新型コロナウイルスが世界を揺るがしてから1か月ほど経過しようとしている。滑稽とも思えるWHOの中国への斟酌が多くの死者につながったとの見方もできるが、よくよく考えてみると死んでいく感染者の多くは60歳以上の老人だ。若くして亡くなる方も中にはいるが、遅かれ早かれ老人は死に至る運命にある。それが新型コロナウイルスへの感染で命を落とすか、交通事故や災害、癌で命を落とすかの違いだけであって人間の運命としてはいずれは命が尽きることになっている点で平等なのである。
いずれ命が尽きることがわかっているから人間は子孫をつくり、育てその新たな命を後世に引き継ぐことになる。過去から現在まで同じ営みを人間は続けてきた。この連綿と続く人間の営みを途中で絶やすことになってはいけない。
未来に続く命を老人が先にこの世からいなくなることで守るようにできている。老兵は消え去るべし。何も言わなくても自然体で人間の運命はそうなっている。
60歳で命を落とすか80歳で命を落とすか、100歳で命を落とすか人生はいろいろ。運命もいろいろだが、誰しも長生きはしたいと思うだろうが、太く短い人生もあって良い。目に見えない敵に敗れてこの世を去る老人にはなりたくないが、これも運命。致し方ない。
60歳代となったソフトバンクグループの孫正義氏などまだまだ意気軒高、まだ当分は経営者として卓越した存在となり続けるだろう。サラリーマン経営者にはない迫力があふれている。3Q決算の説明会ではそうした孫正義氏の生き様をありありと示してくれた。
人の生き方もいろいろ。運命もいろいろ。命あるまで精一杯頑張ることにしよう。これからの活躍が嘱望される新たな人類が着々と育ってきている。彼らにこれからの人間社会を担ってもらう必要がある。
命尽きるまでに若い世代にバトンタッチしていくのが私を含めた元気な老人たちの使命だろう。中国発新型コロナウイルスの脅威を跳ねのけて早く本格的な春の到来を心待ちにしたい。
(炎)
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