3月の時はパニック的な売りが売りを呼び大きく下落した。そして、今まさに第2波が到来している。米国での死亡者も3月に比べて増加傾向を示している。
日本においても死亡率は低いが感染者は10代から30代までの若者の感染者が爆増している。それに伴い高齢者も増加傾向を示しつつある。
本日(30日)も東京都で367人感染と発表された。重症患者も22名と増加している。
その報道があっても株式市場はちょっとした売り材料になっていたが、反対に新型コロナ関連株が物色された。「プレシジョン・7707」検査キッド関連銘柄が物色対象になり、マザーズ市場は上昇しておわりました。この動きからも超不思議な株式市場です。
無論、米国市場も同様です。
複数の州で感染者拡大の報道が続いていましたが、多少売り材料になっても、新型コロナワクチンがフェイズ2、フェイズ3に開発が進展したことについては大きな買い材料にしており、株式市場は上昇した。ナスダック市場は最高値を更新する動きを示していた。
今は多少買い過ぎの面を考慮した売りが出て、軽い調整をしています。しかし、決算発表が始まりテクノロジー関連・情報技術関連が好決算を出していることで、再度買い戻しが入る相場になっております。現状の生活環境が悪化していることについては、ある程度織り込み済みと見ている節があり、大きな売り材料になっていない。
世界的に見ても株高はウェルカムで、売り方を排除するような動きを示している。空売りが増加して需給関係の切迫から、下落相場にならず、下げても戻りを演じる株式市場を作っている感じです。
米国でも株価が下げると。金融担当者・政策担当者から必ず、甘い言葉で株式市場を支えている。
米国では米中関係が悪化しており、大きなマイナス要因なるが、大統領選挙の年は、定説で株式市場は大きく下落することはないと見られていた。
だが、今回の「新型コロナ」は一大事であった。トランプ大統領にすれば、株式市場を低調な動きにはさせられない事情があり、矢継ぎ早に景気支援策を4回も出した。
日本国内も同様で、3月の日銀の積極的な買い。また、GPIFの買いが今の株式市場を支え。日本でも2回、景気支援策を打ち出した。
ただ、米国とは違い、日本では、指数のみが高値圏を維持している。実態はかなり悪い状況になっている。「キヤノン・ニコン」が新安値を更新(3月時よりもかなり叩かれている)。その他「トヨタ、京セラ、丸紅、日本製鉄、富士電機」など主要企業も超低水準で推移している。
上昇基調2に対して7が下げている(日経平均と同水準が1程度)。故に「ソフトバンクG,アドバンテスト、エムスリー、テルモ、東エレク」など高値を維持している銘柄が潰れると、日経平均は今の為替相場(ドル円相場)か
ら見ても20000円を割り込んだ水準になると考えられる。
中国当局が「株式市場が上昇すれば、一番の経済効果がある」との論表が出て、一時大きく上昇。それに倣うように、世界的にも株高政策が続いている。 無理やりでも、そのようにしないと世界危機が到来すると見ている向きがある感じです。
そのように、今は怖い相場と見ています。
ここは好決算銘柄の動き、この悪い時期でも利益を上げる企業をウォッチしたいです。
今回の決算発表は重要です。
市場の反応もしっかり見守りたい。選別される相場になるでしょう。
「薄氷を踏むが如く」
(大魔神)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)