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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「今年の利益の3割を現金化して大半を証券会社の外に退避させた」=
(有料メルマガ第450回・2017/9/19配信号)
※2017年9月現在の内容です。留意してお読み下さい。
(前略)
資金を準備するとともに、どんなに景気が悪くなっても安定的にキャッシュを生み出すことのできる高い収益力を持つ企業は何処かを探し出してリスト化しています。
大きな株価の下落が来るときは玉石混合でほとんどの企業の株価が大きく下げるので、普段の冷静なうちの、そのような企業をリストアップしようと考えて実行しています。そのような企業は通常の投資環境のときでも、株価が上げることが多いです。
また私は株式投資を始めてすぐにブラックマンデーを経験し、その後もずっと株式投資を続けているので9.11世界同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災など多くの日本株の暴落後にも、必ずリバウンド相場がやってきて、ファンダメンタルズの良い資産株のうち収益力が高い企業に投資しておけば大きく利益を確保できる経験をしてきました。
そして、自分の投資能力を点検して強化することも実施しています。
株式投資への投資額を減らしたので、現在のポートフォリオの銘柄群は株価上昇に勢いがある投資テーマに乗っている企業(⇔例えばEV関連銘柄、ロボット関連銘柄、IoT関連銘柄など)への投資額を増やして、配当取りのために投資していた銘柄に関しては1年分の配当額をこえる上昇を短期間にしたときは、感謝して利喰いして、更に株価が上昇しそうな配当利回りの低いテーマ株にシフトするようなことも行っています。
(中略)
コアに関しては下げた時に買い増して、まだ持ち株を増やす段階です。
このようなうまくいけば株価が半年くらいで2倍以上に上げそうなカンニング銘柄を増やしているほかは、キャピタル・ゲインが期待できるテーマ株や、優待投資家が優待目当てに買い増してくる魅力的な優待のある銘柄にも分散投資を増やしています。
そのような企業への投資を増やしていくなら、投資額を減らしても、運用成績は上がっていくと考えています。
ただ、このような値動きの激しい株に投資する時は、福沢桃介の次の2つの教えを常に意識するようにしています。
株式投資で成功して後に実業家として大成した福沢桃介の名言です。
『順波には乗り、逆波は逃げよ。成功は機を見るに敏なるにある。』
『人間の成功に、運、鈍、根という三つの資格が数えられる。その中でも、事業経営に一番必要なものは根すなわち執着である。
その反対に、株式相場に執着はもっとも禁物だ。
いつでも見切りよく転換することを心がけて、一度に全部をすくいとることをしてはいけない。
シナの五祖禅師が『福不可受尽』といったのはこのことで、福をあまして八分に甘んじ、いさぎよく見切るところに転換の妙がある。』
私はキャッシュを証券会社の外にシフトしたことで、自分が予想もしなかったリスクが思わぬところから襲い掛かってきたとしても対応できる準備ができているので、有事が発生しても冷静に対応できると考えています。
イギリスの国民投票でEU離脱が選択されるとは予想もしませんでしたし、トランプ氏が米国大統領に選ばれることも予想できませんでした。
常々、このコラムで書いてきたように、2017年の9月まで中国の不動産バブルが破裂して、経済的に苦境になることを心配していました。その他にも北朝鮮有事、トランプ大統領の行動など心配事の種は尽きません。
しかし、すでに多くの投資家が知っている事態で発生する株式市場の下落より、いま予想されていない危機が突然に発生して起こる暴落のほうが大きくなる可能性も存在します。大地震がいつ襲ってくるかわかりません。台風の勢力も強くなり、豪雨災害がいつ降りかかるか分からないということも考えておく必要が出てきました。
つまり株式などのリスク資産に投資する時は、『まだ誰も気がつかずに知らないリスクが、いつ起こっても不思議ではない。』ということを覚悟したうえで、「リスクは避けるものではなく管理するものである」と考えて、リスクが起きた時に助けになるセーフティ・ネットも計画的に準備しながら、投資を行っていくことが大切なことだと考えています。
(後略)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)