岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/25
おはよう! 岡田斗司夫です。
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今日は、岡田斗司夫のイベント・メディア情報をお届けします。
まずは、ニコ生「マンガ・アニメ夜話」6月11日放送分のハイライトから。
岡田斗司夫のマンガ・アニメ夜話です。
とりあえず、この前説は生放送なので、昨日と今日の『なつぞら』の話を軽くしようと思います。
ついに、主人公・なつが作ってるアニメ『白蛇伝』……ではないですね。ドラマの中ではなんて名前だったかな? 『白蛇なんとか』って言うんですけども(笑)。そのセルの仕上げが終わったということで、現場は盛り上がってました。
でも、セルが終わっても、まだ背景との組み合わせ、いわゆる“撮出し”という工程が残っているわけです。
だから、ついついアニメ制作の経験者としては、「いや、セル仕上げが終わったからといってバンザイはねえだろ?」と。「それで終わったわけではなくて、この後、背景と組み合わせて撮影に出して、上がってきたのを見たら、またリテイク、リテイクで、ここからまだまだツラいんだ!」と思ったんですけど。
しかし、まあ、よくよく考えたら、当時の東映は、そんなにリテイクを出なかったんですよね。
スタッフ優秀だというのもあるんですけど、全てを1箇所で作ってるから、お互いに意思疎通が出来ているのですよ。だから作業に無駄がない。
アニメーションの普通のやり方は「絵コンテが上がって、レイアウトまで出来たら、そのまま作画と背景とに分かれて、背景さんは背景さんでレイアウトを見て背景を描いて、作画は作画で原画を描いて動画を描いて……」です。
だから、合わせてみて初めて「案外、合わないな」ということがよくあるんですよね。
これって、ずーっと、別のところで作業しているから起きることなんです。
でも当時の東映動画だったら、全てを同じ場所で、本当に撮影まで全部同じところでやってるから、あまり誤解がないんですよね。
おまけに、言い方悪いけど、今のアニメの専門学校を出てるアニメーターで作る制作体制と、当時の一流の美術大学を出てる優等生を雇って作ってる体制では、やっぱり違うんですよ。
例えば、いつもサンライズの『ガンダム』とかを撮影していたスタジオに、たまたま東映からヘルプが掛かって、東映のセルが回って来る。そのセルがあまりにも美しくて「うわっ、東映のセルって傷も埃も、なんにもないや!」と思ってビックリしたという。けっこう有名な話です。
セルアニメ時代の末期でも、やっぱりそれくらいレベルが違ったんですよ。
だから、「そうか。よくよく考えたら、東映はリテイクがあんまりないんだったな」というふうに思い至って、ちょっとビックリしました。
反射的に、「え? だって、まだまだリテイクあるじゃん!」と思った私は、あまりに貧乏なアニメ制作体制しか知らないからなんですよね(笑)。
今夜のニコ生は
20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義」 です。
6月23日(火) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第13回」
お楽しみに!
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