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京大農学部出身の岩里政男さんが97歳で亡くなられました。
こう言ってもピンと来ない方が多いのかも知れませんが、22歳まで日本人として生活し、日本語で物事を考え、発言していたあの李登輝元台湾総統が嚥下性肺炎で亡くなられました(93歳で亡くなった筆者の父親も同じ死因で
した)。
そうです。台湾の総統(大統領)を1988年から2000年まで3期間務められ、民主主義と自由という思想を台湾国民(敢えて国民と呼ぶ)に後を継ぐ方々(現在の祭英文総統も弟子の一人)に根付かせてこの世を去った偉大な政治家。
台湾の民主化を日本人の心を持った親日家の李登輝さんが推進し、台湾を親日国家としての位置付けとして頂いたことに日本人は心より感謝しないとなりません。
これまで、やたら隣国に嫌がらせを受けてきた日本にとって李登輝さんの存在は救いでした。また、あのあふれる笑顔はなかなか心根の腐った私利私欲に走りがちな日本のベテラン国会議員の顔には見出せません。
一人の偉大な政治家の死は悲しい出来事には違いありませんが、後を継ぐ人々にバトンタッチされ、大陸の勢力に虐げられてきた台湾が国土の広さよりも民主主義国家としての体制を整えて今日に至っていることに日本はこれからの時代を台湾という国家とともに歩む決意をすべきではないでしょうか。
日台間を生きてきた李登輝元総統の死に心から哀悼の意を表したい。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)