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億近読者の皆さま
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年の金融市場を概観すると、為替では円ドルが120円で始まり6月~8月に一時100円を超える円高まで買われてから12月中旬には118円まで売られました。他通貨と比べても米ドルの強さが際立っています。
10年物国債利回りは0.27%で始まり、やはり年央に一時マイナス0.3%直前まで下げた後に年末には0.075%まで回復し、0.04%で終わりました。
株式市場は日経平均株価が18,450円で始まり2月と6月に15,000円を割れる水準まで売られてから徐々に回復し、その後の米国大統領選以降に一気に上昇し、年末には19,114円と若干のプラスで引けました。
年間では僅かの陽線となり5年連続の陽線で、2003年~2006年の4年連続陽線を超えました。
ここ20年間を振り返ると日経平均株価が20,000円を超えたのは1997年と2000年以来で(共に年間では陰線)、2015年に久しぶりの20,000円超えとなり、秋からの下落はあったものの陽線で引けました。
今年は2015年の高値を上回るのではとの期待の声が聞かれます。
一方、安値を付けたのは2003年、2008年、2009年で、どの年も瞬間安値は7,500円前後です。今回の相場は2011年暮れの8,500円どころからの戻り相場で始まっていますので、既にアベノミクスより1年ほど前から戻りを試していたという事になります。円ドル相場とほぼパラレルな動きとなっていることも分かります。
1980年代後半の円高、株高、債券高のトリプル高と言われた頃とは隔世の感がありますが、日本の経済体質、仕組み、そして日本を取り巻く外部環境が当時とは様変わりしていることを理解せねばならないのでしょう。
もちろん日経平均株価は既に指数としては連続性を失っていますので、どこまで重要視すれば良いのか不明ではありますが、依然として広く一般に利用されている指標ですし、ファンド主体の先物売買の主要対象でもありますので参考にせざるを得ません。
どちらかと言えば私の場合は、個別株も含めて時価総額と収支の変動予想などをいつも見るようにしています。市場や銘柄の勢い、規模感などを得易いからと考えています故。
今年はM&Aなども増えそうですから時価総額や各企業のバランスシートをチェックするクセを付けておくと銘柄を比較し易くなると思います。
様々な要因で動く金融市場ですが、10年ほど前からはまるでシーソーゲームのように投機資金がその振幅を広げる市場となっていることも分かります。最近では海外ファンドや公的資金そしてデイトレなど短期資金のウエイトが高いですから、我々一般投資家は彼らの動向を予測するとともに行き過ぎた機会を捉え、そして時間を味方に付けた投資をしなければ激しい値動きに翻弄されてしまいます。
オーバーシュートし易い動きは今年も続くものと予想されますが、市場が暖まり参加者が増えるようなら面白い(個人も利益を出し易い)市場になるのではないかと期待しています。
個人の投資でまず利用を検討せねばならないのはIDECO(旧称401K、確定拠出型年金)とNISA(少額投資非課税制度)で、これらでの投資方針を決めてから他への分散投資などを検討するのでしょう。但しNISAの方は無駄なく使うことをお勧めしたいものの、損益通算が出来ない、期限が決まっているなど、本質から離れ「個人の金をどうやって市場に取り込むか?」「どうやって年金行政の失策をリカバーさせるか?」その中で「どうやって税収を維持するか?」という、複数の縦割り役所の希望を満足させたいがための無理な設計になっているため、依然として使い勝手の悪い仕組みであることに注意してください。
これからの数年間も恐らく自民党政権が続くものと思われますが、大きな国富の伸びなどは期待しないものの、何とか日本国を維持できるイメージが見えてくれば金融市場の活性化を通して個人資産の増大にも一役買ってくれるはずと期待しています。
110円台後半の為替、20,000円近い株価・・・この2ヶ月で市場は様変わりしました。慌てることなく、この機会にポジション調整をするなど、新大統領誕生後の市場動向次第で機動的に動ける準備もしておきたいと考えています。初めが肝心です。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年の金融市場を概観すると、為替では円ドルが120円で始まり6月~8月に一時100円を超える円高まで買われてから12月中旬には118円まで売られました。他通貨と比べても米ドルの強さが際立っています。
10年物国債利回りは0.27%で始まり、やはり年央に一時マイナス0.3%直前まで下げた後に年末には0.075%まで回復し、0.04%で終わりました。
株式市場は日経平均株価が18,450円で始まり2月と6月に15,000円を割れる水準まで売られてから徐々に回復し、その後の米国大統領選以降に一気に上昇し、年末には19,114円と若干のプラスで引けました。
年間では僅かの陽線となり5年連続の陽線で、2003年~2006年の4年連続陽線を超えました。
ここ20年間を振り返ると日経平均株価が20,000円を超えたのは1997年と2000年以来で(共に年間では陰線)、2015年に久しぶりの20,000円超えとなり、秋からの下落はあったものの陽線で引けました。
今年は2015年の高値を上回るのではとの期待の声が聞かれます。
一方、安値を付けたのは2003年、2008年、2009年で、どの年も瞬間安値は7,500円前後です。今回の相場は2011年暮れの8,500円どころからの戻り相場で始まっていますので、既にアベノミクスより1年ほど前から戻りを試していたという事になります。円ドル相場とほぼパラレルな動きとなっていることも分かります。
1980年代後半の円高、株高、債券高のトリプル高と言われた頃とは隔世の感がありますが、日本の経済体質、仕組み、そして日本を取り巻く外部環境が当時とは様変わりしていることを理解せねばならないのでしょう。
もちろん日経平均株価は既に指数としては連続性を失っていますので、どこまで重要視すれば良いのか不明ではありますが、依然として広く一般に利用されている指標ですし、ファンド主体の先物売買の主要対象でもありますので参考にせざるを得ません。
どちらかと言えば私の場合は、個別株も含めて時価総額と収支の変動予想などをいつも見るようにしています。市場や銘柄の勢い、規模感などを得易いからと考えています故。
今年はM&Aなども増えそうですから時価総額や各企業のバランスシートをチェックするクセを付けておくと銘柄を比較し易くなると思います。
様々な要因で動く金融市場ですが、10年ほど前からはまるでシーソーゲームのように投機資金がその振幅を広げる市場となっていることも分かります。最近では海外ファンドや公的資金そしてデイトレなど短期資金のウエイトが高いですから、我々一般投資家は彼らの動向を予測するとともに行き過ぎた機会を捉え、そして時間を味方に付けた投資をしなければ激しい値動きに翻弄されてしまいます。
オーバーシュートし易い動きは今年も続くものと予想されますが、市場が暖まり参加者が増えるようなら面白い(個人も利益を出し易い)市場になるのではないかと期待しています。
個人の投資でまず利用を検討せねばならないのはIDECO(旧称401K、確定拠出型年金)とNISA(少額投資非課税制度)で、これらでの投資方針を決めてから他への分散投資などを検討するのでしょう。但しNISAの方は無駄なく使うことをお勧めしたいものの、損益通算が出来ない、期限が決まっているなど、本質から離れ「個人の金をどうやって市場に取り込むか?」「どうやって年金行政の失策をリカバーさせるか?」その中で「どうやって税収を維持するか?」という、複数の縦割り役所の希望を満足させたいがための無理な設計になっているため、依然として使い勝手の悪い仕組みであることに注意してください。
これからの数年間も恐らく自民党政権が続くものと思われますが、大きな国富の伸びなどは期待しないものの、何とか日本国を維持できるイメージが見えてくれば金融市場の活性化を通して個人資産の増大にも一役買ってくれるはずと期待しています。
110円台後半の為替、20,000円近い株価・・・この2ヶ月で市場は様変わりしました。慌てることなく、この機会にポジション調整をするなど、新大統領誕生後の市場動向次第で機動的に動ける準備もしておきたいと考えています。初めが肝心です。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)