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株価は利益と評価の関係で決まるとすれば全体の指数の代表でもある日経平均も採用企業の収益向上、一株当たりの利益が高まれば評価の尺度であるPERが一定だとしても上昇することになります。これに加えてPERの水準も高まると加速がつくことになります。
こうした作用により日経平均は上昇ピッチを速め、多くのプロフェッショナルが予想する以上に意外な水準にまで上昇を見せる可能性もあります。
現状は期初段階で想定された業績見通しに基づいて株価は変動して参りましたが、為替面では1ドル=130円から135円を前提にした見通しで、現状の145円前後への円安水準の為替相場は収益向上につながると考えられる一方で原油価格は70ドル前後で安定し、電気代含めた原材料価格が落ち着きを見せれば製造業の粗利益は向上すると予想されます。
原材料価格の転嫁によるメーカーの値上げは一巡し、社会全体の物価上昇が落ち着けば下期以降の企業業績にはプラスに働くことになります。
今期の企業業績にはまだ折り込まれていない要素をポジティブに見るならば収益向上への期待は更に高まる可能性があります。そうなるとPERは一層高まります。
不透明な台湾情勢はともかく、ウクライナとロシアの関係は徐々に和平に向かって進展するとなれば食糧価格なども安定します。
水面下では自動車の自動運転化、全固体電池によるEVカー普及の加速、チャットGPTに代表されるAI社会の急速な進展が進みつつあり、半導体需要をますます高めます。
経済社会が大きく変わろうとする中でかつての高値がどうだったとかの議論は虚しい。日経平均4万円時代はもうそこまで来ているとの認識をしておいた方が良さそうな今日この頃である。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)