証券会社に所属するアナリストが行うレーティング。この摩訶不思議なレーティング発表で多くの投資家は右往左往しているのではないでしょうか。


 例えば筆者が長期スタンスで注目しているオークネット(3964)に対して某国内証券会社ではレーティングをしており、昨年の株価上昇時にアウトパフォーム(目標株価3200円)でレーティングしたかと思うと、株価が1800円台に下がってきたタイミングでニュートラル(目標株価2000円)とした話があります。

 アナリストは取材して企業が発信する情報を頼りにレーティングするのかと思いますが、その真の狙いがどこにあるのかとふと思うこともあります。
 外資系証券などでも恣意的なレーティングで市場を混乱させることが過去あったように思いますが、今回のオークネットへのレーティングについてもやや不快感を覚えてしまいます。

 なぜレーティングをアウトパフォームからニュートラルに変更したからと言って目標株価が3200円という今となっては途方もない水準からニュートラルで2000円という目標に変わるのか?とても疑問に感じます。
 その背景については収益源になってきたスマホの流通台数が停滞する点を掲げていたようですが、同社の取扱いアイテムには中古車やバイク、花卉、コンシューマーグッズなどもあり、取扱い品目が広がっているという現実があり、アイテムの拡大でそれぞれの業績へのインパクトは小さくなってきているようです(デジタル機器の取扱い増で収益が向上した事実は確かにあります)。


 同社のIR担当者もこの某証券会社のネガティブなレーティングについては知っているようですが、あまり気にはしていないようです。それでもなぜ決算発表予定の2月14日を前にしたこのタイミングでレーティング情報をしたり顔で出したのかを知りたいところです。
 丁度、同証券会社がオークネットのレーティング情報を出すのと同じタイミングでニチハ(7943)のレーティングをアウトパフォームからニュートラルに変更していますが、アウトパフォームの目標株価は3230円でしたがニュートラルで3000円です。
 一体この差は何でしょうか。

 摩訶不思議なレーティング騒動に耐えて世界的サーキュラーエコノミービジネスの推進企業であるオークネットの人気復活を期待したいと思います。
 なお、コアビジネスの中古車ネットオークションは半導体不足による影響は依然として続いているようですが新車販売台数等が徐々に持ち直しの動きが見られるようです。

 時価1757円(安値1750円)
(昨年8月高値2450円←昨年1月安値1403円)


(炎)


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