岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/27
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2013/05/20配信「岡田、ハルヒ観たってよ~『涼宮ハルヒの憂鬱』から『エンドレスエイト』まで~」の内容をご紹介します。
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2013/05/20の内容一覧
- 本日のお題
- 『ハルヒ』の第一印象と『エンドレスエイト』の悪い噂
- アンケートと「アニメの黄金時代は中学生」
- 岡田斗司夫の採点したアニメの「スタンダード」
- 5つの基準
- 「常連客に甘えすぎ」な『ハルヒ』のパッケージ
- 「萌えアニメの落ち着きどころ」を作り、スタンダードになった
- がんばった「動き」とダサい「セリフ」、狭い影響、成功したビジネス
- アニメとしての『ハルヒ』と「萌え演技の文法」
- 声優の演技の幅がない『ハルヒ』
- 作画と演技の差、動きはいいけど演技はイマイチ
- 作品としての『ハルヒ』、永劫回帰を組み込んだ面白さ
- 休憩と告知
- SFとしての『ハルヒ』、作り手と受け手がつながる夢というメタフィクション
- 『ハルヒ』が現実のキャラ設定に与えた影響
- 採点と質疑応答
- 次回告知
「萌えアニメの落ち着きどころ」を作り、スタンダードになった
次に、その「新しさと古くなりにくさ」、5つの要素のなかの2番めですね。
この「新しさと古くなりにくさ」に関しては、『涼宮ハルヒの憂鬱』はかなり新しいです。それは『エンドレスエイト』でやったことが──そうか、じつは『ハルヒ』のことをよく知らずに勉強したいっていう人が2割いるんですよね──あの、『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメは、僕にしてみれば、第1シーズンというのかな、最初の14話ぐらいっていうのを今日、語る対象にしてるんですよ。
で、1話から6話までの『涼宮ハルヒの憂鬱』っていう部分があります。これはかなり出来がいい、6話連続でひとつのお話になっている連続アニメです。
その次の8話丸々かけてやっている『エンドレスエイト』っていうのは、ほぼ同じアニメを8回続けているんですね。これは、涼宮ハルヒが「この夏休みが終わらなければいいのに」と思った結果、同じ日常が何万回も、1万5千回ぐらいかな、繰り返されてしまって、そのなかの何回かを見せたっていう作品なんですよ。
この8回、ほとんど間違い探しみたいになってますね。服がちょっとずつ違うとか浴衣の柄が違うとか女の子がここにつけるお面が違うとか、びみょーーな間違い探しになっていて、実験としてはとんでもなく面白いんです。だから、僕の話を聞いている人は「ほう、それは面白い」って思うかもわかりませんけれども、注意して下さい。
今、ここで聞くのが一番面白いです(笑)。
実際に見ると、いい加減、ちょっときついものがあります(笑)。
で、それを見た結果、その8話の最終回のカタルシスっていうのは今、コメントで書いている人がいるんですけれど、なかなかのものなんですけども、長いだけの夏休みで、ヒマで深夜でアニメを見るのがなんぼでもムダな時間が使える、ニートなみなさん(笑)や、ひきこもりのみなさんに比べて、仕事や家庭があるみなさま、あんなもの見てられないと思うんで(笑)ごめんな。8話って、2ヶ月、これが2ヶ月えんえんと続いてしまったわけだから(笑)。
なので、8話必要だっかに関しては、僕は疑問なんです。
じつは2話か3話でよかったはずなのが、作り手が、さっきも言ったように甘えの問題なんですね。「これやっちゃうと俺たち、アニメの歴史に残るよな」とか「すごい実験だよ」とか「わかるやつはわかるよな」っていうふうに、ちょっと鼻が伸びていったのが同じ、まぁ僕は「元」なんですけど、作り手として「手に取るように」わかるんですね(笑)。やっちゃいましたねえ、と。
そういう新しさは評価できるんですけど、じゃあそれが古くなりにくい手法かって言うと、出落ちみたいなもんで、8回同じこと繰り返したのすごいねっていうので、まぁまぁ、終わりなんですね。あれが6回だったらそんな効果出なかった、12回だったらもっと効果出たっていうようなものでもなんでもないです、8がベストな数字とは僕は思わなかったんで。
実験としてはすごく新しいです。
古くなりにくいものっていうのが、そんなに『ハルヒ』のなかでは、あるわけじゃない、いやありますね、わりと普遍的なアニメを作るのには成功してます。
ていうか、僕らが今見ている萌えアニメっていうのは、変な言い方ですけど、『セーラームーン』が基本形を作って、『ハルヒ』が落ち着きどころを作ったというふうに僕は解釈しているんですね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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