有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「米国大統領選挙が終わるまで静観していたほうが良さそう」=
(有料メルマガ第406回・2016/11/8配信号)
※2016年11月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
いくら株式投資の本などで学んでみても、自分で実際に『お金』を株に投じて、自分の欲と恐怖を体感して、自分の欲と恐怖に振り回されてもみくちゃにされてみないと、自分がどれほど欲が深く、恐怖心が強いのかを把握することができません。
今のように投資環境が良くなりかけたのに、一気に悪化してしまうことも株式市場では良く起こります。
今年のように年初からの運用成績が悪い場合には、私はトランプリスクが無くなったと早合点して、流動性の高い大型株へのシフトを目指していました。そのためにダメージは、また大きくなりました。
株式投資をスタートすると、恐怖より欲が肥大化するので、自分の肥大化する欲望をどうコントロールするかを学ばないと、一時的に大きく稼げても、投資環境が激変したときに大きな傷(=損)を負ってしまう可能性が高くなります。
しかし、臆病に徹しすぎると、せっかく来た『いい流れ』に乗ることが出来ずに、貴重なチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
自分で大きな損をして子孫に『株式投資はご法度で、絶対やってはならないバクチである』などという家訓を残すような羽目になる可能性を避けるためにも、自分の欲望と恐怖をコントロールする方法を身につける訓練を続けてきたので、失敗をすんなり受け入れて、下手にドタバタ動かないで、間違えた銘柄は切って損を出し、これは市場のほうが間違えていると思える銘柄にシフトをするような作戦を練っています。
ただ実際に大きく投資銘柄を入れ替えるために動くのは、繰り返しになりますが、米国大統領選挙の結果が分かってからです。
今回の失敗の痛手をかみしめながら、しっかりと企業のファンダメンタルズを調査して銘柄入れ替えの準備をしようと考えています。
長い間株式投資を続けてくると、知らず知らずに悪い癖が身についてしまうことが起こります。その悪癖を修正することが出来れば、運用成績はいままで以上に高くなると思います。
ゴルフやテニスなどのスポーツでは、上級者でも当たり前のように訓練を繰り返します。少し訓練をサボるとお金を取って自分のプレイを観客に見せるプロでさえ、試合で成果を上げることが出来なくなります。より強いプレイヤーになるためには日ごろの絶え間の無い厳しい練習が不可欠になります。
株式投資はスポーツより車の運転に似ているかもしれません。車というより自転車のほうにもっと似ているかも知れません。
自動車には免許が無いと乗れません(=無免許運転は法律違反ですから)が自転車は免許がなくても乗ることができますから。株式投資にも免許はいりません。
自転車に乗るためにも練習は必要ですが、ある程度の努力をすれば乗れるようになることが多いです。
しかし最近は自転車の無謀運転をする人も多くて、自分がミスをして自分だけが怪我をするならいいですが、他人を事故に巻き込む危険も多くなります。
携帯電話をかけながら自転車を運転する。雨の日に傘をさしながら自転車を運転する。信号を無視してスピードを出す。車がバックしているのを知りながら強引にバックしている車の後ろを走り抜ける。
こういうルール違反を行なっていれば、いずれ痛い目にあう可能性も高くなります。株式投資でも同じことが起こります。
自転車の無謀運転も怖いですが、株式市場はお金を使った経済戦争のバトルフィールドですから、株式市場での無謀な売買は大きな経済的損失を発生させるので、実践で訓練を繰り返し続けることが必要不可欠になるでしょう。
投資環境が良いときに株式投資を行なうメリットは、まずい投資をしてしまっても投資環境に救われて、ミスが小さくなる(=損が小さくなる)可能性が高いことです。しかもミスが利益を大きくすることも、ありえます。
ただしミスを繰り返し、利益を上げ続けると、悪癖が身にしみこんでしまう可能性もあるので、注意が必要なことは投資環境が悪いときと同じです。
ただ悪い投資環境に慣れてしまいすぎると、チャンスを逃すこともあるので、つい自分い都合の良い判断を行って、フライング投資をしてしまうのは私のなかなか直すことのできない悪い癖です。
直ぐ目前に決算発表があるときは、決算発表を待って決算内容を確認してから新たな投資行動を取る。例えば新規で買うとか、買い増しをするのは決算内容を確認してからにすべきだと感じることが、本当に多くなりました。
トランプリスクがなくなったから投資環境が良くなると勘違いしたような自分に都合の良い甘い判断を行わずに、慎重に投資を行なっていくべきだった自分をしかりつけるよう状況です。いくら投資を長く続けていても、自分に都合よく投資環境を判断してしまう癖はなかなか治らないものです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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