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iDeCo(イデコ)の口座開設に苦労した話
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iDeCo(イデコ)の口座開設に苦労した話

2017-07-27 14:48


    (株)マネーライフプラングの梶原です。


     昨年の10月に

    「iDeCo(個人型確定拠出年金)はどこで口座開設するのが良いか?」
    http://okuchika.net/?eid=6639

    といった記事を書かせていただきました。

     今年から加入対象者枠が拡大した個人型確定拠出年金(iDeCo)ですが、2017年5月月時点での加入者総数は51万7,093人(国民年金基金連合会調べ)と順調に加入者数を伸ばしている様です。


     今回、私の夫(某共済組合)がiDeCoの口座開設をしたのですがその過程で色々と思うところがあったのでお話したいと思います。


    ■口座開設までの全体の流れ


    (ア)金融機関から申込み書類を取り寄せる:数日

    (イ)勤務先に事業主の証明書(加入資格証明書)を記入してもらう:10日間

    (ウ)金融機関による書類点検:1~2週間

    (エ)国民年金基金による審査:1ヶ月


    ■必要書類(楽天証券/共済組合員の場合)


    ・個人年金加入申請書

    ・第2号加入者に係る事業主の証明書

    ・本人確認書類のコピー


    ■書類はシンプルでわかりやすいはずなのに書けない


     こちらで準備する書類は3種類でした。
     本人確認資料は運転免許証をコピーするだけです。
     事業主の証明書は会社に提出するだけなので、本人が直接記入するのは加入申請書のみとなります。


     しかし、すぐに書けませんでした。

     加入申請書には「掛金の納付方法」を記入する欄があり、
    (1)事業主払込または(2)個人払込を選択します。

     シンプルに言えば(1)給与天引きになるか(2)個人口座から引き落とすのかを選ぶのですが、所属企業によっては(1)に対応してくれていない企業もあるようです。

    ※(2)個人払込を選択した場合、所得控除の適応を受けるには年末調整または確定申告が必要です。


     夫の場合は(1)事業主払込に対応しており(1)を選択したのですが、その先には更に3つの選択肢がありました。


    a)振込を選択

    b)口座振替を選択する(直近12ヶ月以内に掛金の引落し実績がある)

    c)口座振替を選択する(直近12ヶ月以内に掛金の引落し実績がない、または不明)

     「掛金の納付方法」が「事業主払込」の場合の納付方法なので事業主(組合側)に聞くことだろうと思い夫に聞いてもらったのですが、担当者からはこの一言。


     「こちらではわからないので国民年金基金連合会に聞いてください」


     夫曰く、事業所のマニュアルでは質問があった時には国民年金基金連合会に各自確認するよう誘導するようになっているらしく、聞く耳を持ってもらえなかったとの事でした。


    (え?これは国民年金基金連合会に聞く事なの?)と思いましたが仕方ないので素直に国民年金基金連合会に電話しました。


     しかし、案の定国民年金基金連合会の担当者に電話で言われたことは

    ・事業所登録を国民年金基金連合会にする時に選択することなので、事業主側が知らないはずはない

    ・こちらに聞かれても困るのでしっかりと社内で連携してください


     しかし丁寧な方で連合会の対応してくださった方が親切で登録事業所番号がわかれば調べますよと言ってくださいました。

     登録事業所番号なら流石にわかるだろうと、夫に聞いてもらうと

     「こちらではわからないので国民年金基金連合会に聞いてください」

    ・・・またマニュアル対応いただきました。

    (イ)事業主の証明書に登録事業者番号記入欄があったので書類が返ってきたら番号がわかるはずだとグッと堪えました。

     10日程して返ってきた事業主の証明書には、しっかりと登録事業者番号が記入されていました。
     更にはa)振込であることも、登録事業所番号から判明しました。


     共済組合の担当者は制度を理解しているのに、各事業所担当者(書類の提出窓口)に聞いても欲しい回答が得られない、
     案内される問い合わせ先がなんでも一律で「国民年金基金連合会」というマニュアル回答だったのが今回混乱してしまった原因でした。

     本来は加入した後の事務問い合わせ先が国民年金基金連合会であり、加入手続きはその書類内容によって担当が違う事を事業所担当者は理解していなかったのだと思います。


    ■問題はiDeCoの拡大に企業側の対応が追いついていないこと


     基本的にiDeCoは個人が自分の意思で加入する制度ですが、従業員が加入を望んだ場合企業側にも対応すべき事務が発生します。


    <代表的な事務作業>

    1.加入資格の証明
    2.掛金の払込方法、所得控除の手続き
    3.事業主登録

     しかし現状、その対応が追いついていない事が今回のような問題の要因ではないかと思います。


    ■口座開設までに心が折れてしまう人もいるのでは


     今回、たまたま夫が問合わせた担当者がマニュアル対応しかしなかった可能性も高いですが、iDeCoに関しての基礎知識がある私が書類を作成しても、思い通りに進みませんでした。

     共済組合でこんな対応ですから、中小企業の場合、社内に知識のある方が存在しないというケースも多いのではないかと思います。

     また、社内では自分が初めてのiDeCo口座開設申込で、事業所登録から始めないといけない可能性もあります。

     一般の方は企業と国民年金基金連合会、そして運営管理機関(金融機関)の関係性すらわからない方も多いでしょうし、その過程で口座開設を諦めてしまうのではないかと心配になりました。


     しかし、iDeCoは私たちにとってメリットの多い制度なので、是非諦めず口座開設完了まで辿り着いて欲しいと思いました。


     困った時には口座開設を申し込んだ金融機関や国民年金基金連合会のiDeCo専用コールセンターに問い合わせをすれば親切に教えてくれると思います。


    国民年金基金連合会 イデコダイヤル
    https://www.ideco-koushiki.jp/


    株式会社マネーライフプランニング
    パートナーCFP(R) 梶原 真由美


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    http://abvom.biz/brd/archives/ahwxrr.html


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


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