いよいよこれからの2週間が最も暑い時期になります。海や山でのレジャーの季節でもありますし体調を崩し易い季節です。皆さまには是非ご自愛いただければと思います。
市場では相も変わらず為替や株式が乱高下しています。過剰と思えるほどに。
日本の主要株価指数は昨年高値から一年かけて3割も下落し一昨年春の水準まで下げました。当時の円ドル為替は101円台から104円台で推移していまし たし、長期金利も0.5%~0.6%辺りであったことを思えば(何と申しましょうか)少々売られ過ぎと感じます。その反動もあってここ数日は買い戻されて いるのでしょう。
しかしながら、買われる時も売られる時も一方的過ぎます。短期資金中心の博打場になってしまっている故なのでしょう。
今後で気になるところでは、選挙は与党勝利の結果となり(世界に類を見ない安定した政権)新たな政策を打ち出し易くなったこと、GPIF等のリバランス に伴う売買(つまり下げ局面での買付け)が出ている様子であること、そして貿易収支に関連するニュースが出易くなる時期でもあることです。
円高も進みましたし原油価格も上がり始めてそろそろ半年ですから交易条件の悪化が表面化してくる頃です。
個人的には、南欧の銀行の不良債権処理などEU圏の課題はあるものの、既に見えているものを材料に相場を動かそうとする勢力の動向に注意しながらも、 100円を大きく超える円高は可能性が低いと考えていることもあり、この7~8月がマーケットの転換点になるか否かを注視しています。
日欧とも超低金利政策が長引きそうですし、日本に至っては余程のインフレ懸念でも出ないことには利上げなど別世界の雰囲気です。米国にしても来年一杯まで、せいぜい1~2度の利上げが限界のように見えます。
つまりまだ暫くは世界中で資金がジャブジャブの状態が続く、ひょっとしたらこれが当たり前の世界になるのか?と言う新たな懸念材料が増してきているとも感じられます。
さて、来週からマザーズの指数先物が上場しますが、これは新たな取引イベントの始まりです。プロの方達はこの指数に絡んだ準備をここ数カ月以上の時間をかけてしてきているはずですし、同指数取引に絡む金融商品も増えることと思われます。
株式投資をしている皆さまも指数寄与度の高いミクシィ、そーせい、サイバーダイン辺りがどのように動くのか興味を持っておられると思います。
ここ数か月間は新興市場株しか売買がされないとも言える動きでした。マザーズ指数上場を受けてどのような動きが出てくるのか不明なため手を出し辛いマーケットでした。
まず考えられるのは、指数売買の増加に伴ってマザーズ全体の出来高も増加する可能性があります。従来の日経平均株価やトピックスに比べて値動きが軽くな れば、より投機的な取引が集まることも考えられます。個人投資家の参加が多い市場ですから保有株のヘッジ手段としても使われ易いでしょうし、短期的な利益 獲得を狙った売買も増えそうです。また日経225先物をベースとした鞘取りなどの取引も増えることが予想されます。
このような新たな商品が出てくるときは相場の転換点になることが多々ありますので、その動向を注視していきたいと思っています。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)