岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/07/21
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/01/04配信「年初め!戦闘思考力を磨いてお悩み解決!ズバっとSP」の内容をご紹介します。
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2015/01/04の内容一覧
- 空飛ぶ自動車と「思ってたよりいい未来」
- 「人生初」の何かと、正月特番の出川
- 海賊しない『ONE PIECE』と宇宙戦艦ヤマト艦隊
- 質疑/「思考が現実化する」という根拠は?
- 質疑/文化の3つの要素と雛人形の生き残り方
- 質疑/蔵書2000冊はどうしたらいい?
- 質疑/京大法学部へ進むべきか、アニメを作るべきか
- 次回告知
- 質疑/前世は存在する?
- 質疑/死ぬのが怖い、怖くなくなるようになりたい
- 質疑/同世代が苦手
- 質疑/浮気しそうなダサい彼氏にもっと好きになってもらいたい
- 質疑/人類は衰退するべき?
- 質疑/地方に声優を呼ぶ方法
- 『アオイホノオ』の愚痴
- 次回告知
質疑/「思考が現実化する」という根拠は?
シンジョルノさん、30歳、監督。「思考は現実化する」
「引き寄せの法則のようになりたい自分をイメージしたり、紙に書いたり言葉にしたりすることでそのイメージ通りの自分に近づくといった話があります。苫米地先生をはじめ、多くの成功者の方が同じ様なことを仰られています。が、イマイチ腑に落ちません。それは、成功者の方がその方法で成功したからであってその影で多くの人が上手く行っていないはずだと思うのです。思考は現実がするといわれる、根拠ってなんでしょうか?」
思考は現実化すると言われる根拠、だな。
半分本当で、半分ウソなんですよね。
あの、まず合理的な話からすると、思考は現実化するというのは、年がら年中目標を持って意識してたら、勝手に行動がそっち向いていくってのがある。
僕ね、ダイエット番組に山ほど出たじゃん。
もう過去形で語らざるを得ないんだけどさ。もう直ぐ、たぶん1月か2月ごろに放送される、『アウトDX』というナイナイの矢部さんとマツコ・デラックスの番組で、アウトな人でダイエットに失敗した岡田斗司夫として出てるんだけどさ(笑)。
その人間として言うんだけど、ダイエットのコツって何かと言うと、どんな方法でもいいからダイエットすると意識することにあるんだ。つまり、痩せたいと思ったり痩せなきゃいけないと思ったり、やせようと思ったりずーっとしてると、ある程度体重は減るんだ。
というか増えないわけだ。
増えないというのがダイエットの場合一番大事、と言うのが僕が考えるダイエットのコツなんだけども。
同じように「思考は現実化する」というのは、たとえば成功したいでもいいし、独立したいでもいいし資格取りたいでもいいんだけども、それを意識してるとそうじゃない方向にあまり行かなくなるっていう、その程度のことはあるんだよね。
で、シンジョルノさんの書いてることってどういうことかっていうと、ちょっと立って説明するね。
思考は現実化するっていうんだけども、まぁ人間100人いたとするじゃん。
この100人の人たちが「思考は現実化する」というのを本気にして信じたとしよう。
100人の人が信じたとしたら、おそらくこの内の5人くらいは成功するんだ。
5人くらいはちゃんと一軒家もちたいとか、凄い美人と結婚したいとか、どんな夢でも100人くらいはまともに努力したら、5人くらいは叶うんだよね。
この内の30人くらいが、そこそこになるんだ。
でも当たり前なんだけどさ、65人はダメなんだ。
これも冷たい統計値みたいなもんで、100人くらいの人が一斉に思考は現実化すると思って自分の目標に向かって成功したら、5人成功して30人くらいそこそこ、これのアレはあんまり変わらない。
もちろんこれが優秀な人たちでやっても、ちょっと上がりそうな気がするんだけど、じつはあんまり変わらないんだよな。面白いことに。
優秀な人たちっていうのは過剰な目的を持ちがちだから、成功率はやっぱりあんまり上がってこない。
なのでこの5人が自分たちは成功したと、これでセミナーとか開くんだよね。
この30人が回りに群がってそうだ、そうだというんだよ。
で、65人が「俺が聞いた方法ではダメだったけど、この人たちのやり方だったらいけるかもしれない」と思って参加するというふうなことで、今「働きアリの法則」って書いてる人がいたんだけど、これが統計的な考え方ってやつだよね。
で、じゃあどういうふうに考えるべきかっていうと、所詮こうなんだから思考は現実化するなんてのはウソだ。
そんなことはないんだよな。
つまり、この中のどこに入るのかっていうのは、相変わらず思考は現実化するというのを本気で信じて頑張ったやつだけがこの100人のグループに入るわけだ。
この100人のグループの外には、10000人のグループが居て、もうなにやっても無駄って思ってるんだよな(笑)。
で、このセミナーとか苫米地さん、苫米地さんにしてもたぶん勝間さんにしても基本同じなんだけれども、この人たちの割合を上げることは凄く難しいんだ。
これ、100人の内の5人の成功者を6人、7人に上げるのはとんでもなく難しいんだけども、でも、1万人くらいのぼんやりしている奴を、だから頑張らなきゃいけなんだという100人にもっていくのはそんなに難しくないんだよ。
だから、この何やっても無駄だと思っている人をこちら側のやれば出来るかもしれないと思うところにもってくることによって、これを200人、300人にすると、成功者は10人、15人て言うふうに何倍にも増えて行く訳じゃん。
つまり、分母を増やせば、結果的なこの分子数も増えていく訳だよな。
だから、「政治はなにやっても無駄だ」とか「投票は何やっても無駄だ」っていうのも全く同じ構造で、政治に関心がある人が集まっても、やっぱり喧嘩ばっかりしているからその中で優秀な奴っていうのは僅かだし、ほとんどの人間は足の引っ張り合いをしているんだけれど、でも政治にまったく関心がない層が関心があるところに移ることによって、政治に関して考える人の基本レベルが上がることだけは間違いないんだよ。
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