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有料メルマガライブラリから(405)「この下落に冷静に対処することが大事」

2021-12-03 01:05
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     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
     自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


    =コラム「この下落に冷静に対処することが大事」=
     (有料メルマガ第468回・2018/2/6配信号)

    ※2018年2月現在の内容ですので留意下さい。


    【前略】


     今日のコラムの副題は『業績発表を確認してから投資をスタートしても充分に間に合うので、フライングで買って失敗するリスクを避けた方が賢明です。株価は気まぐれに動きます。2週間ほど個別株の株価を確認できない状況に自分を置いて3月・6月・9月・12月決算銘柄の決算短信の発表を見られない状態のなかで、考えた2月の投資戦術はこのようなものでした。』です。

     やはり銘柄研究をしっかり行って、決算短信の内容を良く検討していくことでチャンスを掴むことが出来るのだと思います。最近は業績上方修正を発表した瞬間から株価が大きく跳ね上がる企業の株が多いので、私自身もフライング投資をやりたいという誘惑にかられることが多くなりました。

    【中略】

     しかし、どのような銘柄の株が上がるのか。そして、どのように株価が動くか、現在時点では分かりませんし、機関投資家など大口投資家がどう投資行動をとるのかも予想がつきません。

     ここは、じっくりと腰を据えて銘柄研究を行って、株価の観測も継続して、決算短信を確認してから業績上方修正をした企業の株に投資したほうが良いのではないかと考えています。


     短期投資を増やしてきてから、株価が大きく動くきっかけとなるのは業績の上方修正だということを痛感するようになりました。そして決算短信の発表と同時に業績を上方修正する企業も多くなってきました。
     したがって一番大事なのは狙っている企業の決算短信発表日の確認をしておいて、それまでに狙っている企業のファンダメンタルズ分析を済ませておくことだと考えています。


     私は3月、6月、9月、12月本決算企業の決算短信の発表を優先的に確認しています。

     業績がどれほど良くなっても、短期的には投資家の投資意欲(⇔リスクオフの動きが強いこと)が少ないことなどで、需給が悪ければ、株価は下がってしまう場合も多いです。

     そのような時は、相場と格闘しないで、相場を眺めてチャンスを待つ我慢強さが求められます。

     私の現在の投資戦術としては、過去の業績発表の癖を確認したり、いままでの業績(=直近の一株利益の実績)の通期一株利益に対する進捗率の高い企業の中からターゲット銘柄を選んで、まずファンダメンタルズ分析を行うことを行うことにしています。

     短期投資を始めるまでは投資指標のうちのPERを一番重視して、配当利回り、高配当優待利回りの高い銘柄を選ぶようにしていましたが、現在はPERが高くても業績上方修正を発表した企業の株価は面白いように上げることが多いので上記のように投資戦術を変更しました。

     最近も米国株の大きな変動に連動した日本株の米国株より大きな変動が起こりますが、日本を代表するような時価総額が大きな大型株のほうが株価がより大きく動きます。

     また多くの株が下げる時は時価総額の大きさに関係なく、また業績が良くなっている企業にも、業績が悪くなっている企業にも、同時に玉石混合で株価下落が起こります。

     したがって普段から投資したい業績の良い企業のファンダメンタルズをしっかりと調査して把握していると、予想以上の大きな株価の下落が起こればチャンスの時だと考えています。

     しかしミスターマーケット(=投資家の総意、投資したい企業に投資している投資家の総意という意味で使っています)の判断と、自分の判断が大きく違うことも良く起こります。だからこそ株価の動きを継続的に観察し続けることが大事です。

     この株価の下落はチャンスだと考えて買いに走ると、そこから大きく続落し、意地をはって買い増していくと、気がついたときには当初に予定した以上の株数を買っており、しかも大きな含み損を抱えてしまうこともでてきます。

     下げていた株を買い増していき「しまった、予定以上に買いすぎた」と感じたときは、直ぐに損切りするのではなく少し我慢していると、一旦リバウンドしてやれやれと一息ついた後で、もっと大きな下落で株価が沈み込んでしまい、自分が恐怖に負ける事態(=リスク)も起こりやすくなってきます。

     例えでいえば、少しボール臭い玉でも、バットを振っていくと、バットに当たって、当たりそこないの打球が、運が良いことに野手のわきをすり抜けたのでヒットになると勘違いすると、他の野手の好守備でダブルプレーを食らうということも起きてしまいます。

     だから私は、予定数以上に買い増してしまった株数については、少しの利益でも(=買った株価より上がった分については売るということで、平均買いコストでみると含み損でマイナスの状態でも売るということです)利喰して、当初予定していた投資株数まで減らすように努力しています。

     幸運で利益が出るところまで株価が戻したからといて、予定以上に買った株数を欲ばって全て買い持ち(=ホールド)すると、予想もしなかった突風(=リスク)が市場を襲い、大きく損をしてしまうという経験を過去に何度もしてきました。

     最初に計画していた投資株数は、自分の投資資金やポートフォリオ構成から考えて決定した株数です。その株数を予想以上に株価が下がったからといって増やすのは、リスク管理の点から問題です。

     たまたま、そのとき買った株数をホールドして、大きな利益を上げてしまうと、自分のリスク管理が甘くなり、のちのち大きな危機を招いてしまう失敗を、いやというほど経験してきました。

     このような過去の経験から、自分のリスク管理のルールは投資環境が悪いときばかりではなく、良いときにでも守っていくべきだと考えています。

     投資するタイミングは従来より難しくなったと感じていますが、業績上方修正などを行った企業の株価がいったん上げても、相場環境で下げてきたときに安く買い、その後のリバウンドを取りながら、配当や優待を狙うのが3月までの投資戦略としては有効になると考えています。



    【後略】


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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