日経平均は、12月に入り27000円を目指す動きを示したが、26800円台に入ると必ず売り優勢になってしまい、11月30日を含めこの12月、11回の26800円台まで買われるが、終値ベースで26800円台の引けた日は4回と、高値でも26894円、26889円と26900円近くまで上昇するものの、引け値が26700円台になり、売りに押される動きが半月ほど続いている。
 弱い動きになっているようにも見えるが、半面、26500円台では必ず買い戻しもあって下値も堅い。

 このような相場は、11月初めより本格的な上昇が始まり、一時ちょっとした押し目はあったものの、23000円台から26000円台と3500円超の上昇示現。12月からは26000円台での高値もみ合いを続けていますが、株式市場が上昇すると、新型コロナ感染者も増加傾向を示し、相関関係があるのか、共に上昇している(17日も東京都の感染者数800人超と報道されたが、日経平均はしっかりとした動きを示して26800円台で終わる)。
 前回も7,8月時感染者が増加傾向示した時期も株式市場は7月末の押し目はあったものの、その後上昇している(5月下旬20500円前後から9月初めに23000円台まで上昇、2500円程上昇)。

 一般の報道機関、テレビのワイドショーでもコロナ感染拡大で社会不安がある中、株式市場だけが活況。バブル的な動きにも見える。{コロナバブル}とも言われている。


 ある大手証券のアナリストが、感染症が蔓延する時の株式市場の動きを検証した。
 その調査によると。1918年から1919年の「スペイン風邪」のパンデミックの後第一世界大戦の終結もあったが、ダウ平均は3.8倍上昇。
 また、1968年「香港風邪」の後の香港・ハンセン指数は6年間で30倍の大きな上昇を示した。
 2003年の「SARS」がブレークした際にも中国の上海指数も同様に2007年には2200ポイントから6000ポイント台まで上昇した。

 過去の経緯から、感染症が拡大し、その後長期に渡りその国が大きく株式市場が上昇している。
 今回もその動きが既に始まっていると。米国でもFOMCで2021年も引き続き金融緩和措置を取ると。多少長期金利が上昇しても、デフレの脱却を目指している(EUも同様に緊急緩和策を続けている)。

 世界の金融当局が金融市場に大量の資金供給を行い、カネ余りからも株式市場に大量の資金が向かっていることで、更なる相上昇場も想定していると。強気の見方です。

 反対に、新型コロナ感染がワクチン効果で終息に向かう場合には、今までの財政・金融対策はなくなり、景気に明るさが出てきた場合には株式市場はそれを先読みして、下落することも考えられる。また、インフレ懸念も台頭して金利上昇を引き起こし暴落もあると読む方もいるようです。


 ただ、年末・年始、菅政権に問題が起こらず安定していれば、株式市場は多少の調整があってもしっかりとした動きだと。特に今はバリュー株の底上げ相場を演じており、出遅れ銘柄などをウォッチしたい。
 マザーズ市場も2か月の調整でかなり整理整頓できたのではないかと見ております。そろそろ切り返しの動きも期待できると(今は菅政権が問題です)。


 海外投資家の買い越しが続いていますね。強気維持の感じです。


(大魔神)


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