億近読者の皆様こんにちは。小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
実は、お正月は家庭で金融教育を進めるチャンスだとご存じでしょうか。
今回は、子供にお年玉をあげときに、「投資の話」をしてみませんか?という提案です。
まず、お年玉の使い道としては以下の4つがあることを教えましょう。
1.貯蓄
2.消費
3.浪費
4.投資
子供は自然に貯蓄の大切さを知ります。
お金があれば、好きなゲームやおもちゃが買えるわけですから、貯蓄についてはコンコンと伝えなくても問題はないでしょう。自分のお小遣いで漫画やゲーム、お菓子を買っている子であれば、貯蓄の大切さは学んでいるはずです。
消費と浪費の違いはしっかり伝えましょう。
消費は生きるために必要なことにお金を使うこと、浪費は無駄遣いです。
例えば、前から欲しかったシャープペンシルをお年玉で買うのであれば消費でしょう。
勉強に必要な道具は、生きるために必要な道具だからです。
私が子供の頃は、1,000円くらいするかっこいいシャープペンシルに憧れて、いつも文房具屋さんで「いつか買いたいなー」と思って見ていました。案外良いものを買うと、物を大切にする気持ちを育めます。
一方で、ゲームセンターでジャンジャンお金を使ってしまうのは浪費だと思います。
もちろん、ゲームが生きがいなんだ、という子もいるでしょうが、それはそれで、ゲームに依存しすぎだと私は思います。
ゲームセンターでお金を使うな、ということではありません。
お正月に家族で初詣に行った帰りに、ゲームセンターで少し遊ぶのであれば、良い思い出となりますので、それは消費に分類されます。家族とのひと時は、生きるために必要だからです。
最後に投資は、「未来よくするために使うこと」です。
だからといって「お年玉で参考書でも買いなさい」といっても子供は白けるでしょう。
思い切って「お年玉の増やし方」を親子で考えてみてはいかがでしょうか。
今は投資信託を100円から買うことができます。
アップルの株なら2万円くらいで買えます。
帰省のための移動中に渋滞にハマった時ほど、普段しない投資の話をするチャンスです。
「お年玉増やしてみるか」と子供にきいてみてはいかがでしょうか。
そして、億近読者の皆様でしたら、さまざまな投資の面白いお話しができると思います。
経済、金融、資本主義の仕組み、株、投信と話を広げていって、「ジュニアNISA口座を開きたい」、とお子様が言い出したら、素晴らしい投資の英才教育になります。案外子供の場合は、暗号資産やNFTもとっつきやすいかもしれません。
家族でゆっくりお話しする時間があり、子供には大金が入ってくるお正月は、金融教育の絶好の機会です。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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