【政局メルマガ(76)


「日本メディアが『歴史的』と持ち上げるG7サミット報道のカラクリ」



 

 G7広島サミットについて大手メディアの報道では、成果を高く評価する報道が大半を占めました。こうした国際会議の報道は、大きく分けて3つの観点から構成されます。

(1)G7サミット自体の評価(主な担当:外信部) 

(2)議長国として日本が果たした役割(外信部+政治部)


(3)日本の国益に資する成果が得られたか(政治部)


 カッコ内で示したのは、大手メディアの報道局の中でどのセクションが主に原稿を書くかを示しました(上記3テーマの他、警備体制や日本国内の受け止めなどは主に社会部が担当します)。

 

(1)   岸田首相を持ち上げるサミット報道が大勢を占めた理由(1)



 

 私はTBS報道局時代に、1992年の宮澤政権下のミュンヘンサミットを皮切りに、東京、ナポリ、リヨン、ハリファックスなど多くのサ