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1月末に考える
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1月末に考える

2021-02-02 10:46



     昨日はNY市場が2%~2.6%ほど急落し、それにつられて本日の日経平均株価も28,000円台前半まで売られています(14時現在)。様々なコメントがネットに流れており「暴落の始まりか?ヒヤヒヤしているうちはまだ大丈夫か?」などと考えますが分かる訳も無く(苦笑)、もっと下げたら買おうと考え、いわゆる放置です(笑)。

     昨年10月末の日経平均株価22,977円から、今月14日の高値28,979円まで僅か2か月半で実に26%もの上昇です。その一方、東証一部の時価総額は598兆円から691兆円へと93兆円(約16%)ほど増加しました。

     活況な相場が続いています・・・が、上記の上昇率(%)の差は何か。
     これらの差は日経平均株価の値上がり率が株式市場全体の値上がり具合を表している訳では無く、上記の率の差は日経225平均(指数)の変動に寄与する銘柄ほど多く買い上げられた結果と言えます。

     例えばソフトバンク、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、アドバンテスト、KDDI、信越化学、エムスリー、リクルート、ファナックと言った、少し動いただけで日経平均株価への影響度が高い銘柄群が買われた結果です。
     注意点は、日銀などの買いにより指数採用銘柄ほど需給がタイトになっているため、一律に指数採用銘柄が買われるだけで日経平均株価が上がり易くなっていることと、指数を利用するファンドなどが意図的(効率的)に指数を上下動させるために、これらの銘柄ばかりに売買を仕掛けるケースもままあることです。

     日々のニュースでは「日経平均は幾ら上がった、下がった」と報道されますが、本当の市場動向とは言い辛く、日経平均株価が株式市場の実態を十分に表していないと言われる理由の一つです。

     いずれにしても変動が大きくなる程に注意が必要かと。


     ワクチン普及への期待や中央銀行による金利圧縮の継続、大型の景気対策の継続など、強気な解説が色々と伝わってきますが、これらは全て昨年10月中でも言われていたことであり、これに大統領選の結果が加わった(不安要素が減った?)訳ですが、この数か月間でそれ程の環境変化があったのか?

     現時点で景気回復の主導権を握っているのは弾圧により言論の自由を封じ、且つ世界のルールを勝手に捻じ曲げる独裁政権です。対する民主主義国家の代表国では内紛状態が続き、民主主義の主導役であるはずの欧州でも経済状況や格差、人種差別などで一枚岩になりきれません。東南アジアや中東では春秋戦国時代のような合従連衡が入り乱れ、そして我が国日本では依然として老害勢力が強過ぎて改革が遅れ気味です。

     果たしてゼロ金利とバラマキによって、何処まで株価は騰がるのか?
     米国政治の変化や大型の景気対策などなど・・・、色々な理由はありますが、
     要は市場に流れる巨額資金の行方次第、センチメント次第とも言えます。


     先日も書きましたが、我々一般投資家が出来る事(投資)は、銘柄や市場なりを研究しつつ「将来性がある」と考えた投資対象を「安い!」と感じた時に買うのが仕事で、「高いのか安いのか分からない。何だか不安だなぁ~」と感じたら様子見が必要です。
     相場は逃げませんし、市場がどんなに強気だろうと弱気だろうと、最大でも10年以内には買うタイミングが必ず来ますから、慌てないのが一番です(笑)


     余談ですが、昨年11月頃?に本メルマガでマクビープラネットを取り上げ(執筆)ていた方は流石です。投資のヒントになるデータを見つけたらちゃんと研究しなければいけませんね(;^_^A。
     最近は山本潤氏をはじめとして沢山の方が色々な銘柄を挙げてくれますので良い勉強になります。


     それにしても日本の新型コロナ対策の状況・実態は考えれば考えるほどに分からないことだらけです。民間病院が多いからとか、感染症予算が少ないとか、対応できる医療従事者が少ないとか・・・様々な理由を聞きますが、何とも腑に落ちません。昨年のニュースでは、各保健所と行政機関とのやり取りが手書きのファックスと知って椅子から転げ落ちそうになりました(呆)。今は昭和か?・・・と。

     欧米などに比べて人口当たりの医療従事者の数にそれ程の差は無く、病床数など設備はトップクラスと言うのに医療崩壊が叫ばれています。日本の数倍~数十倍の感染者や重傷者が出ている欧米からは医療崩壊のニュースは余り届きません。
     アメリカでは行政の指導により重症患者用病床を2か月弱で10倍にまで増やしたと聞きましたが、日本は数十%程度に留まります。この1年間何をしていたのでしょう?そして何故に近しい対応が出来ないのでしょう?流れてくるニュースやコメントだけで納得されている方は少ないのではないでしょうか。

     メディアからは(視聴率稼ぎの為?)素人コメンテイターを並べて、ひたすら「大変だぁ~!」と煽るだけで実態を分析した(納得する)ニュースが出てきません。浅はかな番組作りによるためか?政府に隠したい(国民に見えない既得権など)別の事実があるのか?

     欧米先進国に比べて圧倒的に少ない重症患者数でも医療崩壊が叫ばれる中、納得のいく理由が知りたいです。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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