日本株の多くは成長株よりもバリュー株に成り下がっています。バリュー株の定義は投資家の主観によって多少異なるかと思いますが、バランスシート上の資産が大きいのに株価の位置が低くて時価総額が自己資本を大きく下回っている銘柄群、つまりPBRが1倍を大きく下回っている銘柄のことだと位置づけられます。
バリュー株はPER、PBR、配当利回りの3つの指標がいずれも市場平均を下回っている銘柄のことだとも言えます。今や銀行株など日本を代表する大企業も軒並みバリュー株に成り下がっています。
成長株という定義は更にあいまいですが、とにかく業績、とりわけ利益が継続的に大きく伸びていく銘柄のことを指すのが基本です。
億の近道の執筆陣も含めて多くの投資家がバリュー株に着目しての投資を基本的に心がけておられるものと思います。私もそうした投資手法に賛成ですが、そこに成長性の視点を加えることで大きな成果が得られると考えています。
そこでは短期で売買する運用ではなくいくつかの銘柄分散でポートを組んで保有すれば良いとの発想があります。株を売り買いする楽しさとは別の視点で億の近道はバリュー株ポートの構築を行い、中長期スタンスでのバイアンドホールドを楽しむ皆さんがいても良いかと思います。
私は仲間内と数年前から交流して一つの手法としてバリュー株ポートフォリオの構築を考えて参りました。
その中で大きく化けたのが平田機工(6258)という熊本本社の銘柄です。2年ほど前に足を運んで当時は600円前後で推移していた同社株に目をつけたのですが、そこでは誰も注目しない中、仲間内だけの孤軍奮闘が続きました。
それから2年余りが経過し株価は本年10月末に8630円という高値をつけるに至りました。
バリュー株が成長株としての評価に豹変したことが株価が14倍にもなった背景ですが、600円前後の時に同社のIRが不足していて誰も認知していなかったこと、その後にIRを積極化させて評価が高まったことなどがこの変化をもたらしたということを経験的に学びました。
この手法が今後も通用するだろうと信じて新たな成長の芽があるバリュー株発掘に努めています。
そうした取り組みの中で今まだPER5倍、PBR0.5倍、配当利回り3.9%という銘柄があったりします。
決算説明会すらやってこなかったこの会社が今後ようやく決算説明会などを開いて認知度向上に努めるというので私も有料コンテンツを通じてお知らせしています。皆様にも決算説明会の開催後にタイミングを見てご報告申し上げる機会もあろうかと思います。
バリュー株礼賛!!2017年も炎のファンドマネジャーの発掘活動は続きます。
(炎)
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