億近読者の皆様こんにちは。
小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
お金の仕組みを教えることは、経済の仕組みを教えることにつながります。
会社は「人、物、金、(+情報)」で動いていると言われています。
これは経済全体に話を広げた場合にも同じです。
会社では人が働くことで物やサービスが生産されます。その物やサービスは、人がお金を払うことで売れます。働いた人は売上の一部を給与として受け取ります。
お金は経済を回す血液のような役割を果たしています。
このように物やサービスが動く時に人とお金が一緒に動いている、ということを知ることはとても大切なことです。
「お金は経済を動かす道具である」
という事実を理解することで将来の働き方として2つの選択肢があることがわかります。
会社からお金をもらって働くという選択肢と、自分がお金を払って人に働いてもらうという選択肢です。
前者が会社員の立場で、後者が経営者の立場です。
もちろんどちらが正解ということはありません。
プロフェッショナルとしてスキルを磨くことに専念したい方は、会社員(特にプレーヤー)としての立場が合っているかもしれません。
一方で自分は優秀な人を集めてチームを作りたい、という方は経営者が向いているかもしれません。
子供たちと将来の話をする際には、「どんな職業につきたいか」という話題になると思います。
その職業についた後に、プロフェッショナルとして極めていきたいのか、会社を作ってプロフェッショナルを集めていきたいのか、ということを子供たちと話してみてはいかがでしょうか。
一流大学を出て一流企業の中でトップ昇格を果たし、社長にまで上り詰めるという選択肢もありますが、自分自身が会社を興し「お金を払って人、物・サービスを動かしていく立場」という選択肢もあるのだということを、子供たちに伝えていきましょう。
そのような経営者目線を持つことで、どういった企業が上手に人、物、金をコントロールしているのかが見えてくるので、株式投資にも役立つことでしょう。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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