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いつの間にか師走相場。いつの間にか株高、円安、原油高。
ついこの間までは株安トレンドに円高トレンド、原油安トレンドでネガティブな見通しが大勢を占めていたのに、トランプ大統領誕生で様変わりの様相を呈していますが、皆さんはこうした変化をどう見ておられますか。
相場に変化はつきもの。
臨機応変にトレンドについていく投資家と慎重派の投資家と市場参加者は様々にお見えです。株式相場は期待先行。あらゆる事柄が期待となって株価に反映されることになりますので、現状もトランプ大統領への政策期待が先行していることになります。
NYダウが11月30日高値1万9225.29ドルまで11月4日安値の17883.56ドルから7.5%上昇し、日経平均は11月9日の安値1万6111.84円から12月1日高値1万8746.28円まで16.4%の上昇を示したというのが直近のデータです。
恐怖におののき投げた投資家が多かった日本の株価の象徴、日経平均がその後の値上がり率が大きく、比較的安定した推移を辿ったNYダウが値上がり率が低いのは大統領選の前の推移の状況によります。
さて、ここでの株高をどう見るかですが、期待先行の値動きとは言え、それもメディアから語られる多くのコメントが後押しする世界で成り立っているものと思われます。トランプ大統領の政策期待の具体的な中身が徐々に知れ渡り、新閣僚の名前などが登場してますます漠然とした期待感が高まることになり、少なくとも年明けの新大統領就任前後までの期間は続く可能性があると考えられます。
投機的な資金も入っている可能性がありますので短期的な調整は覚悟しないとならないとしても、相場は押せ押せムード。理屈抜きの展開です。
日本株には日経平均2万円という目標が掲げられていますし、NYダウは2万ドルというきりの良い目標株価水準が掲げられているのかも知れません。
まだ実際には何も始まっていないトランプ(バブル)相場は理想買いが先行していますが、その後の調整が必ずやってきて、現実の経済動向を踏まえた相場が2017年を通じて続くことになります。
米国のダイナミックな経済発展が日本にとっても都合の良いビジネス環境につながるすれば日本企業の業績向上につながり、株高は長期にわたり続くことになりますが果たしてどうでしょうか。
EUの停滞に加え、中国経済の成長が鈍化し、しばしの間、米国の経済発展による業績向上が世界景気を先導することになれば株式市場にとっては下支えとなります。
多少の方向感が見えたことでリスク回避していたお金が戻ってきたのが米国株高とそれに連動した日本株高の正体でしょうが、問題はそれがいつまで続くのかということ。
想定以上のドル高円安相場にOPEC減産で上昇した原油相場。これらもやや投機的な展開になってきましたが、今回の株高が決してまやかしの株高でないことを祈ります。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)