武漢発新型コロナウイルスによる肺炎の累計の感染者が日本ではようやく1万人を超えたとメディアは伝えているが、日本の総人口は4月1日現在で1億2596万人(総務省統計局)となっており、これを差し引くと1億2595万人の非感染者が戦々恐々とする中で生活しているということになる。
考え方や表現の仕方では新型コロナウイルス肺炎に感染していない人口が1億2595万人もいるという視点もあって良さそうだ。
これを年齢別に見ると65歳以上が28.4%、3588万人を占めており、その中でも糖尿病や高血圧などの感染リスクが高い人に対しての配慮は必要だし、15歳以下の子供たちが感染しても重症化しないように努めることは重要なことだと思うが残った15歳から65歳の現役世代7500万人には様々な工夫を凝らした経済活動をしてもらうべきではないだろうか。
PCR検査(これまでに9万人余りが検査済み)が十分にできていない中での1万人超えなので、実際にはその何倍かは陽性ながら症状が軽い人たちが存在していて、感染拡大が続いているというのが実態なのかも知れませんが、メディアでは感染者(芸能・スポーツ関係者)の苦し気な表情を映し出したりして国民に恐怖心を煽ろうとするが、インフルエンザに比べると感染者も亡くなる方も今のところ少ない。症状が軽微な潜在感染者がいなくなれば感染拡大は収束に向かうだろうが、なかなか収束の兆しは見出しにくいとは言え国民全体への緊急事態宣言で不要不急の外出自粛の効果がそろそろ出てきてもおかしくない。
海外のような幾何級数的な増加ではなく日本特有のジワジワと増加する動きではあるが、海外のような死亡者の急増に至っていない点をむしろ評価すべきだとの意見も出ている。
1万人余りの感染者のうち重症者は4月19日12時現在で217名。これらの重症者は病院での手当を受けて回復を待つことになる。軽症者も含めて陽性から陰性に変わり観察期間を経た退院者は1142名でこのところ増加傾向が強くなってきた。
その一方で累計死亡者数は240名。但し、その多くは高齢者。メディアにはもっと退院者のデータも示すべきだが、多くは新規感染者数から報道されてしまう。
この感染者増加の状況や医療崩壊となる可能性、政府の対応遅れなどをやたらと煽り続けるメディアのアナウンサーなどが感染したことでやや大人しくなりつつあり、ソーシャルディスタンスの対応などで放送現場にも感染が拡大しても経済的に困ることのない放送局側にも他人事としての報道側から幾分かの緊張感が漂っている。
1億2595万人の国民のためにも早期の経済活動復活への道筋が示されることを祈る。
(炎)
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