多くの皆さんは山あり谷ありの株式相場を横目に日々いかにしてリターンを上げるのかを絶えず研究されているものと思います。
とは言え、まとまったお金を株式で運用するのはそう簡単なことではありません。様々な視点で企業を吟味していく姿勢が求められています。
企業には様々な業種があり、その位置付けも異なります。また、千差万別のビジネスモデルを構築して投資家に自社の魅力を伝えようとしています。
高成長株、安定成長株、バリュー株、高配当利回り株など様々に分類される銘柄をピックアップして投資した結果はポートフォリオとして資産が表現されます。
リスクテイクしてキャッシュを株式にするのかリスクオフして株式をキャッシュにするか、多くの投資家はこの判断で自らの資産形成を効率よく高めていこうと努力をしますが、性急な売買などできない投資家の皆さんはバイ&ホールドでじっくり保有することで成果を上げようとします。
国の年金制度に不透明感が生まれている現在、個人投資家が自らの努力で個人年金づくりを行うのは理に叶った行動だと言えます。
個人年金づくりでは一定期間に配当を得ながら長期に投資する投資家の姿が思い浮かびます。
この場合、決算期の異なる高配当銘柄を中核にしたポートフォリオは有効です。すでに投資した企業から毎月配当金や株主優待が貰えるようにポートフォリオを組まれている投資家がお見えになるかも知れませんが、少なくともまとまった資金を運用されます投資家のうち個人年金を得たいという皆さんはぜひこうしたポートフォリオを組んで頂きたいと思います。
コア銘柄の選定には以下のような条件を考えておきたいと思います。
1.配当性向の低い銘柄でなおかつ配当利回りが2%以上の銘柄
2.業績が安定していて今後も徐々にでも成長が見込め増配も期待できる銘柄
3.決算期の異なる複数の銘柄を選定
4.PER、PBRも低水準にあり将来キャピタルゲインを得るチャンスが期待できる
5.財務内容が比較的良好な銘柄
6.新規投資の際はできれば株価の位置が過去2~3年程度の中で最安値の位置にある銘柄を選定
【参考銘柄】
1)テノックス(1905・JQ)時価987円
年間配当金30円(9月15円/3月15円)
配当性向30% 配当利回り3.0%
配当金6万円9月15円=3万円 3月15円=3万円
PER10倍、PBR0.6倍
無借金 保有現預金78億円 時価総額70億円
2)Lib Work(1431・Q)時価975円
年間配当金22円(6月本決算・四半期決算・四半期配当導入へ)
配当性向20.1% 配当利回り2.25%
PER8.9倍、PBR1.68倍
実質無借金
今期予想経常利益4.2億円 時価総額24.6億円
3)日本フェンオール(6870・東証2部)時価1534円
年間配当金55円(12月年1回)
配当性向27.8%(来期以降は35%目指す)配当利回り3.58%
PER7.8倍 PBR0.78倍
現預金60億円 有利子負債12億円
今期予想経常利益16.6億円 時価総額90億円
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)