2018年3月1日

 日経平均2番底を探る動き、個別株は別の動きだが…

 27日の日経平均先物はしっかり上昇して、25日線を抜けたが、その後25日線の上を維持できず、5日線も割って2日間大きく下落した。

 NYダウは75日線を抜けていたので、日経平均も75日線にトライするだろうと判断していた僕の考えは間違いであった。

 市場は悪材料を求めていた?悪材料には過剰なほど反応する。
 株を売る悪材料には事欠かない。
 パウエルFRB議長の議会証言による利上げペースの加速懸念、28日の原油相場の下落、中国の2月PMIが1年7カ月ぶりの低水準で上海総合指数が下落、これらの悪材料でNY株は連日大幅に下落した。
 さらに日銀による超長期の国債買い入れオペ(公開市場操作)の減額通知をきっかけとした円高の影響を受けて日本株も大幅に下げた。
 3/2早朝には、中国との貿易摩擦懸念でNYダウは、500ドル近く下げ、日経先物も600円近く下げている。

 なんでもかんでも悪材料とされる。
 好材料もあるはずなのに、下げ相場では好材料は影を潜め無視される。
 3/1には、騰落レシオが再び83.9まで下がって来た。
 恐らく本日(3月2日)は日経平均採用銘柄中心に全面安となり、騰落レシオも低下するはずだ。
 日経先物は、2/14の安値20,905円にひしひしと近づいている。

 今回の暴落は、政治的危機、経済的危機によるものでないので、日米の政府や国際機関などの当局からのリップサービスや株を意識した対策が何も取られていない。

 それだけに、今回の暴落は納得しにくく、不気味である。


 一方、海外の影響をダイレクトに受けにくい新興市場や中小型株は、日経平均の下げとは全く別の動きをしている。個人投資家主体に買いが入って、買われている銘柄が少なくない。

 僕の銘柄は殆どが新興市場銘柄や小型銘柄なので、今の所、日経平均の下げによる下落は限定的だ。
 3/2時点で、幾つかの銘柄は調整しているが、上昇している銘柄も多かった。幾つか例を挙げてみる。

 3186 ネクステージは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「BUY」、目標株価を1500円と評価した事もあり、+192円と大幅高で新高値を取り、東証1部で上昇率トップとなった。

 3230スター・マイカも、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2/27日付で、投資判断を新規に「バイ」、目標株価2620円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されているようで、10連騰し、新高値を付けている。

 3135 マーケットエンターにも戻しの買いが入り、2日連騰している。

 3181 買取王国もしっかり、上昇を続けている。

 7608 エスケイジャパンは、業績の上方修正を発表し、新高値を付けている。

 3697SHIFT、3983オロ、6092エンバイオ、6166中村超硬やそのほかの数銘柄もしっかり、上昇していた。


 このように日経平均とは異なった動きをしていたが、3/2早朝のNYダウの暴落は、新興市場や中小型株に本日どのような影響を与えるかは分からない。


(カブテク)


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