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 2019年に入ってから、有難いことにご紹介で法人オーナーの資産コンサルティングを受ける機会が多くなっています。

今回は、資産運用は個人名義で行うのが良いのか?
法人名義で行うのが良いのか?

について考えていきます。


 以下、100%株主である法人オーナーを想定して記述します。
 株主構成が複雑な場合には、コンサルティングも複雑になります。


 100%株主である法人オーナーにとっては、会社にある資金は自分個人の資金と性質的には大きく異なるところはありません。


 そこで、資金があって資産運用を考える際に

法人名義で資産運用をした方が良いのか?

個人名義で資産運用をした方が良いのか?

というところは検討するべき必要があります。


 法人で金融資産運用をするメリットは

・配当やキャピタルゲインが、法人の所得になるので、課税前の経費の利用方法に選択の余地が大きい
(個人の場合には申告分離課税になってしまうので経費的な概念がない)

・万が一、損失が出た場合に累積損失は9年間繰り越せる
(個人の場合は累積損失は3年の繰り越し)

・個人で給与所得控除を利用することによる所得税削減効果

・親族などの従業員に対する所得の分散化


デメリットは、

・有価証券投資による、銀行借り入れの評価に対する影響
(銀行は有価証券投資を嫌がる)

・法人自体の決算など管理コスト

・証券会社での事務が面倒


などがあげられます。


 不動産投資の場合には、法人で不動産運用をするメリットは

・家賃収入が、法人の所得になるので、課税前の経費の利用方法に選択の余地が大きい
(個人で不動産所得の場合には経費参入の余地が少ない)

・個人で給与所得控除を利用することによる所得税削減効果

・親族などの従業員に対する所得の分散化

・法人の与信を利用した銀行融資の利用


 デメリットは、

・法人本業に対する、銀行借り入れの評価に対する影響
(銀行は本業をメインに考える)

・法人自体の決算など管理コスト

などがあげられます。


 短期ではなく、中長期的な視点に立てば、法人を利用しての資産運用の方がメリットが大きくなってくると考えられます。


 しかし短期的には、特に不動産の場合には税務面や手続き面でのコスト上昇
なども考えられますので、よく試算の上で検討する必要が出てきます。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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