岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/20
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2013/05/20配信「岡田、ハルヒ観たってよ~『涼宮ハルヒの憂鬱』から『エンドレスエイト』まで~」の内容をご紹介します。
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2013/05/20の内容一覧
- 本日のお題
- 『ハルヒ』の第一印象と『エンドレスエイト』の悪い噂
- アンケートと「アニメの黄金時代は中学生」
- 岡田斗司夫の採点したアニメの「スタンダード」
- 5つの基準
- 「常連客に甘えすぎ」な『ハルヒ』のパッケージ
- 「萌えアニメの落ち着きどころ」を作り、スタンダードになった
- がんばった「動き」とダサい「セリフ」、狭い影響、成功したビジネス
- アニメとしての『ハルヒ』と「萌え演技の文法」
- 声優の演技の幅がない『ハルヒ』
- 作画と演技の差、動きはいいけど演技はイマイチ
- 作品としての『ハルヒ』、永劫回帰を組み込んだ面白さ
- 休憩と告知
- SFとしての『ハルヒ』、作り手と受け手がつながる夢というメタフィクション
- 『ハルヒ』が現実のキャラ設定に与えた影響
- 採点と質疑応答
- 次回告知
岡田斗司夫の採点したアニメの「スタンダード」
具体的な採点から、ちょっと考えてみたいと思うんですよ。
僕ね、『ハルヒ』、今回見てやっぱり一番、自分でも勉強になったなと思うのは、アニメを語る時にはなんだかんだ言って逃げちゃいけないなと。採点しようと思ったんですね。
これまで、これより面白いとかあれと同じぐらいというふうに抽象的な言い方してたんですけども、今後、僕は少なくともアニメを語る時は絶対点数をつけることにしました。百点満点の。
で、何点っていうふうな感じでつけていこうと思います。
ただ、あくまでそれは岡田斗司夫にとってです。その点数のルールとかもこれから説明していきますけれども、まず僕にとってやっぱりアニメで一番好きなのっていうのは『機動戦士ガンダム』のテレビ版なんですよね。テレビシリーズのアニメで言うと、『ガンダム』が95点です。『未来少年コナン』が85点。このあたりは本当に、高校生大学生で見たから評価が高いんですね。で、『エヴァンゲリオン』が85点です。『ガンバの冒険』っていう、ネズミが主人公のアニメがあるんですけど、これ僕すごい好きなんです。90点ですね。えー、『∀ガンダム』が80点。みなさんが好きな『まどか☆マギカ』が80点。
というのが点数です。
『ガンダム』95点から始まって『ガンバ』90点、『コナン』85点、『エヴァ』85点、同じぐらいです。『∀ガンダム』と『まどか☆マギカ』が80点ぐらい。っていう、こんなもんなのですね。
今日、僕の話を聞いてなかなか納得がいった人はぜひ、僕が、85点以上つけた作品はできるだけ、レンタルでもYouTubeでもなんでもいいですから、全部見てみてください。ほんとにいいです。
で、映画版のアニメではあまりにも当たり前の答えになっちゃうんですね、たとえば一番映画はなんですかって言ったら『ローマの休日』とか『カサブランカ』って答えられても、みなさん「はぁ?」って感じがすると思うんですけども、やっぱり僕もこれぐらいの年齢になると、ちゃんと「スタンダード」を出さなきゃいけないと思うんですね。
つまり、誰が見てもちゃんと面白くて、新しいものすごいものを見たいという人にはよっと不満かもしれないけど、ここをまず押さえましょうっていうやつに、中央点をどんと与えたいと思うんで。
『カリオストロの城』はね、やっぱりすごいです。それは動きからなにから、これから先なにが、『まどか☆マギカ』ではよくて、『ハルヒ』ではここまで頑張っていて、『エヴァ』ではここが足りなかったのかっていう、分解的な話をしていけると思うんですけども、『カリオストロの城』はありとあらゆる要素がかなり、レベルが高いんですね。なので、『カリオストロの城』、95点です。
で、映画はなかなか点が高くなりにくいんですけど、やっぱり宮崎さんすごいですね、『ナウシカ』が90点です。で、『トイ・ストーリー』とか一連のピクサーの作品がありますね、それはもう『トイ・ストーリー』の1でも2でも『モンスターズ・インク』でも、ほぼ同じなんですけど、75点です。『ハウルの動く城』は70点。
だいたい最近の宮崎駿のアニメが65点から70点のあいだぐらいで、高畑勲は一回ぐらい70点に行ってみろや! ってもう、いうような感じですね。ただもう、『火垂るの墓』だけ、ヘタしたら90ぐらいですね。ただ、好きじゃないんですよ、『火垂るの墓は』!(笑) ものすごく点が高いんですけど、好きじゃない! んですよ(笑)。
重すぎるっていうか、あのね、作り手の悪意が見えてきちゃって、なんでしょうね、アニメで見せていいものと見せて悪いものを考えろよって思っちゃったんですけど、だから、そのへんは芸術としてはすごくすばらしいんで、村上隆こそ『火垂るの墓』みたいなものを作るべきであって、なにぬるいもの作ってるんだっていつも思ってるんですけども。
(中略)
押井守作品ですか、『ビューティフル・ドリーマー』が85点で、『パトレイバー』の1がやっぱ85点ですね。で、それ以外は75から80のあいだぐらいじゃないですか、押井さんの劇場用のアニメは。で、押井さんの実写はすべて60点以下っていうとこだと思います。
あ、『人狼』、『人狼』っていうのは押井さんの実写ですね、50点ですね。
『ナウシカ』はさっき答えました。『ナウシカ』は90点です。
『イデオン』。『イデオン』、テレビ版は80点ぐらいですね、『まどマギ』や『∀ガンダム』と同じぐらい。個人的にすごく好きなんですけど、点としては80点ぐらいをつけざるをえないですね。そういう意味では90点なんだけども、番外編とした『火垂るの墓』と同じようなものです。
『魔女の宅急便』ですか、『魔女の宅急便』は75点ぐらいですかね。はい。
「しれっときびしい」(コメント)
『千と千尋』は、もっと、まぁ同じように。
『サマーウォーズ』。『サマーウォーズ』ちょっとおもしろいですね。75点、ピクサーと同じぐらいあげていいです。『おおかみこども』70ですね。『サマーウォーズ』ほどいかなかった。ま、こんなもんでいいですか。
『AKIRA』、あ、『AKIRA』は55点です。
『王立宇宙軍』……厳しいね。75点かな。それぐらいだと思います。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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