週初は、3月期末の配当取りを狙った買いが株式相場を支えましたが、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が講演で利上げに慎重な姿勢を示したこと で、円高・ドル安が進行。国内企業の業績の先行きを警戒した売りが優勢となり、さらに4月1日に発表された日銀短観で企業の景況感が悪化し、投資家の心理 が冷え込みました。
今晩発表予定の米国の3月の雇用統計によっては、再びFRBの利上げ気運が高まる可能性があります。
ただ、海外の経済情勢が不透明なだけに、国内景気および国内企業業績の減速は市場のセンチメントを悪化させます。
安倍首相は16年度予算の執行前倒しを示唆しましたが、これにより、大型補正予算の編成が現実味を帯びてきました。また、衆参ダブル選挙も公明党が容認に転じたことで実施の公算が高まってきました。
海外経済情勢の影響を受けにくい内需型で好業績が見込まれる銘柄の押し目は、投資の好機と考えます。
(水島寒月)
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