今週(6月7~11日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で7円21銭上昇し(率にして0.02%の上昇)、2万8948円73銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。
10日(木)に予定された米国の5月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、基本的に様子見スタンスの小動きに終始した週となりました。
日経500種平均株価の採用銘柄で週間の上昇率が首位となったのはエーザイ(4523)でした。7日(月)に米食品医薬品局(FDA)が、エーザイと米バイオジェンが共同開発中のアルツハイマー型認知症治療薬候補「アデユカヌマブ」の申請を認めたことで買いが集中。エーザイ株は週間で40.9%上昇しました。
日経平均株価は、心理的な節目となる2万9000円を超えると利益確定売りが増加して押し戻される展開となりましたが、一方で新型コロナのワクチン接種が進み始めたことによる景気回復期待も根強く、下値には押し目買いが入り、結果として小幅な動きが続きました。
先週も述べましたが、日銀のETF買いが入らないなか、下値はかなり堅くなってきた印象です。FOMC終了後には上値を追う展開を予想します。
(水島寒月)
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