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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宇宙飛行艇に乗って空中浮遊が楽しめるドーム!?巧妙な特許詐欺師たち」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宇宙飛行艇に乗って空中浮遊が楽しめるドーム!?巧妙な特許詐欺師たち」

2017-11-28 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/28

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2016/02/21配信「やばい業界裏話~オタクも極めれば銭の花 対談・高橋信之」の内容をご紹介します。
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    2016/02/21の内容一覧

    「頭痛の種」ドクター中松と「サクラ財団」の特許詐欺

    岡田:前、と学会で報告があったやつですごいのがあって、原子力発電所を利用した除雪っていうのがあってですね。それ何かって言うと、原子力発電所を巨大なキャタピラの上に乗せるんですよ。

    高橋:移動するんだ。

    岡田:はい。移動するんですよ。で、幅2キロ、長さ5キロメートルの原子力発電所の移動するやつを作って、で、雪国を走らせると。そしたら勝手に雪が解けると。原子力発電所も放熱問題気にしなくていいっていうので、これで特許取れるんだと思ったら、特許庁がもう7年もこれをなんでダメかの審査するのにかかってて、特許庁の優秀なやつらの5人ぐらいはドクター中松の特許をはじくのをずっとやってるっていうのを(笑)、無駄使い(笑)。
     でもあれ、来たものは全部審査しなきゃいけないし、ダメなものはなんでダメかって言わなきゃいけないから、ドクター中松ってあいつが、特許庁に言わせれば、もう本当に頭痛の種らしいんですよね。

    高橋:日本は意外と官僚が真面目だから、そういう部分は、奇想天外な特許はなるべく排除しようってありますよね。アメリカなんか全部自由なんで、基本的に何でも取れるんですよ、ほかが取ってなければ

    岡田:基本的にそれはもうOKしちゃって、利用するやつがいるんだったら、払えっていうふうに言っちゃうわけですよね。

    高橋:僕ね、アメリカの特許はある時、特許詐欺に遭ったやつがいて、ある出版社が、特許詐欺に遭って、社長が。手形をパクられるんですけど。パクったやつっていうのが、桜財団っていう財団を作ってて、そこの財団のプロジェクトが、日光鬼怒川に大宇宙館を作ると。中では、宇宙飛行艇に乗って、空中浮遊が楽しめますって触れ込みなんですよ。
     で、アメリカの特許の資料が出てきて、それが飛行船なんですね。一人乗りの飛行船を作って、それで空飛ぶと。でも、一人乗りの飛行船っていったって、浮力があるヘリウムとか水素使ったって、すごくでかくなるじゃないですか。

    岡田:そうですよね。

    高橋:でかくしないために、縮めてちっちゃい飛行船を作って、でもこれでも浮力足りないと。ドームの中の気圧を10気圧にするっていう。浮力10倍になる。

    岡田:それは確かに。思いつかなかった。

    高橋:すごいでしょ。

    岡田:すごい、すごい、それ。

    高橋:これをね、特許取ったやつが。

    岡田:いいアイディアとは言わないけども、意外なアイディアですね。

    高橋:そう。巨大なドームを作って、中全部10気圧になってますと。気圧が10倍になってるから

    岡田:見てる理系の人はわかるけども。結局、風船とかがなんで浮くのかって言うと、周りの空気と重さの差で浮くわけで、その重さの差っていうのを大気圧を上げる方法でやってる。水中だったらちっちゃい浮袋で浮くんだけども、空気中だったらでっかい気球が要るのはなんでかって言うと、水の中のほうが密度が高いから。で、同じように空気の密度を10倍にしちゃえば(笑)。

    高橋:上げると、10分の1の体積のものが上がるというね。

    岡田:10分の1体積というと、たぶん直径2~3メートルぐらいのバルーンで人間が浮いちゃうわけですよね。

    高橋:うん、いける。これを全部、まことしやかに特許を取った人がいて。それをもって来た日本人がいて。

    岡田:人間は耳がキーンとするレベルじゃないですよね、10気圧(笑)。みんな、与圧服を着ないといけないわけでしょ。

    高橋:その宇宙船・ミニ飛行船が、どこか一ヶ所壊れた瞬間に、ものすごい勢いで10気圧かかるわけですよね。たぶん、鼓膜が破れる(笑)。

    岡田:そうですよね(笑)あと、そのドームが破れたら、思い出の宇宙船がバカバカバカって全部落ちますよね(笑)。

    高橋:こんな企画を考えた人がいて、図面が出てきて。

    岡田:日光鬼怒川で(笑)。

    高橋:それを作るってプロジェクトで、これが300億だか500億のプロジェクトですよ。それの出版社がオフィシャル出版社として、「今だったら君のところが小切手を出せば、君たちをオフィシャル出版社として認めてあげよう」みたいな話になって。最終的には手形をパクられて逃げられると。あるとき、麹町の事務所に行ってみたら、もぬけのカラだったって(笑)。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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