本年初めから、グロース株から徐々にとバリュー株物色へと変化していました。特に今年始めは「素材株」が顕著に上昇を始め、「非鉄・鉄鋼・ゴム」その流れに乗って「銀行・証券・地銀・保険・リース」と言った金融株も総じて盛り上がりを示していました。

 ただ、それらに3月20日前後を境に陰りを示していました。また、今週初めには米国の投資会社アルケゴス・キャピタルの損失問題が出て、クレディースイス、野村HDを合わせて株価下落し90億ドルの時価総額が失われたと報道機関が伝えました。また、米国金融当局も本格的な調査に乗り出すと表明しています。ちょっと問題解決まで金融株には悪い影響も考えられます。
 その為、バリュー株全体にも利益を確定する動きも見られています。特に買い続けていた、GPIFが株式のポジションを減らし、債券へと資金移動している節があります。

 その動きから、今週に入り、静かに調整していた半導体関連や、国策関連(再生エネルギー、EV、環境)などに買いが向かっていました。特に東エレクは先週24日から上昇の兆しを示し、ここ連日4日間(4月1日現在)続伸
で高値を更新しました。アドバンテスト・SCREENが1万円台に入り年初来高値を更新しています。
 その動きに反して、主力株である三菱UFJが3月22日高値に下降相場になり25日平均線も下回る動きを演じています。業績が好転した報道もあったが、小幅高で終わりました。バリュー株の代表格が売られて、グロース株の代表の「半導体・電子部品」が上昇する動きになっていました。

 また、昨年10月に高値を示現後調整が続いていたマザーズ市場が200日移動平均線まで下落、その後切り返しの動きを示し、3月31日、4月1日と新年度を迎えて買い戻し優勢の動きを示しました。
 それほど中心的な物色対象は、まだ見えないが、昨年12月上場の「交換できるくん」が一番手に高値を更新。その動きに即して「ウェルナビ・7342」が2番手に高値を更新しました。
 本日(4月1日)には「東京通信・7359」がストップ高を演じる動き、「プレイド・4165」4000円台に入ると売り叩かれていた銘柄が4000円台でしっかりしていました。また、「ヤプリ・4168」は続伸、「FASTFITNESS・7092」など巻き戻しの動きを示していました。

 そして、バリュー株リードの株式市場が続いていたが、4月より調整をしていたグロース株やマザーズ市場へと資金流入が変化するのではないかと予想しています。

 先週からの動きと物色動向を見る上で、上記の記したように徐々に変化しているように見受けられます。


(大魔神)


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