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株価急落劇を演じたオークネット
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株価急落劇を演じたオークネット

2021-11-18 14:39



     今年の活躍銘柄の一つだった筆者注目のオークネット(3964)がこのところ急落を演じている。

     つい先日、年初(上場)来高値の2574円をつけ年初来安値水準から2倍になった(元々想定はしていた)かと思うと本日は1744円という安値をつけ、先高期待が一気に消えてしまった感がある。

     オークネットは四輪車のネットワークオークションをコアに、バイクや花卉、更にはスマホやPCなどのデジタル機器、アパレル、バッグ、時計などのコンシューマープロダクツのオークションへとアイテムを広げ、日本発の世界的なネットワークオークション企業へと変貌を遂げつつある注目企業だが、市場は短期的な視点での評価に右往左往している。というのも第2四半期までの業績向上に対して第3四半期が穏健な数字になったため。
     ただ、これは元々同社が考えていた計画でこれをネガティブに考える必要はないのだが、市場では何かに取りつかれたかのように次から次に売りの旋風が吹き荒れている。

     そもそも今年の株高のスタートは1300円から1400円だっただけに今でもまだ利に乗る投資家も多いのだろうが、今後の成長性や事業展開力を評価すれば格好の投資チャンスが再びやってきたとも言えそうだ。

     まだ売り物も出るに違いないが、ここからはリバウンド狙いも入ってくる可能性もある。先日同社のIR担当者に質問をし、返ってきた回答を見る限りはポジティブなのだが、市場は至ってクール。
     もくもくと売りを投じる投資家の存在は無視することはできない。

     PER20倍台の水準から既に14倍台水準まで売り込まれてしまったが、高値覚えをした投資家の買いがコツコツと入る間はこうした展開も致し方ない。保有株を売り上がった投資家の買い戻しと利益確定売りと高値つかみの投げが音をたててぶつかっているがもうそろそろ売る方も飽きてくるのではないかと思われる。明日からは気持ちも入れ替えポジティブな買いも入るのではないだろうか。

    (投資家の思いを筆者が代弁)

     中古車市場を主戦場とする同社にとって半導体不足による新車生産の停滞で中古車へのニーズは高まるとしても出品台数などが減ってはビジネスチャンスを逸することになる。つまり痛しかゆしの状態となっているため2Qまでの好調さから今下期は一休みの状態となる。

     このことを売り材料としているとは言ってもSDGsの視点からオークションという特許ベースのビジネスモデルを背景にモノの情報流通を担う世界的なオークション企業としての同社に株価の下落とともに割安感が出てきたことも事実だから、このタイミングを見逃す必要はないだろう。
     株価の落ち着きを待ちながら中長期スタンスでの投資を心がけて頂きたい。

     なお、同社はまだ中長期的な計画を示していない点がネックだが、来期には中長期的な事業計画を示すとの話だから楽しみにして頂きたい。

     同社は12月決算で100株以上保有の株主に配当金とは別に1000円分のクオカードを贈呈する。1759円の時価だと17万6000円で38円配当(3800円)と1000円分のクオカードがもらえる。クオカード込みの実質配当利回りは2.7%となる。更に1年以上保有するとクオカードは2000円となる。

     今期以降業績が更に伸びれば増配もありうるし、クオカードも2000円分となれば個人投資家にとって投資によるメリットは小さくはない。短期的に下げ続けてきた株価だがどこでボトムを打つのか、当面目が離せない。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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