2017年もはや7月となり株式相場の後半戦がスタートしています。
何が起きるか予測できない未来を前に相変わらず山あり谷ありの変動を見せてくれる株式相場は日経平均が2万円前後で推移する中で利益確定売りを消化しながら比較的堅調な推移を辿っていますが年後半は果たしてどうなりますか。
IPO相場も12日のソウルドアウト(6553)から後半戦を迎えます。
IPO企業数は年前半は39銘柄となりました。3月に集中した格好ですが、これまではほぼ順調に消化されているようです。
ただ、直近の傾向としてはIPO後すぐに調整するケースが増えてきているようで、6月のIPO7銘柄のうち6銘柄が時価が公開初値を下回っている状況です。
これは5月が例年通り、IPOがなく、需給タイトの中でIPOした銘柄に人気が集中し初値がいずれも公開価格の2倍以上となったことが影響しています(アンビシャスのエコモットは1.5倍)。
公開前にIPO銘柄を公募で得た投資家も初値で買ってみようと考えている投資家も日経平均2万円時代の到来でIPO銘柄を虎視眈々と狙っておられるものと推察されます。
そこに待ち受けるIPO相場の特徴は、
1)売り出し株数の少ない銘柄はIPO直後に人気化しやすい一方で過熱気味となって割高な印象が持たれ調整局面に入りやすい。
2)IT系の銘柄にはプレミアムがつきやすい。
3)上場時はマザーズに人気が集まりやすいが、中長期では東証2部、1部に上場する割安感のある銘柄の方がパフォーマンスを上げやすい。
といった点です。
年前半の39のIPO銘柄のうち公開価格を時価が下回っているのはスシロー(3563)やLIXILビバ(3564)の2銘柄。
公開初値を時価が下回っているのは現在25銘柄にもなっていますが、これらの中は投資チャンスが待っている銘柄もあるかと考えられます。
今月から来月にかけては6銘柄のIPOが予定されています。
その中には興味深い銘柄も含まれており、暑き夏の戦いに備えておきたいと思います。
(炎)
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