マザーズ指数は昨年、10月14日に高値1368.19ポイントを示現後、外国勢の先物を絡めて売られ、下落し、更に12月には75日移動平均線も割り込み、売りを誘う動きになりました。

 この時期、個人投資家中心に節税対策の売り物もあったと市場関係者が語っていましたが、マザーズ市場は12月22日に1125ポイントまで下落しました。ただ、その節税対策だけではなく、ヘッジファンドと見られる、短期筋が先物売りで売り仕掛けをしていたとも言われており、その間、戻りがあっても、先物をその都度売り叩く仕組みを組んで下げさせていた感じです。
 その動きは今年に入ってもありましたが、先週から下値を拾う強い動きが見られ、底固さを示していました。


 そのような状況下で先週金曜日、1月15日からIPO銘柄への物色が始まっていました。
 「バルミューダ・6612」「ENECHANGE・4169」の両銘柄がストップ高を演じていました。
 その後も堅調なその動きをきっかけに直近の昨年12月上昇したIPO銘柄が次々と物色対象になり、「プレイド、ココペリ、ヤプリ」など、本日21日は、「FASTFITNESSJAP」がストップ高でした。
 その他でも「東京通信、いつも、スタメン」なども物色対象になっていました。積極的な動きが蘇っています。


 米国市場でも「Netflix」の決算内容が良く、巣篭りIT関連企業が物色の対象になったことで、日本市場でもその流れを受けて、マザーズ市場全般が買われていました。
 先のIPO銘柄も物色対象でしたが、昨年、8月、9月、10月の始めまで上昇していた先物に絡んだ銘柄群、「BASE、マクアケ、HENNGE(本日高値を奪回)、メドレー、マネーフォワード」なども巻き戻しの動きを示し、マザーズ指数を押し上げていました。

 昨年12月2日の戻り高値1279ポイントもあっさり奪回し、本日、1月21日、1283ポイント、市場内での買い意欲が盛り上がってきたと思われます。

 また、昨年もIPO銘柄中心の上昇相場やバイオ銘柄中心の上昇相場がありました。その動きがここ表れてきた感じがします。
 IPOでは上記した銘柄やバイオでは「そーせい」の動きが良くなり、昨年11月後半から上昇を示し2000円台を回復しました。その他のバイオ銘柄にもちょっとした材料が出ているがピクピクしている銘柄も見られます。


 IT関連、EC関連、バイオ関連、巣篭り関連などの動きを見ていきたいと思います。ただ、米国市場は今、まさに決算発表が始まっているが、それらに関わる企業業績の状況も確認しながらウォッチして下さい。


(大魔神)


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