億近読者の皆様こんにちは。

 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。


 小学生に投資のことを教える際には、できるだけ「お金が増えること」に終始するのではなく「お金が増えたらできること」を教えたいものです。

 しかもニヤニヤするような楽しみなことを子供たちが想像できると良いです。


 例えば、ファーストリテイリングの株を2003年ごろの4,000円程度の時に買っていたら、2021年現在では20倍になっています。

 もし貯めていたお年玉10万円をファーストリテイリングに投資していたら、資産は200万円になっているということです。
 10歳の子供が18年間待っていたとしてもまだ28歳です。

 重要なことは、200万円を何に使うかということです。
 200万円を留学の足しにしてもいいですし、さらに投資して増やしても良いです。

 もちろんその200万円の原資はお年玉なわけですから、お年玉をくれた人への恩返しに使うというのも手です。本当の意味で配当ですね。株主還元。


 例えばこのような使い方はどうでしょう。

 200万円のうち、20万円は自分で好きなことに使う。これでも資産は倍になっています。
 180万円で両親とおじいちゃんおばあちゃんを海外旅行に連れて行ってあげる。

 もう、涙涙で喜ぶでしょう。


 子供たちにそんな話をしてみてください。
 もらったお年玉を自分の好きなゲームに全て使ってしまうのか、将来パパやママ、バーバやジージを、驚かせるサプライズプレゼントのために投資するのか。
 子供がニヤニヤしだしたら勝ちです。投資のことを教えてあげましょう。


 証券口座は親権者がいないと開けられないので、パパといっしょにママを驚かせる作戦を立てるというのが現実的でしょう。その逆でも良いです。

 投資でお金を増やすことは自分の欲を満たすためだけではありません。
 お金があれば自分の大切な人に恩返しをすることができます。


 さあ子供達と誰かを驚かせる、長期投資作戦を考えましょう。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)