日本発世界的なガーデニング関連企業として存在感を増すタカショー(7590)株が1180円高値から調整を余儀なくされているが、同社の高岡社長から出てくる発言は強気のものであった。
そうは言っても現実の株価は様々な要因で決まるため、経営トップがいくら強気を述べても致し方ないと言われるかも知れません。この調整は先般実施された公募増資による需給悪でもたらされたと言える。
時価は835円で時価総額は146億円。8月23日の1180円高値から直近の安値803円まで31.9%調整。252万株(公募価格886円)の公募増資、29万株の第三者割当増資などの新株発行や84万株の売出が株価の足を引っ張ったほか、全体相場の調整もここに来ての株価下落の背景であるが、ここでは出直りのタイミングを図る局面と考えられる。
既に公表されている通り今回の資金調達は同社の一段の成長を目指すための布石であり、世界企業としての飛躍を果たすための一里塚となる。
東証市場改革ではプライム市場への上場に不可欠な新株発行と言え、これによって流通時価総額が100億円を超える必要があるが、株安では元も子もない。今後の株価が4ケタ台に乗せてこその目標達成となるが、この先の株価上昇の時期は業績で示されるべきであろう。
株価の潮流に逆らうのは困難だが、多少でも好材料はないかと、こうした調整局面で同社の高岡社長に取材を試みた。
コロナ禍の中でのステイホームの潮流でガーデニングが一種のブームとなった感があるが、コロナの収束がガーデニングへのニーズを低下させるというよりも定着させるとの認識をして臨むべきだろう。
短期的な株高局面はファイナンスで一旦の終焉を見たが、今後は同社のグローバル戦略が更に生きてくる筈。短期的な業績拡大とともに一層のグローバル展開への評価をする投資家の増加を大いに期待したい。
先般開催された東京流通センターでの意欲的な展示会もなかなか見応えがあった。
短期的な株下げと中長期ビジョンの下での業績拡大のイメージにそろそろギャップを生じるタイミングとなってきた。
10月20日から始まる同社のテレビCMはWEBプラットフォームを連動させたこれまでにない販促の試みとなる。
日本の産業界初どころか世界で初めての取り組みとなると社長が熱く語っていたのが印象に残る。株価反転への期待も徐々に高まりそうだ。
(炎)
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