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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「米国市場調整時の対処を考えながら利益を確保していく」=
(有料メルマガ第447回・2017/8/29配信号)
※2017年8月現在の内容です。留意してお読み下さい。
(前略)
アベノミクスがスタートした後の好調な5年間の日本株市場でも、毎年の12ヶ月間のあいだには約束されたように大きな暴落が起きました。
今年も毎年約束されている暴落はこれから起こるかもしれないと考えて、バーゲンセールが起きた時に、しっかりとリバウンドできる企業に投資できるよう、自分の投資能力を点検して強化する。そしてセーフティ・ネットに対する更なる強化対策を実行しながら、年末までの相場に臨みたいと準備しています。
2017年にも『リスクは思わぬところから襲い掛かってくる』と考えていたのに、8月の末まで、大きな波乱が起きていないので、私の緊張感はむしろ高まってきています。
2017年には中国の不動産バブルが破裂して、経済的に苦境になる可能性もあると心配していたのに、投資家は無頓着です。
トランプ大統領(暴走または罷免)リスクや北の核ミサイルリスクもあります。
でも、すでに多くの投資家が知っている事態で発生する株式市場の下落より、いま予想されていない危機が突然に発生して起こる暴落のほうが大きくなる可能性も存在します。
つまり株式などのリスク資産に投資する時は、
『まだ誰も気がつかずに知らないリスクが、いつ起こっても不思議ではない。』
ということを覚悟したうえで、
「リスクは避けるものではなく管理するものである」
と考えて、リスクが起きた時に助けになるセーフティ・ネットも計画的に準備しながら、投資を行っていくことが大切なことだと考えています。
投資環境が良くて、自分の運用成績がいい時ほど、油断して利益を増やすことばかりを考えて投資行動を取っていくと、自分が想定していないリスクが起こって、いままでの利益や努力を吹き飛ばすことも良くあるので、用心が必要です。
リスク資産への投資ばかりではなく、仕事でも、人生でも、常にリスクは存在しています。リスクは避けようとしても避けられるものではありません。
どんなに現状でリスクの存在を想定して、リスクにかかわり、リスクをコントロールできていると考えても、リスクは自分の予想をすり抜けて襲いかかってきます。
いまでも、福島の原発事故が起きた時の恐怖は薄れていませんが、地震国日本で充分以上に高い耐震設計をしてリスクは管理されていると考えられてきた原子力発電所でも、想定以上の自然災害(=地震による大津波)により大変な危機状態に落ち込みました。
株式投資においては、投資している企業自体の業績が悪くなることもあるし、業績は順調だったのに取引先が倒産して、突然大きな不渡りをくらい、不良債権が発生することも起こります。
企業の業績は好調でも、政治的リスクでも自然災害のリスクでも、世界中の株式市場が暴落することもあり得ます。
日本株への投資家はイギリスの国民投票の直後も、アメリカ大統領選挙の直後も、イギリスの株式市場やアメリカ本国の株式市場より日本株が大きく下落すること、そして日本株の下落率の方が当事国の株式市場より大きくなることも経験しました。
だからこそ、自分の収入や資産背景など経済的実力を、しっかりと自分で把握した上で、いろいろな資産への分散投資を行う。さらに借金を活用したレバレッジ投資は厳に慎む。このようなことが大事なことだと考えて、実行しています。
ただ3.11世界同時多発テロの暴落も、リーマンショックの後の暴落も、東日本大震災後の暴落も乗り越えて、株式市場は暴落時点から回復してくれました。そのことも忘れてはいけない過去の大切な経験です。
自分の人生から逃げることが出来ませんが、リスク資産への投資は、すっぱりと止めてしまうことも可能です。
しかしやめてしまったら、過去の暴落のあとに常に起こってきたリスク資産の回復による利益を取ることが出来なくなります。その覚悟を持ってリスク資産に投資するかどうかを決めることが必要です。
最初に書いてきたように、相場テーマに乗っている企業の株に投資したほうが、短期的には運用成績は良くなります。そのことも意識しながら投資対象を選ぶことも必要だと痛感させられているこの頃です。
ただし、自分の経済的、資金的状況をオーバーしないように、しっかりと分散投資を続けながら、多くの投資家の支持を受けて上昇しやすい相場テーマに乗っている企業も研究銘柄に増やして行きたいと調査を進めています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)