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ボルトン補佐官の退任により米政権の方策に軌道修正が出てくれば、少なくとも1ヵ月間程度はリスクオンの展開も考えられます。これでダメなら、やはり間抜け大統領の場当たり政策の拙さが再確認されるのでしょう。
それにしても火曜日までの10連騰には驚きました。幾ら強気相場でも多少は休憩が入らなければ息切れが心配になります。
8月26日の安値から計算すると、日経平均は火曜日までの15営業日で約1,740円(率にして8.59%)も値上がりしました。本日も(AM中時点で)上げていますが、22,000円台は5月第一週以来です。
米国でも相場動向に変化がみられますが、上がり方のスピードから見て、日本株の保有が少なかった投資家の買いとともに、先週金曜日のメジャーSQでのポジション調整も含めて短期のファンドによる買い戻しが多いと感じます。
今日は指数銘柄が優先して買われているようですが、22,000円に乗せてからは少しポジションを減らしています。今は中央銀行への緩和期待以外にはこれと言った材料も思いつきませんし、転ばぬ先の杖と言うことで(^^)。
さて、前回「投資の基本は成長する市場、または成長すると思われる対象に投資すること」と書きましたが、もう一点、気になることを書いてみます。
私の師匠の一人が仰っていたことを、そのままに書いてみようかと思います。
「誰もが利回りと言う概念を軽んじている。それ故に、値上がりしているマンションを7,000万円や8、000万円と言うもの凄い額で買おうとしているが、そのお金を投資に廻して数%の金利で複利運用する必要性を見落としている。」
「仮に大きなリスクを取って7%で運用できれば10年で倍になるし、20年で4倍にもなる。10年なんてあっという間に過ぎてしまう。」
「もちろん、リスクを取らなければお金は増えない。」
「ところが、彼らは増やす投資では無く、大きなリスクを取って(無理な借金をして)まで高額なマンションを買って一生金利を払い続けようとする。それより、しばらく我慢して運用し、お金が増えてから安くなったマンションを買えばいい。」
「ちゃんと計算出来る人なら複利効果の凄さを理解できるはず。収益を生まないどころか逆の複利効果(借金)で苦しむようではお金は増えない。今はもう高度成長の頃の日本とは違うのに同じことをしようとしている。」
確かに複利効果は絶大です。
長い視点で投資出来るなら複利効果による資産増加は不動産や株式などの値上がりを上回ることは歴史が証明しています。
もっとも、今は世界的に成長鈍化の兆しがあり、債券の利回りが低いため高配当株式で利回りを得ると言う流れも間違いでは無いと考えます。
日本は間も無く毎年50万人以上の人口が減る社会に突入します。
票集めだけが目的の政治家が語るような明るい未来を信じる訳にはいきません。着実に、そして徐々に加速しながら地方の過疎化は進み、あと10年もすれば明らかに今とは違う世界が広がっていると言うことも心に留めておかねばなりません。
そんな中で30年以上の大きなローンを組むリスクは以前にも増して大きくなっていると思います。
夢想するだけで北方領土が返ってきたり、都合良く中国や朝鮮半島との摩擦が無くなることもありません。そして、いつ終わるのか分かりませんが、振り返ればリーマンショックから10年以上経った今は世界的に異常な金利状態にあり、何があっても可笑しくないとの前提で投資行動を考える場面では無いでしょうか?
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)