下記のコラム(昨年1月)を見つけました。
『閣議の形骸化は国会に限らず、緩みきった地方議会にも当てはまる構図です。地方議員数の大幅な削減なども緊張感を高める有効な手段と考えます。これらの点では既得権に縛られない維新の会の主張などは十分な論理性、正当性を持っていると思われます。
例えば東京都議会は100名を超えます。区毎にも50名前後の区会議員がいますからザックリと23区だけで似たような議員が1,000人近くもいる勘定でしょうか。
この半分でも十分機能すると感じますが、如何でしょうか?区報や都議会便り、議員のホームページなどを見ても単に抱負を語っているだけの内容も多く、執 行予算の検証などもありませんから、実のところ何をしているのか良く解りません(呆)。それに加えて与野党相乗りのシャンシャン議会が多いのですから無駄 だらけになっているにもかかわらず、余りに居心地が良いため改革を唱える議員などは一握りです。
市区町村の知事が頑張っているニュースも見ますが、やはり一握りですね。東京では殆ど登庁もせず現場を見る努力もしなかった前々都知事から、道路公団改 革に尽力するなどで評価出来たものの(中途半端ではありましたが進展しました)残念な結末を迎えた前都知事と続き、今回の舛添都知事には期待しています。 都政こそ無駄だらけです。』
~引用終わり~
・・・と期待していた桝添都知事でしたが、その財政規模からみれば悲しいほど少額の私的流用や少々余計な無駄遣いが災いして辞任し、今週末の都知事選が迫っています。
代々の知事より良い仕事をしていたのに、前都知事は5千万円ばかりの借り入れが問題になり、今回は数10万円の家族旅行や密かにネットで絵画を買っていたことが原因で世界最大都市の知事を辞任するなんて・・・なんと情けない。
グローバルな視点からは何と理解すれば良いやら。これはもはや平和ボケ島国日本の悲喜劇です(苦笑)。
もっと巨額な無駄や横領(もどきも含め)は無数にあるのに、今回は少額であったため庶民感覚としても分かり易かったのでしょう。油断が祟り、既得権を潰され恨まれていた都連(既得権グループ)からの報復と、視聴率が欲しいマスメディアの餌食になってしまった訳です。
メディアを管轄する総務省も地方自治の安定(身内の既得権)に口を挟む輩は排除する方向に動きます。毎度のことですが行政の無駄を暴くなど目立つことを すると既得権グループの総攻撃を受けます。メディアを使って国民を扇動するなど、ネタさえあれば彼らにとっては日常茶飯事です。
今回の都知事候補を眺めても(余り)期待出来そうな候補は見当たりません。巨大自治体なのですから一人の知事に期待するより、いっその事、強化策として次点当選者を要職に登用するなど、新しい試みがあっても良さそうです。
先日の参院選にしても折角安定した政権与党が出来たのですから、オラガ村の既得権(既に予算要求がめじろ押し)や(具体性の無い)イデオロギー論議ばかりに拘泥せず、本格的な規制緩和や財政改革に臨んで欲しい。
日本が世界で生き残るための施策を一歩ずつ進めていく時であり、株式市場もその進展を評価する市場になればと期待しています。
国内株式市場では短期投機家たちによる相変わらずのインデックス乱高下相場に飽き飽きです。日銀の会合や海外のニュースを利用しては無理にでも相場を動 かそうとする動きが暫く続きそうですから、まだ8月一杯くらいは様子見、または余程下がったら買う程度で良いかと思います。
そんな中で、先週は美的(中国メーカー)による独クーカの買収ニュースからの連想なのか?ここ暫く放置されていた一部の機械メーカーが物色されたようです。
目を凝らすと沢山の割安(バリュー)銘柄が放置されていますが、先週辺りは割安と言われる企業群に幾らか新たな資金が入ってきた感触がありました。
それら割安銘柄の中から、いずれはニュースになりそうなもの、TOBなどのテーマとして取り上げられ易いものを連想するというのも面白い作業です。
例えば売却などの俎上に乗った会社が主要株主になっている万年割安会社とか。まだニュースとして流れていないので目立ちませんが、いずれはM&Aなどの対象となる候補と思われます。石川臨太郎さんが書いていたレポートの中で見つけました。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)