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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「存在自体が秘密だったソ連のロケット科学者、「赤い彗星」コロリョフ」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「存在自体が秘密だったソ連のロケット科学者、「赤い彗星」コロリョフ」

2018-10-26 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/26

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/09/30配信「白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側」の内容をご紹介します。
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    2018/09/30の内容一覧

    苦労の末にワンマン体制での宇宙開発を手に入れたコロリョフ

     さて、その一方で、ジオンの赤い彗星……じゃなくて、「ソ連の赤い月」ことスプートニクを打ち上げた男、「赤い彗星コロリョフ」はというと。

     コロリョフについては、あんまりいい写真が残ってないんです。なぜかというと、死ぬまでその正体が秘密にされてたからです。
    (パネルを見せる。コロリョフの肖像)
     生前は、ただ「主任設計士」とだけ呼ばれて、名前も身分もすべて秘密。写真も一切、表に出なかったんですよ。
     死んでから初めて「セルゲイ・コロリョフという人が主任設計士でした」と発表されて、ようやっと写真も出始めたんですけど。

     このコロリョフは、フォン・ブラウンと違って苦労人です。
     なんせ、ソ連で最初の液体燃料ロケットを作ったにも関わらず、その時に一緒に実験を行った信じていた仲間の1人の密告によって無実の罪を着せられて、シベリアでの地獄の収容所生活を送ることになったんですよね。
     この収容所での生活は、最初は10年間と言われていたんですけども、一応、6年目で呼び戻してもらえることになりました。
     この6年間というのは、凍りついたシベリアの大地を掘って掘ってというだけの奴隷労働でした。コロリョフは、この時にすべての歯が抜けて、顎の骨が砕けて、体調をメチャクチャ悪くしたと言われています。

     そんな中、ナチスドイツが降伏したことによって、ロケット技術が突然ソ連のものになりました。
     ところが、ドイツのV-2号ロケットの研究施設に行ったソ連の技師や科学者には、何がなんだかまったくわからなかったんです。「とにかく、ものすごく進んでいる」というのはわかるんですけど、ドイツのV-2号というロケットがあまりに進み過ぎていて、これをもう一度再現することが誰にも出来なかったんです。
     そこで、仕方なく、シベリアに追放したコロリョフを呼び戻すことにしたんですね。
     強制収容所から呼び戻されたコロリョフは、ドイツに連れて行かれて「このミサイルを持って帰って、ソ連で同じものを作れ! 出来れば、もっと優れたミサイルを作れ! 作れなければ、お前を殺す!」と言われます。シンプルな要求ですね。

     さて、そう言われたコロリョフは、仕方なくパートナーを組むことになりました。
     もちろん、コロリョフ自身は1人で仕事をしたい頑固者タイプの人です。ところが、ドイツのV-2号というロケットは、1人で扱うには複雑過ぎる。
     実際、コロリョフは液体燃料の研究をやってたので、使われている原理は理解できたんですよ。ただ「なんでこうなってるの? どこにこのチューブ繋がってるの?」みたいな、具体的なことがまったくわからなかったんです。
     なので、しょうがなく、自分と同じくらいの能力がある「ソ連のロケット工学の第2の天才」を呼んだんです。
     そいつは、かつて自分を無実の罪でシベリアに送ったヤツだったんですよ。もう、そいつと組むしかなかったんですよね。

     コロリョフは、そうやって、復讐心を心に隠しながら、核ミサイルを作ると見せかけて、実は人工衛星や、人間を月に送るロケットの開発をしていました。
     つまり、愛国者のフリをした反逆者なんです。
     フォン・ブラウンが「目的のために手段を選ばない男」だとしたら、コロリョフは「「手段」のためには目的を選ばない男」なんですね。
     これが、「赤い彗星セルゲイ・コロリョフ」です。
     同時に、コロリョフはあまりにも天才過ぎたんですよ。

     フォン・ブラウンって、ロケットを作った「だけ」なんですよね。
     アポロ計画の中でフォン・ブラウンが担ったのは、サターンロケットを作るという部分だけなんです。
     アポロ計画の立案にしても、月着陸船にしても、アポロ宇宙船にしても、全部NASAという組織に任せた。だからこそ「大きなロケットを作る」というシンプルな目的がクリアできたんですけど。

    (棚にある模型を指して)
     これが、フォン・ブラウンが作った、サターンV型ロケットの72分の1の模型です。72分の1ですから、普通の飛行機模型とかと同じ縮尺です。
     その下の方にある小さい緑色のロケットが見えますか? これがフォン・ブラウンがナチス・ドイツで作ったV-2号ロケットの72分の1スケールの模型です。
     このV-2号からサターンⅤ型の開発まで、25年くらいしか掛かってないんですよね。25年といっても、フォン・ブラウンはその途中で10年以上、冷や飯食らわされて何もさせてもらえなかったから、実質的には10年ちょっとで、ナチス時代のロケットから、とんでもない怪物ロケットを作り上げました。
     実際、人類はいまだに、このサターンV型を超えるロケット作れていません。
     これを作ることができた理由、それはひとえに「フォン・ブラウンはロケットを作ることだけに集中したから」なんですよ。

     それに対して、コロリョフは違うんですよね。
    (模型を見せる)
     これが、コロリョフの作ったR-7という「ソ連のなんでも打ち上げられるロケット」です。
     ソ連は、このロケットでスプートニクを打ち上げて、ソユーズも打ち上げて、それどころか、いまだにこれを使っています。「世界で最も多く打ち上げられたロケット」と言われてるんです。たしか6千7百回だったかな? とにかく打ち上げ回数がすご過ぎるんですよ。
     というのも、コロリョフの設計が抜群で、改良する必要がまったくなかったからなんですよね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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