半値戻り水準を超えた途端に目標達成感と米中貿易戦争の影響もあり日本の景気の先行きに不透明感が台頭したことに加え、海外株のちょっとした調整が重なり日本株にも再び調整ムードが漂い始めました。
先週の日経平均は3月4日の高値21860円から週末は21025円に下落。一時は21000円を割る展開が見られました。
指数が頭重いと感じられる中で次の調整場面を予測していた向きは、やっぱり来たかとこの調整を当たり前のように受け取っておられるのかも知れません。
下げ相場の開始となればこの調整がどこまで続くのかを考えないとなりませんが、いくつかのシナリオが想定されます。単純に言えば2番底形成を実現するまでの調整が基本となりますが底割れする展開も考えられます。
というのも業績の先行きが今回は重しになる可能性があるからです。
週末のNYダウが結果として小幅の下げにとどまったことは多少安堵感をもたらすのかも知れませんが、しばしの反転はあっても基調は調整と考えておいた方が無難ではないかと見られます。
全体相場が調整局面に入る中で個別銘柄も概ね調整場面を迎えていますが、中には異色の株高を演じた銘柄も見られます。行き場のないホットマネーがたどり着いた最後の物色対象とも見える銘柄群は先般からの一連の創薬ベンチャーに続いて5G、IoT、AIといったテーマ株に向かっているようです。
創薬ベンチャーではサンバイオ株に代わりアンジェス、ラクオリアなどの開発が進展している銘柄がリード役。これに続き多摩川HD、アルチザなどの5G関連銘柄が人気化。更にはIoT機器を手掛けるトランザスが短期急騰を演じるなど中小型材料株が人気を集めていたのが目につきます。
また、先週は本誌でもおなじみの相川伸夫氏注目の山王が水素透過膜の開発進展を背景に短期急騰。
これらは足の速い資金が入っている印象から短期急騰後の波乱相場も見られますが、ホットマネーがうごめいているとの感触は伺えます。要するに一定の株価までは内包する材料を糧に買い上がる展開が個別には見出せる訳です。
それぞれの銘柄ごとに値動きは異なりますが各関係投資家の思惑があっての展開です。先週は北朝鮮の核実験再開観測から防衛関連銘柄に再び関心が向かいました。久々に石川製作所が急騰したのもその表れです。
景気に無関係なテーマ株、材料株がホットマネーの向かう先になりつつあるのもいつものことではないでしょうか。こうした個別銘柄の動きが今後更に横に広がるかどうかは関心事ではありますが、相変わらずびくともしない銘柄も存在しています。
弱気相場がどこまで続くのかとともに個別材料株の活躍の予兆を先回りできれば皆さんの運用にも多少は役立つものと考えますが、それは皆様の常日頃の銘柄研究が生きてくるのかも知れません。
炎チャンネル第50回目をお聞き頂いた皆様有難うございます。まだの皆さんは一度ご視聴頂きましたら幸いです。時間は5~6分です。閲覧数を1万回以上になるよう努めて参りたいと思いますので、ご協力を賜りましたら幸いです。
今回の第50回目の中で多摩川HDとトランザスの共通項と言う話をしていて億の近道でコメントする旨でお伝えしておりますが、答えは2社の経営者の住まいがいずれもシンガポールにあるということでした。
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(炎)
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