岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/03/26

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/03/19配信「萌えキャラは正しい宣言、湯浅の新作デビルマン、西洋哲学と東洋哲学」の内容をご紹介します。
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2017/03/19の内容一覧

「萌えキャラは正しい」宣言

 Huluに『決断』というアニメがラインナップされていました。このアニメ、みなさんはご存知ですか?
 昔、タツノコプロが作ったアニメで、1972、3年くらいの作品だと思うんですけども。真珠湾攻撃から始まって日本が無条件降伏で終わるあの太平洋戦争を、タツノコプロが全26話、各話20分くらいの尺(放送としては30分枠)で作ったアニメなんですよ。

(中略)

 戦争ものをやるっていったら、この『Uボート』みたいに、ついつい重厚に真面目に作っちゃうんですけども。そうじゃなくて、僕らはこの逆を考えればいいんじゃないかなと。つまり、日本は『日本のいちばん長い日』とか『沖縄決戦』を萌えアニメでリメイクしたら、すごく面白いんじゃないかって思うんです。

 戦艦大和もゼロ戦も、ゼロ戦を開発した堀越二郎も全部萌えキャラでやるんですよ。
 『艦これ』風に表現された「空母赤城」っていう名前の女の子の腕に付いてる甲板から、ミニチュアのゼロ戦がピュンピュン飛び立つ。で、そのゼロ戦も、発進して上空に上がったら、いつの間にか女の子になってりゃいいんです。先週話したような、女の子が飛行機に変形したものでもいいですし、単に女の子が飛んでるだけの表現でも全然構わないんですよ。飛び立った時点でのリアルなハーモニー処理で描かれたゼロ戦と、上空に上がった女の子が、同一だってわかればいい。

「それ、まんま艦これじゃん」(コメント)

 って言われましたが、もうそれでまったく構わないと思うんですね。
 『カーズ』とか『 ズートピア』が受け入れられる世界で求められている、日本が作れる戦争映画ってこれじゃないかと思うんですよ。
 海外はこれからひたすらCG(コンピューター・グラフィック・イメージ)で、これまで見ることのできなかった映像というのを出してくるはずなんですよ。『プライベート・ライアン』の頃から今に至るまで、それまでの戦争映画では不可能であったものをどんどん出してくると思うんですね。
 で、海外がこれまで見れなかった映像で攻めてくるんだったら、日本は「これまで誰も思いつかなかったキャラ化」で戦うべきだと思うんですよ。

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