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このところの株高でいつの間にか東証1部の時価総額が約616兆円となってきた。
米中貿易摩擦の影響を不安視するよりも好需給(外国人の買い戻し、自己株買い、公的資金の買いなど)に支えられた株高との印象はぬぐえないが、この先もネガティブな要因を織り込みながら堅調な推移を辿っていってほしいと願わざるを得ない。
但し、相場に波乱はつきもの。
強気を言って逆を行くよりは多少慎重なスタンスを取りながら結果として上昇パターンを描けると良いが、とにかく頑張れ!!と言いたい。
世界3位の経済大国である日本の2019年の名目GDPは推計で約557兆円。東証1部の時価総額を下回っており、世界各国に比べ伸びがほとんどないことは皆さんもご存知の通り。消費税増税でGDPの6割を占める消費の伸びが抑制されたことが日本経済の成長を阻害してきたことは多くの識者が指摘する通りである。
それでも法人税減税効果から企業の利益は増加し配当や自己株買いに回す余裕も拡大してきたことで市場の時価総額は底堅くなってきた。また運用側も日銀のETF買いを通じて市場から浮動株を吸い上げてきたとの印象で、とにかく頑張れ!!と言いたい。
日本最大の時価総額企業トヨタ(7203・21兆円)は世界市場上位50位以内には日本企業では唯一入っているが、その位置は下位にあり1989年のバブル経済華やかなりし頃のNTTを始めとした32社もの日本企業がランキングに名前を連ねる時代とは隔世の感がある。
とにかく頑張れ!!と声を大にしたい。
株式市場には3700社余りの企業が上場しているが、千差万別。世界のAI企業に投資し成長を図るソフトバンクG(9984・9.5兆円)やファーストリテイリング(9983・6.7兆円)など世界の高時価総額企業に挑戦しようという企業群は存在するが、米国のGAFAに匹敵する企業は見出せない。日本株の元気のなさはこうした点にもよると断言できるだろう。
今や世界の株式市場でもローカルな存在になり下がった日本の株式市場。
それでも各投資家はそれぞれに銘柄を吟味して投資しポートフォリオを構築することになる。
世界に挑戦する企業を応援しよう。
とにかく投資家各位も頑張れ!!と言いたい。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)