市場の相場感は弱気と強気の見方が戦っていて、直近は弱気に傾く展開が見られます。そこでは主力銘柄を避けて為替に影響を受けないような内需系の中小型株を物色しようとする動きが見られたことで、指数にも二極化が表れていると見られます。
そうした意味で現在の株式相場は健全な動きと言って良いのかも知れません。
1989年のバブル相場末期のような極端な現象はまだ起きておらず、多くの投資家は冷静なまま慎重に対応しているように感じられます。
株式相場はババ抜きゲームのようなもので、最後にババを引いた者が負け。上がっていく銘柄につられた高値づかみして泣きを見るのが嫌なら冷静に市場を分析して、ポートフォリオを組んで行く必要があります。
売られ過ぎの銘柄と買われ過ぎの銘柄をしっかり見出して積極的にポートフォリオを構築する投資家の運用成果が次のステージでは高まることになると期待されます。
昨年の高値から日経平均は20%余りの値下がりを見せていて、多くの投資家の資産増強ペースが鈍っていることは想像に難くありませんが、一方でドル資産に換算すると円高になった分、外国人投資家から見た日経平均はさほど下がっていないとも言えます。
また、大型主力株を避けて中小型株を中心に運用している投資家は投資対象銘柄にもよりますが、むしろプラスになっている可能性があります。
ここでは市場の指数の短期下落トレンドに影響を受け慎重な投資家になってしまって萎縮するよりも市場の潮流を見極めた積極的な投資家にこそ大きなリターンがもたらされるという点をご理解頂きたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)