっていることに気づいて
    いなかったんですよ、恥ずかしいんですが。本屋さんに行くのは、目的の資
    料を買うためだったり、文芸書の棚に行くくらいでしたから。それに、SNS
    を利用していなかったので、ネット上の動向にもきわめて疎かったんです。
    だから岩下さんのお話を聞いて、「ええっ!」とビックリして、あらためて
    大手書店の棚をしみじみ眺めてみたら、隣国を貶めるようなタイトルの本が
    あっちにもあり、こっちにもあり、そっちにもありで、「ああ、これはよろ
    しくないな…」と思ったのが、参加を決めたいきさつです。
    
    ※取次……出版取次。出版業界独特の流通形態として、製造者(出版社)と小
    売(書店など)をつなぐ問屋の役割を担っている。出版社は書籍や雑誌を取
    次に納品し、取次から全国の書店に配本される。全国の出版取次会社は約
    100社。
    
    「嫌韓嫌中」本はいつから伸びだしたのか
    
    ――森さんは「書店の状態に気づかなかった」ということですが、岩下さんと
    真鍋さんは、「嫌韓」や「嫌中」を掲げた本の売れ行きが伸びるのをいつ頃
    から認識していましたか。
    
    岩下 いつ頃とははっきり言えないのですが、『マンガ嫌韓流』(山野車輪
    著、2005年刊)や『国家の品格』(藤原正彦著、2005年刊)あたりから、
    「保守的」な言説の書籍がベストセラーになったことは何度かありましたよ
    ね。そして、櫻井よしこのような「論客」がつぎつぎ本を出す流れの中で一
    定のジャンルとして成立して、現在まで進んできたんじゃないでしょうか。
    
    真鍋 僕は、1993年から96年に週刊誌の編集部にいたので、「南京大虐殺の
    嘘」とか、小林よしのりの『戦争論』とか、「新しい歴史教科書をつくる
    会」などを検証する記事をよくつくっていたんです。だから、いわゆるナ
    ショナリズムの台頭という意味では、そのあたりからずっと関心はもってい
    ました。ただ、ここにきて一気に噴出したなという感じはしますね。
    
    岩下 20年かけて、段階的にフェーズが進行してきたんでしょうね。街頭で
    のヘイトスピーチが過激化するのと並行するように、大手出版社が「嫌韓嫌
    中」本を出しても許容される空気ができてきて、右派と言えるような思想性
    がないものも含め、社会全体が何となく排外主義に傾いているのが、この
    1、2年の顕著な傾向ではないかと思います。
    
    ――そうした現状に歯止めをかけるべく、会の立ち上げから現在まで、どのよ
    うな活動をされてきたのでしょうか。
    
    岩下 最初のミーティングでは、どういう活動をしていこうかと話し合うこ
    とから始めました。まずできることとして、出版界の中で賛同者を広げるこ
    とと、シンポジウムを開こうという話になりました。
     そこで、会の趣旨を書いた文書を公開して、ネット上で賛同者を募ること
    になったんです。賛同者は「出版に関わる仕事をしている人」という条件付
    きだったのですが、最終的には700筆以上集まりました。それによって、
    「出版関係者にも憎悪や差別を煽る傾向を危惧する人がこれだけいますよ」
    ということを可視化できたと思っています。
     そうしたネット上の活動と並行して、7月4日には、出版労連(日本出版労
    働組合連合会)との共催で、“「嫌中憎韓」本とヘイトスピーチ――出版物の
    「製造者責任」を考える――”というタイトルのシンポジウムを開催していま
    す。関東大震災のときの朝鮮人虐殺について書いた本『九月、東京の路上
    で』(ころから刊)の著者加藤直樹さんの講演と、出版関係者によるディス
    カッションを行い、立ち見も出るほどの盛況でした。
      そして、その内容をまとめた本が『NOヘイト! 出版の製造者責任を考
    える』(ころから刊)としてまもなく出版されます。
    
    自分の仕事との折り合いのつけ方
    
    ――皆さんは本業の仕事をしながら、会の運営にも参加されているわけです
    が、普段は会社でどのような本をつくっているのでしょうか。
    
    森 小さいですけれど総合出版社なので、写真集とか、子ども向けの写真絵
    本とか、テレビ番組とタイアップの本とか、エッセイ集、歴史の本、経済学
    の専門書なども。何でもやっているものですから、説明するのは難しい
    (笑)。それでも、憲法が生かされた、よりフェアな社会づくりに貢献でき
    るような本をつくりたいなとはいつも思っています。
    
    真鍋 僕の場合は、主に日本近現代史の本です。書店では、ほとんど人文書
    の棚に置かれる本ばかり。それも、まさに「嫌韓嫌中」本の歴史認識からい
    えば、対極に位置するものが多いですね。近刊は、日露戦争開戦当時の「定
    説」を問い直す本で、これなんか司馬遼太郎の『坂の上の雲』が好きな人は
    たぶん激怒するでしょう。「暗い昭和」ならともかく、「明るい明治」を批
    判した本を買ってくれる読者は本当に少ないので、「読者が少ないところを
    狙ってどうするんだ」と思いながら、せっせと本をつくっています(笑)。
    
    岩下 僕は逆に、その時々に話題になっているところに飛びつくタイプの編
    集者です(笑)。自分で企画を立てるようになった2005年頃から、ちょうど
    ゆとり批判、若者バッシング、ニート批判といった流れが出てきた。そんな
    風潮に反発を感じていたので、当時はそこが自分の本づくりのフィールドだ
    と思って何冊かつくりました。
    しかし、そんな若者論ブームも消費し尽くされて、2009年頃から一気に鎮火
    しました。どうしても編集者として売れるか売れないかの判断をしますか
    ら、もうこのジャンルは伸びない、とわかってしまう。追い続けなければい
    けないのに、読者の関心の低下が見えてしまうし、自分の中でもモチベー
    ションが落ちていく。そういう経験をしているので、出版界のあり方がおか
    しいんじゃないか、何でこうなっちゃうのかなとずっと考えています。
    
    ――活動をしていく上で、出版関係者であるがゆえの悩みは何かありますか。
    
    森 最初のミーティングのときに、会のコンセプトとして、「ああいう本は
    いけないよ」といわゆるヘイト本に反対の立場を表明することに対して、
    「それは違うんじゃない?」という意見が出ましたね。つまり「反対するこ
    とで現状を変えられるのか?」と。より広い支持を集めるには、声高に「反
    対」と言うよりも…。
    
    岩下 ラブ&ピースみたいな(笑)。そういう意見も出ることは、僕もあら
    かじめ予想はしていました。立ち上げのときにいろいろな人に、特に若手中
    心に声をかけたのは、はじめから方向性を共有した人の集まりにはしたくな
    かったからです。デモなどに積極的に参加していない人でも、興味をもって
    くれそうな人には声をかけました。結果的に、大手から中小まで、勤めてい
    る会社の規模や傾向にかかわらず、さまざまな人が参加してくれました。
     だから、集まったメンバーも「ああいう本はけしからん」という意識を完
    全に共有している人ばかりではなかったんです。たとえば『永遠の0』を読
    んで泣いた人を批判できるのか? とか、特定の雑誌や出版社を名指しで批
    判するのか? といった疑問も出ました。それも一理あります。でも、だか
    らといって「ヘイト本よりも、もっといい本を読みましょう」と言うだけで
    は現状を止められないし、何より差別を受ける人たちが傷つくのを放置して
    いいのかという意見もあって、方向性については最初にかなり議論しました。
    
    「嫌韓嫌中」本と表現の自由との葛藤
    
    森 それと、出版関係者として「反対」を表明する場合、表現の自由との関
    係は必ず指摘されることで、この問題についても「会」としてどう考えてい
    くのか、という葛藤があります。表現の自由の問題は、社会的にこれからコ
    ンセンサスをつくっていく課題ですし、私たちもこの半年間で走りながら勉
    強しているところです。
     ただ、これまで会のメンバーで議論をしてきて言えるのは、路上で展開さ
    れているヘイトデモのように、誰が見てもすぐに「ヘイト」と認識できるも
    のと、出版物とは違っているということですね。「ヘイト」かどうかの線引
    きが、出版物の場合、非常に難しいです。煽情的なタイトルの本や週刊誌の
    見出しもありますが、他国の政治、経済、社会の論評や歴史書の体裁だった
    り、いわゆる愛国本だったり、もっと裾野の広い、あるいは歴史修正主義に
    からむ深層の問題だと思います。
     国連自由権規約委員会が7月24日、日本政府にヘイトデモの禁止や犯罪者
    の処罰等を勧告したことで、ヘイトスピーチ規制に注目が集まっています
    が、出版物についてどういう対応の仕方がありうるのか、まだまだ議論の途
    上ですよね。『NOヘイト!』の中で、弁護士の神原元さん、社会学者の明戸
    隆浩さんに寄稿していただいていますが、私たちも引き続き議論を深めたい
    と思っています。
    
    真鍋 僕は書店で平積みされている「嫌韓嫌中」本を見るたびに、「自分
    だったら、編集者としてつくれるのか?」と自問自答しています。自分だっ
    て組織の中にいたら、つくらざるを得ない状況になるかもしれない。だか
    ら、この会に参加しようと思ったのは、出版に携わる者としての、怖さと
    か、良心の痛みとか、後ろめたさというような、内面を刺激するような動き
    をしたいなと思ったわけです。「嫌韓嫌中」本をつくっている版元に、「こ
    んな本、つくっちゃダメだ!」と言ったって逆ギレされるだけで、「食べて
    行くためには仕方ないだろう!」と言われたら、何も言えなくなってしま
    う。みんな、この出版不況の中で、お金を稼ぐために必死で働いているんで
    すから。
     しかし、そうは言っても、隣国への「憎悪」をまき散らすような本を自宅
    に持って帰って、自分がつくった本だと子どもに見せられますか?──そんな
    問いかけを、会の活動を通して発していきたいと思っています。
    
    岩下 真鍋さんがおっしゃったように、生業にしているのは大きいですね。
    誰しも、自分が正しいと思う仕事で食えているわけではないし、所属する組
    織のなかで異議を唱えることは難しいです。だけど、誰もが「本当はこんな
    本は出したくないよ」と思いながら「でも売れるから仕方ないんだよね」と
    言い訳しながらつくった本が、結果的に差別や戦争を誘発してしまうとした
    ら、あまりにバカバカしい。
     ただ、自分も例外ではないことは自覚しているんです。僕のいる会社は、
    差別や民族対立を助長するような本は出していない。それでも企画会議では
    「これは面白いんだけど、難しすぎる」とか「もっと売れそうなタイトルを
    つけようよ」とか、「ちょっと煽りが入ってるけど、帯文句だからいいよ
    ね」とか、そういうことは仕事上やっている。それは「嫌韓嫌中」本のつく
    り方と何ら変わらないんですよね。
     と思うと、そうした本をつくっている編集者の気持ちもわかる気はしま
    す。好き好んでつくっているというより、「いい本」だけで産業が存続でき
    るというようなキレイゴトを言えないのが今の出版業界です。
    だから、議論もありましたけれど、会としては「ダメなものはダメ」と言い
    つつ、同じ構造の中にいる者として「そこは踏みとどまりましょうよ」と。
    奥歯に物の挟まったような言い方になっちゃうんですが、そういうスタンス
    で呼びかけています。
    
    ――呼びかけが広がってきている感触はありますか。
    
    岩下 幸い、早い時期から複数の新聞記者が関心をもってくれて、7月のシ
    ンポジウムの後などもあちこちで記事にしてもらいました。フェイスブック
    ページへの「いいね!」は10月で3000を超えています。ヘイトスピーチに関
    心のある人たちには、こういう会があることはだいぶ知られるようになって
    きていると思いますが、そうではない同業者への浸透は、まだこれからですね。
    
    真鍋 会の活動を広げるには、営業の人間に働きかけることも必要ですね。
    版元の営業のほうが横のつながりがあって、よその版元は何をやっているの
    かを知っている。僕ら編集者は対著者だけの仕事ですけれど、営業は横断的
    に仕事をしていますから。
    
    森 営業の人たちは書店さんや取次の方ともお付き合いがありますし、営
    業、取次、書店は売れる売れないをじかに見ている人たちですものね。
    
    岩下 ただ、営業は編集よりも、もっと好き嫌いが言えない職種だと思うん
    です。書店に行って「この本を置かないでくれ」とか「この本は嫌い」とい
    う話はできませんからね。だけど、売り場の現実を知っているのは営業なの
    で、彼らの力を借りて売り上げデータなどから、ヘイト本がどういった層に
    どの程度売れているかの分析もしてみたいですし、どう伝えれば賛同しても
    らえるのかも考えていかなくてはいけないでしょうね。
    
    その2へ続く
    
    http://www.magazine9.jp/article/other/15485/
    
    --------------------------------------------------
    
    4)【関西の議論】「在特会から逃げた」「あるまじき言動」…橋下氏、得
    意の「論戦」で負ったイメージダウン
    
    産経WEST 10月29日
    
     大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が、得意とする「論戦」で逆風を受け
    ている。「勘違いするなと言ってやる」と意気込み、今月20日、「在日特
    権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長との面談に臨んだが、感情
    的ともいえる罵声(ばせい)を浴びせたり、相手の質問をかわして明確に答
    えなかったりする姿が目立ち、イメージダウンにつながったのだ。インター
    ネット上には「在特会から逃げた」といった書き込みが集中。市役所にも
    「公職としてあるまじき姿だ」などと批判が殺到し、辞職を求める声まで上
    がった。「ふわっとした民意」をすくい取る感情的な文言と論理を駆使した
    論戦の強さで世論の支持を集め、「維新人気」を牽引(けんいん)してきた
    橋下氏。求心力低下を印象づけた今回の面談は、来春の統一地方選の行方に
    も影を落としかねない。
    
    最強タフネゴシエーターの最強テクニック?
    
     「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」。こう銘打たれた本が平
    成15年、日本文芸社から出版された。著者は「弁護士 橋下徹」。示談交
    渉でヤクザらと対峙(たいじ)する中で交渉ノウハウを体得したとし、カ
    バーの著者紹介では「茶髪の弁護士」だったころの顔写真の下に「タフネゴ
    シエーター」(手ごわい交渉人)の文字が躍る。
    
    《感情的な議論をふっかけて交渉の流れを変える》
    
     本の後半にこんな記載がある。交渉の流れが不利なときに使うテクニック
    で、感情的な言葉を相手にぶつけて議論を荒らす。そして、《最後の決めゼ
    リフにもっていく。「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなこと
    やってても先に進みませんから」》。
    
    「お前みたいな差別主義者は大阪にはいらない」「うるせぇ」「勘違いする
    な」…。今月20日、市役所地下1階の会議室。橋下氏は向かい合って座る
    在特会の桜井氏と激しく言い合う中で、感情的な言葉をぶつけた。ヒート
    アップした様子の桜井氏が橋下氏に近づくと橋下氏も立ち上がり、周囲の警
    察官らが一斉に制止に動いた。
     在特会による在日韓国・朝鮮人批判を問題視する橋下氏は怒気をはらんだ
    口調で「(在日韓国・朝鮮人に関係する)制度に文句があるなら国会議員に
    言え」と主張。桜井氏から「われわれがヘイトスピーチ(憎悪表現)をした
    というなら日付を言ってくれ」などと質問を繰り返され、明確に答えない場
    面も目立った。
    
     開始から10分弱で事務方に「もう終わりにしましょうか」と言い、面談
    を打ち切った。動画中継や報道を見た人たちがインターネットに書き込んだ
    評価は辛辣(しんらつ)なものが目立った。
    
    「橋下完敗!」
    「明らかに逃げてるな」
    「失言リスク回避」「準備不足」専門家の見方は…
    
    翌朝、橋下氏は記者団の前で荒れた面談を「予定通り」と強調した。
    
    「彼らの宣伝に使われないように彼らの主張だけを一方的に述べさせないよ
    うに、応対の仕方、打ち切りの仕方を考えながらやった」と〝戦略〟を披露
    してみせ、在特会に対して「政党代表、市長として意見を聞いたのだから在
    日韓国人に対する直接的な言葉による攻撃はやめてもらいたい」と求めた。
    
    今回の面談について専門家はどう見ているのか。
    
     NPO法人「全国教室ディベート連盟」理事長の藤川大祐・千葉大教授は
    「あれ以上話すと失言のリスクが高くなる。打ち切りはベストな判断だ」と
    語る。
     面談のテーマは在特会のデモの内容。「桜井氏は当事者だからデモの細か
    い話まで知っているので強い。橋下氏は細かい話で揚げ足を取られることを
    避けた。だから失言はなかった」と分析。「妙な言質は取られていないの
    で、首長、政党代表として政策を遂行していく上でのマイナスポイントはな
    かった」と、手堅さを解説した。
     一方、佐藤綾子・日本大教授(パフォーマンス学)は「橋下氏は面談に向
    けての構えが足りなかった」と指摘する。面談では桜井氏が橋下氏の発言を
    印字して持参したのに対して、橋下氏は手に資料などを持たずに臨んでいた。
    「桜井氏は事前に調べているから強い。橋下氏はほかにも山のように仕事を
    抱えているからシミュレーションをしていなかった印象を受ける。こういう
    ときはケンカ腰にならず、桜井氏の気持ちを軟化させる必要があった」
     面談の動画がネットにアップされていることにも着目。「世間の人はおも
    しろがってリピートする。『けんか腰なのに警備に守られている』という印
    象を与え、特に若者の支持は得られない」とみる。
     さまざまな角度から分析する佐藤氏、藤川氏だが、いずれも面談の意義自
    体には「面談ではなく書面のやり取りで十分」(佐藤氏)、「成果はなかっ
    た」(藤川氏)と手厳しい。
    
    統一選前の〝敵失〟 他党は歓迎
    
     市には面談終了直後から数日にかけて電話やメールが殺到し、その数は千
    件を超えた。「公職としてあるまじき姿だ」といった批判が大半を占め、
    「謝罪するべきだ」「辞職しろ」と求める声もあるという。
    「だいたいは『市長にお伝えしておきます』と言えば矛を収めてくれます
    が、『一般常識としてどう思うんだ!』『トップの発言について職員として
    どう思うんだ!』と追及されることもありました」。電話対応に追われた職
    員は疲れた様子で振り返る。
     橋下氏は「僕がやろうとしていることは間違っていない。言葉遣いが駄目
    なら僕を落選させればいい」と批判を受け流すが、他党の在阪関係者からは
    来春の統一地方選前の〝敵失〟を歓迎する声も上がる。
     自民党の大阪市議は「あまりに品性に欠け、市民にとっては受け入れられ
    ない光景」とイメージダウンを指摘。共産市議も「『橋下さんでは駄目だ』
    と考え、維新支持から離れる市民は絶対に増える」と断言し、自党支持への
    取り込みをねらう。
    「橋下ファン、維新支持者は橋下代表の性格は織り込みずみだから、マイナ
    スにはならない」。維新関係者は他党の思惑をはねのける。維新幹部も「統
    一地方選への影響は全くない」と述べたが、続けてつむいだ言葉からは不安
    感ものぞく。
    
    「市長としての面談であって、維新代表としての面談ではない」
    
    橋下氏は著書の中で交渉人としての矜持(きょうじ)を記している。
    
    《私は交渉のラストには相手方と握手を交わすことにしている。(中略)完
    全な解決に至ったということを意味している》
    
    握手なき在特会側との交渉は、橋下氏が思い描く解決につながるのだろうか。
    
    http://www.sankei.com/west/news/141029/wst1410290007-n1.html
    
    ------------------------------------------
    
    5)「差別を許すな」、在日コリアンへのヘイトスピーチ反対デモ 新宿
    
    産経ニュース  11月2日 
    
     在日コリアンに対するヘイトスピーチに反対する市民グループらが2日、
    東京・新宿でデモ行進し、約2千人が「差別を許すな」などと声を張り上げた。
     昨年9月に続き2回目。参加者は「NO HATE」「自国を誇るために
    他国をおとしめる必要はない」と書いたプラカードを掲げ、繁華街を行進。
    都庁前では行政による対策の必要性をアピールした。
     一連の問題を追ってきたジャーナリスト安田浩一さんがマイクを握り「ヘ
    イトスピーチは言葉の暴力ではなく、暴力そのものだ」と訴えた。
     参加した東京都町田市の男性会社員(53)は「この1年でヘイトスピー
    チの問題がだいぶ認識され、法規制を検討する動きもある。この流れを後押
    しするために声を上げ続けたい」と話した。
    
    http://www.sankei.com/life/news/141102/lif1411020042-n1.html
    
    ---------------------------------------------
    
    6)【社説】文化の日に 萎縮する現状の打破を
    
    神奈川新聞 11月3日
    
     きょうは「文化の日」。文化とは人間の生活すべてであり、個々人で異な
    るのはもちろん、年齢や性別、地域など、独自の文化を持つ集団が無数にあ
    る。とても一言で表現することができない概念であろう。
    「多文化共生」といえば、外国人らとお互い理解し合うこととされている。
    だが、私たちは日々の生活で異国のものではなくても常に異なる文化に直面
    しながら、時に反発し、折り合いを付けて生活している。
     他者との共存には、そもそも多文化共生という側面がある。だからこそ自
    分と異なる存在を尊重し、認める寛容性や対話が鍵を握る。文化の薫り高
    く、開かれた社会を実現するには、こうした要素は欠かせないのではなかろ
    うか。きょうはあらためて、そのことを考えたい。
     現在の日本はどうだろうか。寛容さが失われ、閉じられているとはいえな
    いか。
     インターネットでは他者に対する執拗(しつよう)な攻撃やつるし上げが
    日常的に見られる。もちろん匿名の空間であり、どこまでが現実社会とつな
    がるかには疑問符も付く。だが、その言説が現実を動かし、社会の空気を形
    作っている側面は否定できない。
     端的な例が、インターネットを通して全国に支持者を集めた「在日特権を
    許さない市民の会」であろう。日本社会で長い時間を生きてきた在日韓国・
    朝鮮人を他者として排除するヘイトスピーチを続けている。その動きに呼応
    するように、書店には「嫌韓」「嫌中」本が並ぶ。
     被ばくにまつわる表現が政治家までも巻き込む騒動を巻き起こした「美味
    しんぼ」の例は、タブーに触れれば社会から攻撃される、という現状を分か
    りやすく示した。さまざまな意見に向き合い、受け止め、建設的に議論を進
    めるという健全な動きが見られなかった。
     そのほかにも、政治的な表現が原因で公的施設での展示が中断され、誹謗
    (ひぼう)中傷を受けるなどした芸術家の例が複数あった。さまざまな力に
    対する忖度(そんたく)が横行する社会。日本では表現は自由ではないので
    はないか、という疑念を拭えない。
     生き生きとした文化が息づく国を実現するには、現状打破が必要である。
    他者の言葉や思いをまず聞き、受け入れてみる。さらに自分の頭で考える。
    そうした行動を心掛けなければ、文化や社会は限りなく内向きに萎縮してい
    くばかりだろう。
    
    http://www.kanaloco.jp/article/79875/cms_id/109726
    
    ----------------------------------------------------------------------
    
    7)ヘイトスピーチ規制注視=韓国外務省
    
    時事ドットコム 11月4日
    
    【ソウル時事】韓国外務省報道官は4日の記者会見で、日本の超党派議連
    が、特定の人種・民族差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)を規制する
    法案の提出を目指していることについて「動きがあるのは承知しており、見
    守りたい」と述べた。
    報道官は「機会あるごとに、日本側に問題提起をしてきた。日本政府もヘイ
    トスピーチの人道的な問題点をよく分かっている」と指摘した。
    
    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014110400659&g=pol
    
    ----------------------------------------------------------------------
    
    8)政権打倒デモと反ヘイトデモ混同のまとめサイトが謝罪
    
    アメーバニュース  11月4日
    
     2日に行われた反差別デモの「東京大行進2014」と、同日行われた「戦争
    反対・安倍打倒」デモを混同した「まとめサイト」に対し、東京大行進の主
    催者が削除依頼を出した。サイト管理人はそれに応じ、現在トップページに
    謝罪文を掲載している。
     この件は、産経新聞が報じた「デモ行進中、公務執行妨害容疑で男3人逮
    捕 警視庁」という記事が発端である。ここでは、東京・銀座で行われたデ
    モで参加者が規制に当たっていた機動隊員を殴ったりし、逮捕されたことが
    報じられた。デモには1400人が参加したという。
     この記事が2ちゃんねるでも取り上げられ、日頃から嫌韓的なまとめをす
    ることで知られるサイト「NEWS SCRAP」が以下のタイトルでまとめを掲載した。
    「【東京大行進2014】中核派主催のデモ、活動家の男3人を公務執行妨害容
    疑で逮捕=民主・有田芳生氏や共産党ら約1400人が参加(公安部)」
     有田芳生氏や、日本共産党の小池晃氏らが東京大行進2014に参加したこと
    はすでに当人が明らかにし、報じられている。故にこのタイトルだけ読む
    と、「中核派が主催する『東京大行進2014』に有田氏や共産党関係者が参
    加。参加者からは逮捕者が出るほど暴力的で反社会的なデモとなった」と解
    釈できる。
     それが故に、東京大行進2014の主催者である木野トシキ氏は管理人に対
    し、<【訴訟速報】このような悪質な捏造は許し難い。法的手段を取ります。
    私はすでに一件裁判をやってますが、奇しくも過激派との関わりを捏造した
    デマ本の出版社に対してです。>とツイッターで宣言。
     その後、木野氏はNEWS SCRAPの管理人に電話をし、その音声ファイルを
    ネット上に公開した。木野氏は「一部デマではないかと思われる怪しい内容
    があります。こうした怪しげな内容は削除した方がいいのではないでしょう
    か」「あとは今後は、差別を煽るような内容ですとか、こういったものは控
    えられたほうがいいのでは。控えていただきたいんですね」と言った上で
    「お約束いただけますか」と質問。管理人は「分かりました」と同意した。
     木野氏は謝罪文をトップページの目立つ場所に1ヶ月掲載することを要求
    した。
     管理人はその約束通り目立つ場所に謝罪文を掲載。逮捕の案件が、東京大
    行進2014で発生したものだと思い込んだと説明をしたうえで、「今後はこの
    ような事のないよう、細心の注意をもって記事作成にあたることをお約束致
    するとともに、主催および関係者の方々に、あらためましてお詫び申し上げ
    ます」と宣言した。
     そして、木野氏との約束通り、とかく韓国叩きの方向に持っていく傾向の
    あった以下のまとめも削除した。
    
     <【反日NYタイムズ】朝鮮人追悼碑「ネット右翼の圧力で中止になった」
     東京支局長が偏向記事=北海道猿払村>
    
     <【LITERA/リテラ】岩城滉一の炎上騒動、「在日」への陰湿な差別社会=
    いつの間にか「岩城は被害者」「日本人が悪い!!」になってるぞw>
    
     <エボラ熱感染疑惑のジャーナリストが退院 発熱原因は不明!?=厚労省
    の対応に不安と怒り>
    
     <【エボラ対策/韓国】東亜日報「富士フィルム側は、アビガンを韓国に無
    償支援することを決めた」=ネット「上から目線」「何かあったら謝罪と賠
    償ニダ」>
    
    http://yukan-news.ameba.jp/20141104-31379/
    
    ----------------------------------------------
    
    9)ヘイトスピーチ法案で協力要請=民主
    
    時事ドットコム 11月5日
    
     民主党の福山哲郎政調会長は5日、維新の党の片山虎之助国会議員団政調
    会長、みんなの党の中西健治政調会長と国会内で個別に会談し、特定の人種
    や民族への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)を規制する法案の国会
    提出に向け、協力を要請した。
     ヘイトスピーチの規制法案をめぐっては超党派議連(会長・小川敏夫元法
    相)が「人種などを理由に公然と不当な差別的言動をしてはならない」と定
    める試案を作成しており、民主党はこれを基にした法案提出を目指してい
    る。罰則は設けず、福山氏は「表現の自由にも配慮している」と説明した。
    片山、中西両氏はそれぞれ党内で検討する意向を示した。
    
    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014110500795&g=pol
    
    -----------------------------------------------
    
    10)報道の権力監視は当たり前」 ジャーナリスト、安田浩一氏
    
    産経ニュース 11月5日
    
     権力の監視は報道の原則だ。自分の考えと親和性がある場合でも権力の監
    視を怠れば、新聞の意義も意味もない。一方、権力者は常に批判される立場
    にある。
     国家が取材者に制限をかけたり、書いた記事をもとに身柄を拘束したりし
    て、不利益をもたらすことは理由の如何(いかん)を問わず許されることで
    はない。中国での取材中に公安当局に拘束されたことがあるが、「報道の自
    由が認められない国を国家として認めることはできない」と主張した。
     名誉毀損(きそん)で訴えられたこともある。週刊誌に執筆した医療法人
    の診療報酬不正事件をめぐる記事が原因だったが、裁判では「あらゆる表現
    と論評の自由を認められるべきだ」と主張。証人も出廷し、勝訴した。
     旅客船「セウォル号」沈没事故の直後、朴槿恵(パク・クネ)大統領が7
    時間も不在だったことは重要な問題で、大統領には説明する義務がある。加
    藤達也前ソウル支局長(現東京本社社会部編集委員)を在宅起訴したうえ、
    出国禁止にして記者活動を事実上制限した韓国政府の対応に憤りを感じている。
     起訴のきっかけは、韓国の市民団体による告発だった。この市民団体は外
    国人排斥を訴え、特定の敵を作り攻撃するような活動を繰り返している。加
    藤前支局長はスケープゴートにされた可能性があり、当局が告発を受け入れ
    たこと自体がばかばかしい。
     日本でも特定の人種や民族を攻撃する「ヘイトスピーチ」を行う団体が毎
    週デモを繰り返し、インターネット上で個人を攻撃している。矛先が報道す
    る立場の個人に向けられることも少なくないが、そのような状況を日本社会
    は止めることができているだろうか。
     日本はあらゆる論調が議論を戦わせている。唯一共闘できるのは誰かが表
    現の自由を奪われたときだ。
     産経新聞が「言論弾圧に反対だ」と声をあげているが、日本は論調を超え
    て立ち上がる姿勢をさらに韓国政府にみせるべきだ。そのためにも、日本に
    も理不尽な差別によって表現の自由を奪われ沈黙を強いられている人がいる
    ことを産経新聞と一緒に考えていきたい。(談)
    
    http://www.sankei.com/affairs/news/141105/afr1411050001-n1.html
    
    ---------------------------------------------------------
    
    11)「日本国籍の方であれ、外国籍の方であれ...制度上の扶養親族の要
    件に該当するということであれば、同一の取扱いとなっている」のに在日特
    権とか抜かす市議
    
    誰かの妄想・はてな版  11月6日
    
    デマを流す政治家は日本には掃いて捨てるほどいますが、その一人。
    
    「【拡散希望】「在日特権・外国人特権」の公的証明~外国人のみ税金が安
    く生活が楽。(ソース不定とは言われません。)」
    で、ですね。
    
    市役所からの答弁で以下のように述べられているわけです。
    
    ◎市民部長(進谷稔君)
    
    小坪議員の再質問に、お答えをさせて頂きます。
     まず、市県民税や所得税の計算ということでございましたので、その計算
    には、所得控除の設定も必要でございますので、今回は小坪議員が設定され
    ました条件の中で、金額の算定が可能な基礎控除、配偶者控除、扶養控除の
    3つの控除のみを所得控除として計算をさせて頂きます。
     まず、条件1の場合でございますが、市県民税が13万3500円、所得
    税が6万2000円となっております。
     次に、条件2についてでございますが、親族が10人から20人の設定と
    なっておりますので、全員が税法上の扶養親族の要件に概要するものであれ
    ば、市県民税、所得税何れも非課税となるものでございます。なお、外国籍
    という設定がありましたが、日本国籍の方であれ、外国籍の方であれ、ま
    た、その方が国外に居住している場合であっても、制度上の扶養親族の要件
    に該当するということであれば、同一の取扱いとなっているところでござい
    ます。以上でございます。
    http://gijiroku.city.yukuhashi.fukuoka.jp/discuss/index.html
    
     答弁で「日本国籍の方であれ、外国籍の方であれ...同一の取扱いとなっ
    ている」と返されているのに、都合よく曲解して、以下のように主張するわ
    けですが。
     是非、拡散をお願いします。
    
    情報の周知こそが、大きな武器になり、実効性ある「打撃」になります。
    「外国人のみが、税金が安い」法論拠のある、公的な証明になります。
    少し難解な書き方になっていますが(ベースが対国会議員向けの資料ため)
    衝撃的な内容だと思います。
    法的な裏付け・報道があるため、ネットの大きな武器になると考えております。
    
    これはソース不定とは言われません。
    http://samurai20.jp/2014/10/g-huyou/
    控除対象の扶養親族がいれば税金が控除され、いなければ控除されない、と
    いうだけの話を在日特権だとすりかえる手法
    
    実態はこういうことです。
    
           控除対象扶養親族1人世帯   控除対象親族5人世帯
    
    県民税             133,500円       0円
    所得税             62,000円       0円
    保育料                427,200円    108,000円
    年総額                622,700円    108,000円
    
     一言で言えば、控除対象扶養親族が1人(配偶者控除のみ)の世帯に比べ
    て、控除対象親族が5人いる世帯の方が税金や保育料で優遇されている、と
    いう至極当然の内容にすぎません。小坪氏はそれを勝手に、日本人世帯は扶
    養親族1人だけ、外国人世帯は扶養親族5人などと決め付け、在日特権だと捏
    造しているわけです。
     実際に扶養しているのなら、控除されて当然の内容です。
     これを特権だと主張するのなら、外国人の場合だけ扶養の実態がないにも
    かかわらず扶養と認められていなければなりませんが、小坪氏はそれを証明
    できていません。まあ、できるわけありませんが。
     結局、小坪氏のようにデマを拡げる連中の思考回路は、在特会のような排
    外差別団体と変わらないのでしょうね。
     在日外国人に対して、死ねとかゴキブリだとか罵倒を浴びせてる犯罪者連
    中と同じ思考回路で市議会議員をやっていると。
     (略)
    
    http://d.hatena.ne.jp/scopedog/
    
    ---------------------------------------
    
    12)「在特会」の違法性認めない山谷えり子国家公安委員長
    記念写真や献金“特別”な関係 国際社会も関心
    ヘイトスピーチ規制できるのか
    
    しんぶん赤旗 11月7日
    
     女性閣僚2人(小渕優子経産相、松島みどり法務相)のダブル辞任後も第
    2次安倍改造内閣を揺さぶる「政治とカネ」問題。同様に、山谷えり子国家
    公安委員長と「在日特権を許さない市民の会(在特会)」との親密な関係
    は、あいまいにできない重大問題です。
    「在特会」は、人種や国籍で差別をあおるヘイトスピーチ(差別扇動行為)
    を各地で繰り返し、京都の朝鮮人学校周辺での街宣活動は、京都地裁判決
    (2009年)に続き大阪高裁判決(今年7月)で、その行為の違法性が明
    確に断罪されました。判決により同学校周辺での街宣禁止、名誉毀損(きそ
    ん)による損害賠償を命じられたうえ、「在特会」の行動には、脅迫や威力
    業務妨害罪など刑事責任を問われるべき悪質な行為を含んでいます。
    
    献金複数回
    
     山谷氏は、こうした在特会の活動に関わってきた元関西支部幹部(男性)
    らと2009年2月に島根県松江市内で写真撮影に応じていました。10年
    12月には、参院議員会館にある自室内で同男性幹部らと写真を撮っていた
    ことが判明しています(本紙9月19日付)。さらに同幹部と共に写真に
    写っている、在特会関係者とみられる女性から複数回の献金を受けていた事
    実も判明しています(本紙10月4日付)。
     個人の尊厳を直接的に脅かすうえ、威圧的・暴力的な行為で犯罪性を持つ
    場面も目撃されているヘイトスピーチ。人種・民族差別的な社会的風潮を助
    長して、大量虐殺のような事態を引き起こす危険もあるとして、国際的な関
    心も高まっています。警察当局を所管する国家公安委員長として、必要な対
    策の責任を負う山谷氏が、「在特会」と特別な関係にあることは、決して見
    過ごすことはできません。日本の民主主義に関わる問題です。
    
    国連も勧告
    
     国連の人種差別撤廃委員会は、今年8月末に採択した見解で、日本各地に
    広がるヘイトスピーチに対する対応を勧告しました。外国特派員協会で行わ
    れた山谷氏の記者会見(9月25日)では、担当相として日本人拉致問題が
    テーマに掲げられましたが、記者から山谷氏に対して「在特会のような組織
    を容認できないという気持ちがあるか」との質問が殺到。山谷氏は、「いろ
    いろな組織についてコメントすることは適切ではない」と述べ、「在特会」
    への評価を避け続けました。
     10月30日の参院内閣委員会で日本共産党の田村智子議員は、「在特
    会」活動の違法性を認めようとしない山谷氏に対し、「そこをあいまいにす
    る山谷氏が国家公安委員長で、ヘイトスピーチの取り締まりができるのかと
    不安の声が上がっている」と批判しました。
     山谷氏は、民主党政権時代の高校無償化政策に対し朝鮮学校に適用しない
    ようにと求めるなど、「在特会」と共通の主張を繰り返してきました。
    
    http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-07/2014110702_05_1.html
    
    ---------------------------------------------------
    
    13)(社説)ヘイト対策 市民は動く。政治は?
    
    朝日DIGITAL 11月7日
    
    「ヘイトスピーチは世界にいらない」。3連休の中日、東京・新宿の街に
    コールが響いた。
    
     特定の人種や民族への憎悪をあおるヘイトスピーチに反対し、差別の撤廃
    を求める「東京大行進」。昨年に続き2回目の開催で、約2800人(主催
    者)が参加した。先導する車から流れ出る音楽にあわせて参加者が身体を揺
    らし、ラッパーがマイクを握る。「こんなでっけえビルが建っても、スマー
    トフォンだiPhoneだ持っていても、差別がある世の中は貧困ってこと
    なんだよ。マインド豊かにいこうぜ!」
     スーツ、和服、かわいくアレンジされたチマ・チョゴリ。飛び入りで加わ
    る人。笑顔で隊列にピースサインを送る外国人。沿道に手を振り、沿道から
    手が振り返される。国籍や性別といった枠を超え「一緒に生きよう」のメッ
    セージが広がった。
     昨年、「殺せ」「レイプしろ」などと過激化するヘイトスピーチに対し、
    政治もメディアも有効な手立てを見いだせずにいた時、市民社会から自発的
    に、ヘイトスピーチ団体と直接相対し、抗議する動きが生まれ、育った。参
    加者は感慨深げに語った。「国会でヘイトスピーチが議論されるなんて、1
    年前には考えられなかった。抗議の声をあげてきた成果だ」
     民主党は、人種等を理由とする不当な差別的行為を禁止する法案の骨格を
    まとめた。各党に呼びかけ、今国会に提出する方針だ。罰則は設けず、国や
    地方自治体がヘイトスピーチなどの差別をなくすための施策を講じる根拠法
    として位置づける。
     自民党も「ヘイトスピーチ対策等に関する検討プロジェクトチーム」が検
    討を進めている。だが、その議論は前提がずれているのではないか。先日の
    会合では、韓国の対日ヘイトスピーチの実態や、規制の検討状況を調査する
    よう、関係省庁に求めたという。
    「日本でヘイトがいろいろ行われているのは、韓国の中での(日本に対す
    る)ヘイトが厳しいからだという声もある」「(韓国が)自分のことを棚に
    あげて日本にだけ言うのは、誰が考えても理屈に合わない」とは、座長の平
    沢勝栄氏の弁だ。政権与党から漏れてやまないこの種の発言が結果的に、ヘ
    イトスピーチをする側に一定の正当性を与え、国際社会の疑念を招いてしま
    うことに思いが至らないのだろうか。
     いま政治に求められるのは、「ヘイトスピーチは許さない」と一息で言い
    切ること。その姿勢を国内外に示すことである。
    
    http://digital.asahi.com/articles/DA3S11442585.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11442585
    
    ---------------------------------------------------
    
    14)Does right-wing extremism threaten Japan’s democracy?
    右派過激論者は日本の民主主義を脅かすか?(抄訳)
    By Hugh Cortazzi (1980~1984年の日本での英国大使)
    
    Japan Times ジャパン・タイムス 10月31日
    
     Extreme nationalism is a threat to democratic institutions and
    values everywhere. Recent reports in the British media about the
    growing influence of right-wing extremists in Japan have caused deep
    concern among friends of Japan here.
    (略)
    If any British minister were to say anything that even by
    implication supported a criminal who had been instrumental in
    instituting the Holocaust, there would be a public outcry and the
    minister concerned would be forced to resign.
    (略)
    Japan’s image and prestige abroad is suffering as a result of the
    apparently growing influence of extremists in the Japanese
    government. It is very much in Japan’s national interest that the
    revisionists are discouraged from propagating their historical lies
    and that Japanese democratic processes are not threatened by
    extremist anti-democratic individuals or groups.
    
    過激なナショナリズムは民主主義制度と価値に対する脅威である。イギリス
    のメディアにおける日本での右翼過激論者の高まる影響についての最近のレ
    ポートは、在英日本人を深く心配させている。
    (略)
    仮にイギリスの大臣が、ホロコーストに加担した犯罪者を擁護する発言を
    行ったとしたら、たとえそれが明言したものではなかったとしても、公共の
    糾弾が起こり、その大臣は辞職させられるだろう。
    (略)
    日本政府の明らかに高まっている過激論者の影響により、海外における日本
    のイメージと名声は傷つけられている。修正主義者が歴史の嘘を宣伝するこ
    とを思いとどまらせ、日本の民主主義プロセスが過激反民主主義者らやその
    団体によって脅かされないことは、日本の国益におおいにかなうことである。
    
    http://www.japantimes.co.jp/opinion/2014/10/31/commentary/japan-commentary/does-right-wing-extremism-threaten-japans-democracy/#.VFeJGLBxnVJ
    
    15)Racial discrimination a cause of concern in Japan
    人種差別が日本の心配の種に(抄訳)
    By Terrence Terashima
    
    CCTV America 10月31日
    
    In Japan, foreigners, mainly Koreans and Chinese have been the
    targets of discrimination by a number of nationalist organizations.
    Japanese lawmakers are calling for a bill to prevent discrimination
    and hate speech. But many Japanese say this should have been done
    much earlier. CCTV America’s Terrence Terashima reports.
    
     日本では、外国人、主に朝鮮人や中国人がいくつものナショナリスト組織
    による差別のターゲットになっている。日本の立法者ら(lawmaker=議員、
    立法者)は、差別とヘイトスピーチを防ぐ法案を呼びかけている。しかし多
    くの日本人は、もっと早くにそれをすべきであったと言う。CCTVアメリカの
    テレンス・テラシマ(Terrence Terashima)が報道する。
    
    Journalist and politician from the Democratic Party of Japan,
    Yoshifu Arita says the current direction of Abe administration’s
    policies and diplomacy are fueling some of this racial discrimination.
     
     ジャーナリストで民主党の政治家の有田芳夫は、近年の安倍政権の政策と
    外交の方向性が、この人種差別を煽っている部分があると言う。
    
    “Historically, some discriminatory sentiments have existed in the
    Japanese society. But escalation of tensions and territorial issues
    with China and South Korea are fueling these nationalistic act and
    it is becoming worse,” Arita says.
    
     「歴史的に、いくらかの差別感情は日本社会に存在してきました。しかし
    中国・韓国との高まる緊張関係と領土問題はこれらの愛国主義的な行為を
    煽っており、事態はより悪くなっています。」と有田は言う。
    
    The escalating hate speech has alarmed the authorities. Osaka is en
    route to become the first city to ban hate speech under a local
    ordinance. A bipartisan group of lawmakers is putting together a
    bill to abolish racial discrimination to be submitted in the current
    diet session.
    
     エスカレートするヘイトスピーチは権力者たちを危惧させている。大阪市
    は地方の条例のもとでヘイトスピーチを禁止する最初の市となろうとしてい
    る。二大政党の議員集団が、現行の国会の会期に提出するよう、人種差別撤
    廃のための法案をまとめている。
    
    But experts say it will be difficult as some lawmakers are wary of
    the constitutional right to freedom of speech.
    
     しかし、憲法上の権利である言論の自由に慎重である議員もいるため、専
    門家は先行きは困難になるだろうと言う。
    
    “We are going to do our utmost to abolishing the hate speech from
    Japan and hope that anti-Japanese sentiments in South Korea and
    China will ease and we can recover the bilateral relationships,”
    Yoshifu Arita adds.
    
    「私たちは日本からヘイトスピーチを消滅させるために全力を尽くしていき
    ますし、韓国と中国での反日感情が和らぎ両国間の関係を回復することがで
    きるよう、願っています。」
    
    However, people are calling for swifter and drastic measures as they
    feel threats are escalating. Experts say these images will also send
    the wrong message of Prime Minister Shinzo Abe administration’s
    policies.
    
     しかし人々は、脅威が高まっていると感じているために、より迅速で思い
    切った対策を求めている。専門家は、これらの印象が、安倍晋三首相行政の
    政策の間違ったメッセージを伝えることになると言う。
    
    http://www.cctv-america.com/2014/10/31/racial-discrimination-a-cause-of-concern-in-japan
    
    
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●6.のりこえねっと動画アーカイブ公開のお知らせ
       
     のりこえねっとTVも放送を開始してから一年が経過し、内容について
    も、多くのゲストの方の協力を得て、ヘイトスピーチ・レイシズムに対抗す
    る番組として、中身のあるものができたのではないかと考えております。
     しかし、のりこえねっとTVは、ニコニコ動画の生放送を利用しているた
    め、アカウントを作成しログインしなければ視聴できず、放送後1週間で視
    聴できなくなるということもあり、多くの方に見て頂けませんでした。
    
     そこで、のりこえねっとでは公式サイトに動画集として「のりこえねっと
    動画アーカイブ」ページを公開し、これまで放送してきた番組をアーカイブ
    として見られるようにしました。
     このアーカイブのほとんどの番組には、放送の詳細レポートもあわせて掲
    載してありますので、これを読むだけでも概要がわかります。
     以下のURLをクリックするとご覧いただけます。のりこえねっとの公式サ
    イトトップページからも「動画アーカイブ」のボタンがあります。
    
     ◆10/20(月)「基地と沖縄とヘイト」
     ◆10/27(月)「韓国の「反日教育」は本当か(中・高校編)」
     ◆11/1 (土)「東京大行進2014前日スペシャル」
     の最近の回を追加しました。どちらも必見です
    
    ●2014年4月~11月分はこちら
     http://www.norikoenet.org/movies.html
    
    ●2013年11月~2014年3月分はこちら
     http://www.norikoenet.org/movies_2.html
    
    
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●7.編集後記
    
     今回の「新聞・雑誌記事・Webより」は、英語が得意なボランティアス
    タッフの協力を得て、英語情報からの翻訳も掲載しています。ヘイトスピー
    チに対する関心は海外メディアや英字メディアが高い関心を持っており、多
    くの参考になる記事が掲載されているのですが、英語が得意でない自分に
    とってはハードルが高いものでした。これから随時掲載していきたいと思っ
    ています。翻訳してくれたAさんありがとうございました。
     11月11日の自民党前アピール行動には、のりこえねっとも参加します。明
    らかにヘイトスピーチ規制に消極的な自民党の姿勢を変えさせるには、ひと
    りでも多くの声を集めることが大切です。この日は、「戦争させない・9条
    壊すな!11.11総がかり国会包囲行動」も18時30分から行われています。そ
    ちらの参加者もぜひ終わりましたら、自民党前に駆けつけて、共に声をあげ
    て頂ければと思います。
    (か)
    
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    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
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    ■のりこえねっと通信 0055号 2014年11月10日発行
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    発行:のりこえねっと事務局
    運営団体:のりこえねっと
    
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    東京都新宿区大久保2-7-1大久保フジビル 311 ペンの事務所気付
    Tel.03-5155-0385/Fax.03-5155-0383
    
    公式サイトURL http://www.norikoenet.org/
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    ◆お問い合わせは、上記の公式サイト、最上部の各種
     「お問い合わせフォーム」よりご連絡下さい。
    
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